悲しいことに被害状況が明るみになるにつれ被
災者、被災地域、そしてお亡くなりになった方
の数が増えて来た。あれだけの警告があったに
も関わらず、なぜこのような事態になったのか。
人は言う。
「あっという間に水が流れ込んで来た」
「予想以上のスピードだった」
「気づいた時は遅かった」
警報に対しては、
「命を守る行動とは具体的に?」
「逃げろと言われてもどこに逃げる?」
「どう備えろと言うのだ」
数十年に1回の災害に対して想定して行動しろ
と言うのは多くの人にとって難しい。経験した
ことのないことをぶっつけ本番で成功させろと
言われているようなものだろう。
水場から可能な限り、遠く。そして高く、早く。
災害から身を守る方法に絶対これで大丈夫と言
う方程式はない。究極には自分の命は自分で守
る。生命を持って生まれた以上、それが生き物
の宿命かもしれない。 |