和裁を始めて10年余、仕事や家のことをしながら、ちょっとした時間を見つけては針を持っています。スピリチュアルな京都に暮らして、気が付いたことなどもつづっています。

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好きなものは好き! [2012年01月25日(水)]

立春を前に、京都でも雪が舞うことが多くなりました。昨日も、お教室にいこうと地下鉄に乗り、今出川の駅を降りたら、すごい猛吹雪。京都では、橋を北に上がると気温が下がっていく、という言い伝えがありますが、本当にその通りです。

娘が紫野高校に通っていた頃、車で迎えに行くと、西大路を北に上がって、北野白梅町を過ぎたころから、雨は雪に変わっていました。北大路を曲がるとすっかり雪景色、なんて珍しくありませんでした。

お稽古に通う西陣は、私が住む町よりかなり北になります。お稽古に通うのに、絹物を持ち歩きますので、雪とか雨とかは厳禁。厳重に帯袋にくるんで出かけます。家を出るときにはいいお天気でも、お教室についたらひどい雪、ということも珍しくありません。

お世話になっている社長さんに「着物はもう、商売にならないよ」といわれても、好きなものは仕方ありません。着物の商売はあきらめても、趣味の着物や、着物にまつわるものをこまごまと作る楽しみは、手放しがたいですね。



16:10 | この記事のURL
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自分に返る [2012年01月23日(月)]

facebookに感動的な話がシェアされていました。どんな仕事も続かなかった女性が、ある日スーパーのレジ打ちをします。レジ打ちは単調でつまらなくて、例のように彼女はすぐに仕事に飽きてしまいました。

田舎に帰ろうと荷物を整理していた彼女は、昔の日記を見つけます。そこには幼い日、ピアニストになりたいと思っていた自分のことが書かれていました。そうだ、レジをピアノのように打ってみよう。そうしてレジ打ちを練習し、彼女は、あっという間にレジ打ちのエキスパートになりました。



余裕が出来た彼女は、お客さんを観察し始めます。この人、いつもこの時間に来るのね、とか、この人はいつも特売品を買うのね、とか。そして、お客さんとコミュニケーションをとるようになりました。たわいのない話をしたり、今日の安売りはこっちだからと教えたり。いつしか彼女のレジにだけ、たくさんのお客さんが並ぶようになりました。

お客さんはいいます。「安売りなら、他のスーパーでもやってる。私はこの子と話をしにこのスーパーに来ているんだから」…そこには、次々と職を変えた彼女はもうどこにもいませんでした。

自分がやってきたことは、必ず自分に返ります。まだ間に合うかな?私も、こんなエキスパートにまだなれるでしょうか?


15:15 | この記事のURL
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初のお教室 [2012年01月14日(土)]

新年最初のお稽古の日がやってきました。新年早々、昨年痛めた頸椎ヘルニアが悪化したようで、痛みがひどく、なかなか針を持つこともままならないまま、お稽古を迎えてしまいました。

とはいえ、研究科に在籍していますので、カリキュラムもなく、自由にやっています。いついつまでに何を、という縛りもなく、気楽に通っている状態。これからは、あまり衣装を増やす予定もないので、新しい反物に出会わない限り、洋服地を使ったり、端切れを利用したりして、着物にもこだわらずに、自由にいろんなものを縫っていこうと思っています。

あと、今年やってみたいのは、バザーへの出店です。お知り合いの方が、毎年団体でバザーを主催なさるのですが、自分も出せるものができたら、出してみたいなと思っています。大量生産の品があふれるこの時代だからこそ、おかあさんの手仕事のぬくもりを伝える商品を作ってみたいのです。まずはリスクのない、バザーなどの出店からスタートできたらと思っています。

今年も成人式が無事終わり、たくさんの新成人の方々が振袖をお召しになりました。成人式が終わった直後から、来年以降の成人式に向けて、レンタルの予約や購入の相談が来るそうです。着物の業界で唯一、明るい話題ですね。



17:38 | この記事のURL
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お針はじめ [2012年01月05日(木)]

