ガン食事療法全書A [2009年10月30日(金)]
P.62第5章 理論より
私の理論は、ガンの一般的科学理論を意図したものではない。また自分の理論を他の理論や解釈と比較してみようとするつもりも、私には無い。医者が適切なガン治療を実施
するうえでのガイドとして役立つことのみを目的としたものである。
P.239
科学の世界に我々(ゲルソン派の医師)が新しい治療のアプローチを提案するのだとするれば、我々も自分自身に2つのことを問わねばならない。
まず第1に我々は化学の世界と病める人類に対し、このアプローチを提案するのを正当化するだけの理由をもっているかどうかである。次に議論と真剣な批評のための時機は熟しているのか?その提案はするに値し、実際の治療のやり方を示し、進歩が約束できる将来の研究への方向を示すだけの充分な事実がそろっているのか!などのことを考えねばならない。
私の治療のやり方は、主に次のようなものから成り立っている。
1)全身の急速かつ徹底的な浄化を進めることが治療の基礎である。
2)消化器官の内と外との、いろいろな代謝の機能の回復を助けること(腸内と腸管外の栄
養の吸収)。
3)浄化された血液を通じてガンの腫瘍と細胞の吸収を可能にする−ガンの腫瘍や細胞を吸
収し排出すること。
4)ガンを破壊する能力を回復することと主要な器官、特に肝臓の機能を回復させること。
5)肝臓や消化器官が完全に回復し得ないとしても、この治療食を続けることがガンの再発を
可能な限り予防するために、部分的にあるいは全面的に役立つし、また必要でもある。
この治療法で治療初期に最も重視するのは、全身を徹底的に解毒することである。
ただ、いつもコーヒー浣腸をするのだけではなく4種類の浣腸を用意し、それを次のように区別して使い分けている。
1)カモマイル(カモミール)茶の浣腸
これはカフェインの10%溶液を30滴、カモマイル茶にたらしたものである。体温と同じ
温度のぬるま湯1クォート(約0.95リットル)にカモマイルの煎じ汁をグラス1杯と、いまの カフェイン30滴を加える。カモマイルの煎じ汁は乾燥したカモマイルの花または葉、または
両者を一緒にしたものを大さじ4杯、1クォートの水に入れる。そして5分間、煮立てた後、2
0分間弱火で煎じたもの。次にこの液を漉し、ちゃんと蓋(ふた)のできる1クォートの牛乳瓶 に入れ冷蔵庫とて置く。
このタイプの浣腸は、軽症あるいは回復期の患者にだけ使う。
2)コーヒー浣腸
挽いたコーヒー大さじ3杯を1クォートの水に入れ、3分間煮たてた後に20分、またはそれ
以上弱火で煎じてから漉し、体温の温かさにして使う。1日分を1度に作り起きして構わな い。
3)ひまし油療法
これには次のようなことが必要である。午前10時に大きなテーブル・スプーン2杯のひま
し油と赤(=黒)砂糖で甘くしたブラック・コーヒーをカップ1杯飲む。5時間後に次のようにし
てひまし油浣腸をする。
1クォートのぬるま湯に化粧石鹸を混ぜ(石鹸の小さな塊りも残らないように注意するこ
と)、これに大さじ3,4杯のひまし油を加えて乳液状になるまで掻きまわす。ここに30滴の
カフェインを加え、脂肪を抜いた雄牛の胆汁の粉末を小さじ2分の1入れる。この粉末の代 わりにルーバイル(脂肪抜きの乾燥した粉末の胆汁)を使ってもいい。ここで使ったぬるま
湯の代わりに、同量のコーヒー浣腸液を使うことも出来る。
4)これは本当の浣腸とは違って、1つの治療上の処置と言うべきもの。
結腸のガンの場合には、飲むジュースと同じ普通の青葉野菜のジュースを体温と同じ温
度にして半クォート使う。ウンとゆっくり体に流し込み、出来るだけ長く体内に留めて置くよう
にする。結腸から完全に吸収されるのがベストだからである。結腸造瘻(けっちょうぞうろう) 術をやった患者には、私はカテーテル(医療処置に用いる管)を使って患部にごくゆっくり流
し込ました。
膣や子宮頚管・膀胱の病気の場合は、もっと少量のジュースを患部に流し、壊死した組 織が出す悪臭を放つ分泌物を体から排出するのを促すようにする。少量の出血があって
も、それは禁忌ではない。この処置は実際に患者から要求される。痛みや不快・嫌な匂い
などから救われるからだ。
患者は更に1時間ごとに搾りたてのジュースを飲む必要がある。ニンジンとリンゴを同量混ぜたジュース、青葉野菜のジュースがそれぞれグラス4杯ずつだ。このジュースはみな活性のある酸化酵素が豊富だがカリウム・グループのミネラル(グルコン酸カリウム、酢酸カリウム、蓚酸(しゅうさん)度が1の燐酸カリウム)の10%溶液を加え強化したものである。このジュースの参加酵素はいったん細胞から追い出されると活性化して、空気中の酸素で簡単に破壊されてしまうし、光や温度でも変化してしまう。30分のうちに活性のある酸化能力の60%がなくなり得る。だから搾ったらすぐに飲まなければならない。
●肝臓をノーマルに戻すのには1年を覚悟せよ!
