母方の祖母がいる部屋には庭に面した大きい窓があって、
廊下から見えるんだけど、
昼間、座ってなにかをやっているのが見えたので、行ってみたら、
靴下の毛玉を取っていたのだった。
しばらくおしゃべりしていたんだけど、
そしたらお年寄りの男の人が表…庭…から来て。
母からちょっと話に聞いていた人だった。
ラッキョウの漬けたものを祖母に持ってきてくれたんだけど、
そしてキャベツをくれたと父が言いに来たけど、
(先に表で父に会ったから。
自分で作ったキャベツみたい。)、
しばらくしたら帰ったけど、
この人が困る人で。
うちから離れたところでカイロの治療院をしているそうなんだが、
年は90いくつとか、
もうかなりな年なのに、だけど来れちゃうのは、車に乗れるから!
カイロをやっていて、だけどあまり仕事はしていないらしい、
祖母も、かかっている『ことになっている』。
そうすれば保険からお金が入るから!
来て、たま〜には施術するんだけど、ほとんどしないんだって。
前のアパートのときに来てて、
病院に入っていたときも見舞いに何回も来たそうだ、
そして今うちに来る、
今度入る介護施設にも来る勢いだ…施設の名前を
メモっていたし、
行くって言っていたから。
祖母も、断りたいんだけど、
なかなかうまく断れないらしい。
そして相手は素直に『そうですか』って聞く人間じゃあなさそう!
ごちょごちょ話しているうちに、
ウヤムヤにしてしまう性格な印象だ。
祖母が『断ろうと思っているんだけど』と言っていたけど、
なんかそれを流された気がする。
なにかを持ってくるのも…純粋な気持ちだけじゃなく、
祖母をつないでおきたいからだろう、
言い方は悪いけど、『金づる』だから。
言い方は悪いけど、だけど実際そうだ。
保険からお金が…タダで入って来るのだから。
スッパリ切るのって、難しいなあ…
祖母にその気があるんなら、
今後一切付き合わない気があるんなら、
私も協力するし、父にも言うんだが。
(父は知らないみたい。)
だけどそれでも押しかけてきそうな人だ。
ウヤムヤのうちに強引に話をつけちゃいそうな人だし、
祖母も今までずっと引っ張っちゃってきちゃってるからなあ…
断れず…。
家族の誰かが常にそばにいればなんとかなるだろうけど、
そうも行かないし…。
嫌だな、そういう困る人って…!
本当に嫌だ。