第10回 *雑文祭* 参加作品として
暮れにはこんなん書いてたのだぁ
〜*〜 〜*〜 〜*〜 〜*〜
『年下王子☆』
ベーターに滑り込んで来た小池くん
「ふぅ〜 セーフ!♪」
は、いいんだけど
左手を私の肩に置いて息を切らせてる風は
ちょっとドキドキするんですけどぉ
(汗ばむわぁ〜)
「仲間さんもこれから昼ですか。
もう誰もいないかと思いましたよ。」
食堂には、10人ほど
メニューはもうラーメンのみ。
「はい、おまちどうさんね。」
カウンターにトレーが置かれるか置かれないかのうちに
小池くん、サッと両手を伸ばし ふたつ持ち
そっち側行って
と顔で合図する。
向かい合わせでラーメンをすする。
ラーメン&小池さん?! ぷぷっ
「なんすか?」
私のニヤリを見逃さずつっこんできた
「え?なに?」
「笑われた気がしたから。」
「?って言うか、今日お天気いいわ♪」
窓から見える海が遠くにキラキラ光ってる。
「ところで、仲間さんのお父さんて
何なさってるんですか?」
「がくげいいん」
「はぁ」
「博物館」
「はいはい♪前方後円墳とかですね。」
「んーそれは宮内庁かも。」
……具体的な一例が なぜに古墳?
博物館って言ってんのに。
確かに子供の頃よく古墳公園へ連れて行かれたけど。
そして、午後休憩 喫茶室
小池くん珍しく同期組と一緒になったらしい。
隣りでニヤニヤしてる4Fウエンツくんの
肩に手を載せてる、
たぶんクセなんだよね それ。
「うひゃひゃひゃ☆下ネタ禁止だろっ」
突然 小池くんの斜め向かいに座ってた子が、
彼を指差して大爆笑。
えええっ シモネタ って?? どんな?
小池くん人差し指を口に当てて
「シィーー!」だって。
「小池くんて、可愛いですよね♪」
派遣のエミリちゃんが そう言うので
「うん、まだ新入社員ぽいしね。」
と返しておいた。
(それ以上に髪サラツヤ〜)
小池くん23、 5つも下だもの
肩に手ぇ置かれたくらいでトキメイテどうする
私よ。
20:30 退社
ドラッグストアに寄ろうとロータリー裏へ
自転車を走らせていたら −−−
バス車庫横に −−− 小池くん →エミリちゃんと
あは そゆうことね お似合いよ。
そうだコンビニでおでん買おう っと♪
寒い寒い夜
〜*〜 〜*〜 〜*〜 〜*〜
【縛り】
以下の言葉を文章中に含むこと。
・前方後円墳
・窓から見える海
・下ネタ禁止