専門家の中には、腫瘍の成長が出来るだけ長い間ストップさせられただけで満足する人もいた。私は当初から、腫瘍は消滅させねばならないものだと考えて来た。
私は1つの論文で正常細胞とガン細胞の11点の違いについて、延べたことがある。この中で最も重要なポイントは、
ガン細胞は(イオン化された)ナトリウムをより多くもち
(通常の酸化ではなしに)発酵で生命を保ち
電気的には負の電荷を持ち
血液や血漿とノーマルな交換関係を持たず、無軌道に成長し、拡がるということである。
これらのことを調べて私は、発酵を防ぐ手がある≠ツまり発酵がそれによって成り立ち、かつ機能できるだけの基本的な要素の方を取り除く手があると感じた。発酵こそはガン細胞生命の維持のための、決定的な条件なのだ。我々(ゲルソン派の医師)が更に進んだ実験や研究をベースに出来たのは、こう云う事実の上にたってのことであった。
では、どのようにそれは実際にすることが出来たのか?
我々は徹底的にナトリウムを取り除いた食事を患者に与えた。それは血液やリンパ液の流れを通じ、ガン細胞からナトリウムを引き出すためである。ナトリウムの代わりにカリウムや酸化酵素が、アレルギー的な炎症の助けを借りながら、体内に持ち込まれねばならない。解毒された体の中で再活性化されたこの力を、最高度にまで高めねばならなかった。究めて強い負の電荷を持ったガン細胞は、発酵によって維持されている自分たちの力を脅かすものに、協力に反発する能力を持っているからだ。
詳細はあちこちで書いて来た。だからここでは腸管外の栄養吸収と云う実際のガン治療にとって、最も重要な側面のことを中心に述べよう。
最近6年間(1952年から58年)は果物や野菜の質の一層の劣化が問題になって来たので、新鮮な子牛の肝臓のジュースをグラス2,3杯分を追加した。このジュースには酸化酵素やカリウム・グループのほとんどのミネラルが最高にたくさん含まれ、特に鉄・銅・コバルトの含有量が高い。またホルモンやビタミンも最も活性化された組成になっている。レバージュースは(冷凍ではない)新鮮な子牛の肝臓とニンジンを同量一緒にして作る。phを変化させないために、これにはどんな葉を混ぜてもいけない。
食事やジュースの作り方、色々な患者の反応や様々な訴え、特にガンの進んだ患者のそれなどに関し、私はなるべく詳しく述べねばなるまい。
ガンの進んだ患者の働きを、出来るだけノーマルに近い状態まで戻すには、長い時間、1年ないしは1年半がかかる。最初の数週間、あるいは数ヶ月は肝臓は弱りきっていて、通常の働きは出来ないものと考えねばならない。特に有害物質の解毒や酸化酵素の再活性化という機能(R.シェ―ンハイマー)については、そうである。だからコーヒー浣腸やひまし油療法を続けながら、それをごく少しずつ減らして行くというやり方で、この機能面で肝臓を助けてやる必要がある。それは病気の進行状況に応じてなされねばならない。また、大きな塊りの腫瘍が吸収され触知されなくなり、臨床的に外からは判らなくなったとしても、まだ成熟していないガン組織が体の中にあったり腺・リンパ管・壊死組織などの中に隠れたガン細胞が在ったりするのだということを、忘れてはならない。こういう未成熟なガン細胞は私の臨床経験では、成熟したガン細胞のようには早くは反応しない。通則としてより悪性な(正常細胞とより違ってしまった細胞)細胞ほど早く反応するものなのだ。未成熟なガン細胞は早く反応するほどには、アブノーマルの方向にまだ発達しきってないと思われる。良性の腫瘍・傷跡・癒着なども成熟したガン細胞のようには、早く反応しないのも同じ理由からである。
ガンで破壊された部分も、慢性の潰瘍や肺結核の空洞に肉芽(にくが)組織は形成されるのと同じような仕方で治る。この新しい細胞は最後に収縮して傷跡を形成し、この傷跡はしばらくはそのままではあるが、その後で一部は吸収されて消える。
フォン・ベルクマンは、「ガン患者は治療のための炎症を起こせない」と信じていて、「それゆえにガンはなせないガンの代謝が始まると体は治癒の炎症を起こすのに必要な代謝を起すことが出来なくなるので、ガンはならないままで終わるのだ」と考えていた(註160)」」
註160:V.ベルクマン『臨床における病理学的生化学』