新しい年が明けて、ようやく初めて、お針を持つことができました。年末年始のばたばたした時期は、それは見事に針を持つ余裕がなく、また、布の感触を確かめる心の余裕もなかった気がします。



お針を持つ、ということは、少し前の日本では、ごくごく普通のことでした。一家のおかあさんやおばあさんは、家族の衣料の管理を一身に背負い、大きくなる子どもたちの着物の揚げをとったり、丈を伸ばしたり、という作業に追われます。定期的に新しい着物を、他の着物からリメイクして作ったり、新しい反物から作ったりして、家族の衣装を折々に整えてきました。


いつからか我が家の恒例行事は、新年の福袋ゲット、バーゲンハンターとして元旦から動き出す、というパターンが定着しました。普段、ゆっくり洋服を選ぶ時間も余裕もないため、この時期のバーゲンは非常にありがたいです。私自身は洋服にはこだわりがなく、好き嫌いを言わないので、人が目指すショップの福袋の列に並んだり、バーゲンをひやかしたり、というアドベンチャーもあります。人が集まるショップならいいかな、という軽い気持ちです。



新年に初めて針をとって取り組んだのは、袖が綸子風のポリエステル素材と、綿麻素材を合わせて無双に仕立てた、胴部分が肌触りの良い綿麻メインの長襦袢です。今は、正絹の長襦袢をメインに使っているので、洗えなくて少々閉口しています。この洗える素材の長襦袢が出来れば、汚れたらすぐに洗うことができていいかな、と思います。単衣の綿麻長襦袢は、昨年出来上がっていますので、今年これが出来上がれば、年中カジュアルには、この綿麻襦袢で、ということになります。


着物を売っているところにわざわざ行かなくても、京都の市や生地屋さんに、普通に売っている素材で、しかも端切れや半端もの、難ものをうまくやりくりして、普段の着物を作り上げる、というのは、私が長く掲げてきた理想の着物生活でした。これからは、着物販売から遠ざかることによって、それをはからずも実現させていくようになると思います。これでよかったんだと、いつかは思えるようになるように、これからしっかり針を持って着物をに縫い続けていきたいと思います。



12:27 | この記事のURL
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打掛を持って帰りました [2011年12月22日(木)]

数年前から、娘たちが結婚したときのためにと、少しずつ花嫁支度をしていましたが、ようやく数年越しで取りかかっていた打掛に、めどがつきました。レンタル落ちの、比較的状態のいい打掛を手に入れて、表生地を整理に出してきれいにして、裏の紅絹を総取り替えして、新品にしようと試みて、材料一式を、和裁のお教室に宅急便で送っていたのです。



もちろん、お教室では、材料は終わると持ち帰り、お稽古の時に持ち込みが原則です。しかしながらこの打掛は、お布団ほど重量があり、いちいち持って帰ってするのは大変、ということで、お教室に数年間、おきっぱなしにしていたのです。急ぐ頼まれものを先にしていたりすると、ついつい急がない打掛は、後回しになっていました。


いい加減ケリを付けようと、今年はこの打掛のめどを立てるのを目標にして、結局、縫い上がるわけではなく、タイムアップ(本年度のお教室は終了)のため、自宅に持ち帰ったものです。先生も、あとは自宅でもできるでしょう、とうことで、若干な未完成っぷリですが、持ちかえることにしました。



とはいえ、あとは笹べりだけです。それ以外の縫いはすべて完成しています。一応お教室で検針機をかけたのですが、なにせ大きくて、もう一度、小型の検針機を買って、自宅でも細かく検針機をかけてみようと思います。大切な花嫁さんに、何かあっては大変ですから。


こうやってみてみると、表地は帯のような、目の詰まった重い生地、裏は羽二重の紅絹ですから、よくつり合いがとれたなと、我ながら感心。裾の大きな褄も、多分これで精いっぱいでしょうか。これからは、いくつかミニチュアをこなして、慣れないと、また作ろうという気にはならないでしょうねえ。当分は。




10:55 | この記事のURL
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絞りがこんなに [2011年12月13日(火)]

