今年もこの季節がやって来た。領域ごとに順次
発表されるノーベル賞。なぜスウェーデンと言
うのは歴史を読めばわかる話だが、世界最高権
威の表彰であることは間違いなく、各国その発
表を待ちわびる。
化学の分野で嬉しいお知らせが。リチウムイオ
ン電池のマイナス電極の基礎研究で成果を残し
た日系企業所属の吉野氏が他2名の教授ととも
に受賞された。まず、産業界からの受賞を心か
ら嬉しく思う。
社員でありながらも当然研究水準は教授レベル
なので大学で教鞭もとられているとのことだが、
何よりも吉野氏の満面の笑顔は人の心を癒す。
思わずこちらも笑顔になるし、表情に嘘がなく
素直で温かい人柄が伝わって来る。
柔軟性、頭の柔らかさも重要だが、真逆の価値
観として研究者としての執着も必要だとコメン
トされていた。徹底的にやり抜くパワーが革新
にを生む。その通りだと思う。研究者としての
姿勢のみならず、サラリーマンへの助言として
もいい言葉だと思った。 |