内科医のC.Nです。
行きつけの美容院の店長は、私と同年代、つまり
立派な中年の男性
ですが、先日こんなことをこぼして
いました。
「
加齢臭って差別用語だと、思わない
何か特別な
臭いがするのかな?」
どうも若い女性店員から、逆セクハラ(?)を受けた
ようです。美容師さんなので、見た目は、スティーブン
セガール風のヘアースタイルと
ファッションで、いわゆる
おじさんには見えませんが、悩みは一緒のようです。
「ごめんなさい。私はすごく鼻が悪くて、臭いに鈍感
なので・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・
。」
なんの慰めにもならないことを、言ってしまいました。
「
加齢臭」の存在を科学的に解明したのは、ある
化粧品
メーカー。20代から70代までの男女のポロシャツに
付着した成分を分析したところ、男女共に40歳を過ぎた
年代のポロシャツから、特有の体臭成分「
ノネナール」が
検出されたのです。この臭いは、青臭さと脂臭さ
を併せ
持ちます。
では
加齢臭の元、
ノネナールとは、どんな成分なので
しょうか?
ノネナールは、皮脂腺から分泌され皮脂に
含まれる
脂肪酸が酸化して出来た、揮発性アルデヒド
の一種です。
動物性脂肪を多く摂ると脂肪酸の分泌も増えますが
なぜ同じものを食べても40歳くらいから、
ノネナールが
分泌されるのでしょうか?
そして、男性ばかりが「
加齢臭」「親父臭い」などと
言われるのでしょうか?
まず、男性は40歳を過ぎたころから、体の酸化を抑える
働き、
抗酸化作用が弱まってきます。そのため脂肪酸の
酸化が進み、「
ノネナール」の分泌が高まります。
女性ホルモンはこれを抑える為、女性では閉経後に
同様の事が起こってきます。
ですが、
動物性脂肪の摂取量や
皮脂の分泌が、
男性のほうが多いため、男性のほうが臭いが強い
のです。また、女性のほうが体を常に清潔にして
雑菌が増えにくかったり、香りに気を配っていることも
臭いにくい要因でしょうね。
ということは
、動物性脂肪の摂取を控えると共に
抗酸化作用を高めて、さびにくい体をキープしてゆけば
「
加齢臭がする」なんて差別用語を、言われなくて
すみますね
。
脂肪酸の酸化の原因となる、
活性酸素を増やさない
ためには、食事のバランスはもちろんのこと、
喫煙・ストレス・アルコール過飲などを避けることが
やはり大事ですね。
抗酸化作用のある
サプリを摂取する
ことも有効です。
VitC ,
VitE、
コエンザイムQ10、
白金ナノコロイド、
αーリポ酸アスタキサンチンなどがお勧めです。
1に生活習慣、2に清潔に、3に抗酸化
サプリ、これらを
心がけて、「親父臭い」などといわれないようにしましょう。