実際のサイズは、デジカメや煙草を入れておいてちょうどいい、くらいの小ささなんですが…。縦横10cm内外くらいの小さな小さなバッグです。こんな小ささで、何を入れるのって感じなのですが、実は、伸ばせばぐ〜んと伸びるのです。


何かと種明かしをすれば、エコバッグなんですねえ。今、京都のスーパーマーケットでも、エコの気運が高まってまして、エコバッグを持っていけば、エコポイントを付けてくれたりします。極端なところでは、レジバッグ有料、なんてところも。




ですので、主婦のバッグの中には、何かしらバッグが入っています。便利なのはできるだけ小さくて、たくさん入る、丈夫で軽いエコバッグ。軽くて丈夫、というのが大切なんですねえ。バッグに入れていて、もそもそするのが一番困ります。かといって、買ったものが入らなくては意味がないわけで。


日本の古典技術が、こんなところに役に立っている、という顕著な例ですね。絞りがすべてに施されているバッグなので、びっくりするくらい伸びます。丈夫さは、まあ、紙バッグくらいかもわかりませんが、見た目がかわいいでしょ。



総絞りの着物を縫うときには、大変な思いをしなくてはいけませんが、こんなエコバッグなら、ちょっとバッグにあったら、自慢できますよね。着物の時のバッグにも、いいですね。和の香りがします。

14:11 | この記事のURL
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針供養に行きました [2011年12月08日(木)]


12月8日は、針供養の日です。和裁に携わるものとしては、大切な行事の一環であるこの針供養ですが、今年は、ここ近年にないというくらいの悪天候。結構な降りの雨の中になりました。



私が通う西陣和裁ファッションスクールでは、毎年三条通り商店街にある、武信稲荷神社さんにお願いして執り行います。ここは、ここ数年の坂本龍馬ブームで、ちょっと賑やかになるつつあるところです。今までになかったお社や、集会所のようなところが増設されていました。



京都市天然記念物に指定されている、霊樹の大きな榎や、静かな境内のたたずまいは、でも変わらず残っています。また雨ふりだったこともあって、よりいっそう境内が薄暗く、神秘的でした。祭壇がかなり階段が急で、神主の方がその階段を器用に上り下りされます。この神主さんは、ブログやご本も出されているのですね。若いのにすごいなあ。




折れた針、曲がった針、今年一年和裁に励んで、使いきったお針をなぐさめ、神様にお返しし、お針の上達を祈る、というこの行事は、本当なら毎年きちんとお参りしないと行けないのですが、10年和裁をやってて、行けたのは今年を含めて2回だけ。ちゃんとやらないから上達しないのね…と反省。




もちろん、そのあとは、場所を日航プリンセス京都に移して、講演会とお食事会。どちらかというと、こちらがメイン?というくらい楽しかったです。日航プリンセス京都は、お食事に定評がありますね、ブライダルにもいいかもしれないと思いました。

22:33 | この記事のURL
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クリスマスが近づきます [2011年12月04日(日)]

季節感がどっかいっちゃったような今年のお天気ですが、ようやく冬らしくなり、いよいよ師走です。今年もあとわずか、今年はいろんなことがあった年でしたが、ようやく暮れようとしています。


何をするにも、やはり大震災の影が落ちるような気がしますが、それにしても、今年も怒ったり泣いたり笑ったり、生きている限りは、気持ちの安定はない気がします。仙人ならともかく、同じ感情のままではいられずに、負のエネルギーの方に触れる方がやはり多かった気がします。




とはいえ、決してネガティブなわけではなく、一生懸命生きていますし、いい仕事をできる範囲内でやろうと思っています。朝起きるのがいや、とか、仕事をするのがいや、と思ったことは、幸いにもありませんでした。それは幸せだと思っています。


10月くらいから本格的に取り組んでいる打掛も、実は一進一退です。うまくいかなくて何回かやりなおしたところもあります。納得いくまでやり直すと、何をやってるんだろうと自己嫌悪になることもあります。絶望的な気持ちでタイムアップで、お教室を後にしても、次の授業ではまた、すいすい行ったりします。根を詰めずに、時間をおいて、気楽に取り組むことも必要のようです。


