☆姫の心☆

先生はＡ君のことも理解してくれた。
Ａ君といると病気じゃない陽菜になれる。
病気のことを忘れられる。
Ａ君には甘えられないからイライラもしないし、好きな自分でいられる。

陽菜は白か黒だから、ダァに甘えないなら０で、甘えるなら１００。
だからダァに甘えて９０パーセント満たされても、残りの１０パーセントの満たされない部分をＡ君に求めてしまうし、とっても寂しくて苦しくなっちゃう。
でもそれがいけないことはちゃんとわかってるの。
ダメな考えってのもわかってるの。
でも先生は『心の中は自由だから』って否定しないでいてくれた。
それがすごく嬉しかった。
『でもそれがダメって思っている陽菜ちゃんは彼にたいして愛情深いって思っていいよね？』って。
陽菜はダァのこと大好きで大切にしたいです。

Ａ君を忘れることはできないかもしれない。
でもＡ君が心の中から消えるには忘れよう！！って強制的に思うんじゃなくて、時の流れにまかせてみたらどんどん消えていってくれると思えた。

Ａ君を失うのとダァを失うのとでは穴が違いすぎる。
ダァを失ったら一生後悔して生きていけないけどＡ君はいつかは失う人ってわかってる。
会って楽になるのはＡ君だけ。
せっかくダァが決着をつけてくれたんだから、今ここで終わりにするべきなんだ。

マミーもダァも『旅行いける？』って言う。
その病人扱いがすっごくイヤ。
心配なのはわかるけど・・・すっごくイライラする。
でも先生は『行かなくちゃ！きっと今より元気になって帰ってくると思うよ。せっかく計画たてたんだしね。』って言ってくれた。
ものすごく嬉しかった。

先生だいすきだよ。
陽菜の１番の理解者。