今年も新しいことを、少しですが始めましたし、こんな歳になっても新しいことができるのは幸せだとも思います。仕事や人とのかかわりで人は成長していくような気がしますので、これからも、傷つくのも恐れずに、進んでいかなくてはなりません。そして、一年の一つの区切り、クリスマスです。今年も、家族全員無事で迎えられそうです。感謝とともに、新しい年も、謙虚に過ごしていきたいと思います。



14:43 | この記事のURL
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師走が近づいた京都の情景 [2011年11月20日(日)]

四条・南座に「まねき」が上がって、顔見世興行がはじまると、京の街は一気に師走の情景へと移っていきます。今年の顔見世興行も、11月30日から12月26日まで。今年は南座新装開場20周年記念として、東西合同大歌舞伎、と銘打って行われます。


「まねき上げ」は江戸時代から続く行事で、京の初冬の風物詩となっています。南座の正面には、絵看板や松飾りが飾られ、顔見世興行を行う役者の名や口上を記した「まねき」看板計54枚が掲げられました。行き交う人もしばし足を止め、師走の風情を楽しみます。



12月13日は事始めです。(今年は火曜日ですね)「事始め」とは、お稽古事のお師匠さんの家に、鏡餅を据えに行く行事。祇園では、舞妓さんや芸妓さんが、古門前通縄手(ふるもんぜんどおりなわて)東の井上流のお師匠さん、井上八千代さん宅を訪れて、芸の上達のために扇をいただいて帰る、といった情景が、よくテレビで取り上げられています。日頃、お世話になった家やお得意さんに、お歳暮を配り始めるのもこの時期からといわれています。


田畑に関する作業に関する事始めとはちょっと時期が違いますね。農耕作業にとって12月8日は「事納め」といい、事、つまり田畑に関する作業は、今年はこの日までに終わるべき日とされていました。逆に、農作業の「事始め」は2月8日。田畑に関する作業をこの日から始める日、とされているそうです。自然相手ですから、花街とは少し遅れるのですね。


この時期を迎えますと、京のおんな達は忙しく立ち働きます。お正月を清々しく迎えるため、囲炉裏のある各家々では、家中総出で煤掃き(すすはき)をしなくてはなりません。新しい家やマンションが増えた今では、年末の大掃除も様変わりしてはきましたが、昔ながらの町家では、煤掃きも大切な行事です。祖霊の命日の日は避け、各自真新しいわらじを履いて掃除し、終わると神前に魚や神酒などを供えてお灯明をあげ、拝礼します。




さて、私たちも年越しの支度をしないといけません。先生でなくても走りたくなる、あわただしい季節ですね。


11:14 | この記事のURL
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自宅のクリスマス飾り [2011年11月10日(木)]

いつもなら、この場所には、ミニチュアの着物を飾っている場所なのですが…。時期的にクリスマスということで、クリスマスの小物をたくさん飾りました。その昔、主婦業がメインで、家にいる時間が長かった頃、(つまり、子どもが小さなころですね)このような飾りを、たくさん作った記憶があります。



パッチワークにステンシル、お菓子作りなどなど、主婦が一度はやるであろう習い事は、、やったのはやったのですが、不器用な上に飽き性なので、続きませんね〜。工夫したり創作したりすることが苦手なので、今はなかなか作れずにいます。少しでも時間が空いたら、和裁をやっちゃってますので。



とはいえ、このような手芸も、作品を飾るとやはり、かわいいですね。もう和裁に慣れてしまって、洋裁はできるかどうかわかりませんが、昔は赤ちゃんの肌着やおむつ、お宮参りのベビードレスなどなど、なんでも作りました。子供が小さい時に結婚式に呼ばれて、大急ぎでタキシードまで縫った記憶があります。小さいものだから、できたのでしょうね。

今は、家族やこれから生まれてくるであろう孫のために、やはり楽しみで作るのでしょうか。少しずつ出来上がっていくものは楽しいですが、なかなか時間がありませんね。また、時間があったら始めたいかな?やっはり。




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