しかし、私の臨床経験から言うと「そうではない」。体全体に強力な浄化・解毒作用が起こり、進んだガンの患者でもそれがある期間続いた後では、患者は能動的充血・微熱・軽度の腫れと共に、炎症が起こせるようになる。そしてこういう患者はそれ以前には浮腫・チアノーゼ(皮膚の一部が青ざめたり紫色になる無酸素状態)・色々なかたちの硬変・あるいはこれらが全部一緒に起こった結果、体の退化を示す症状を多く呈していた。しかし体の解毒により循環が回復した後では、浮腫やチアノーゼも消える。
フィッシャー・ヴァーゼルは、ガンを全身が毒された病気の1種として、背後の隠れた関連を発見しようとした、最初の1人だった。だが彼の研究助手は「彼の云う毒された状態は、特別の1つの物質が原因だ」ったと推測して、後になって彼は「その物質を発見した」と、考えた。だがこの物質は他の研究者によって裏づけがなされなかった。かくして原因は「別の何か」だと考えられるようになり、ガン治癒の正しい方向への第1段階は脇に寄せられることになってしまった。また残念ながら(一般の)医師たちは「病気の原因もそれに対する医術も、何か特別なもの≠ナなければならない」と云う考え方で教育されているのである。
前ガン状態とは、どんな種類の皮膚ガンの前期状態を意味するものでもない。しかし「前ガン状態」とは、「主要な器官の組織からカリウム群のミネラルやヨードがなくなって、体が次第に毒されていることを意味する」と言うことを忘れてはならない。これらのミネラルが慢性的に欠乏すると、細胞の中にナトリウム・塩素・水分が入り込み、一種の浮腫を起す。私はナトリウムとヨードは、胎児にもガン患者にも観られるように、幼若細胞のような未分化状態や細胞の速い成長のために一役買っている云うものだということは間違いの無い法則だと推測している。
これに対してカリウムとヨードは正常細胞に対し、分化とゆっくりとした成長を保障していると考えられる。ナトリウムとカリウムは反対の電気を持つ2つのミネラル群の代表者で内臓神経系・ホルモン・ビラ民・酵素などと協力し体に正常な均衡状態を保持させている。そして慢性的に体が毒されると、そこに浮腫も伴い、体の全てが非常にゆっくりだが、ひどくかき乱されることになる。
ガデナスのオタマジャクシの実験は、ヨードは細胞の高度な文化や酸化促進に必要で、それゆえにガンの成長を抑えるのにも役立つ、しかし抑制するのはヨードだけではないと云うことを示唆している。
私の治療の初期で体の浄化を今ほどやらなかった頃には、腫瘍が消えた後に患者はガンで死なずに肝性昏睡と云う、深刻に体が毒される病気で死んだ。これは壊死したガン組織が体に給されて起きるもので、いくつかの剖検でもそれが確かめられた。この失敗は後には体の浄化を充分に長く強力に続け、カリウムとヨードが体に行き渡った状態にすれば起きるものではなくなった。私の治療の役割とは、全身の機能を再活性化することで、これはつまり治癒の力の全ての再活性化も意味する。そしてこれは内臓神経系・網状織および網内系と有害物質の排出と回復促進のための最重要器官としての肝臓を、再活性化することである。浄化された体のみが抵抗力と治癒の能力を持ち続けるのだ。
私の治癒例がこれまで述べて来たようなやり方によって得られたものであることを証明するために、現在、次の3つの実験が進行中である。
1)血漿や組織のカリウム含有量の検査。これらの血漿や組織は治癒の力の一部は組織の中のカリウムが充分に回復し、その力を発揮することをベースにしていることを示している。
2)肝臓の穿刺(せんし)検査を長くやっても、顕微鏡に肝臓のダメージが判るものではない。
しかしミネラルや酵素含有量といった生化学的な変化が判る。
3)ガンのネズミを外科手術で健康なネズミと結びつける。これは健康なネズミのノーマルな
代謝が、結びつけたガンのネズミのガンを治すことが出来るということを証明するためであ
る。
〈実際に私の治療をやるための要点〉
食事に関する簡略な指示でも、治療実験のためのガイドにはなるだろう(必要な医療処置のことは除く〉。医者はこれらの食事と云う治療実験≠扱い、応用することに完全に通じていなくてはならない。
私の療法は医者に対して、この新しくかつ、まったく無視されてきた分野において徹底的な知識を持つことを要求する。
ガンの臨床的な発現は、最初は霧に隠されたように明瞭ではない。核心は隠れていて見つけにくい。肝臓だけが全ての蓄積を使い果たして、壊滅寸前になってから正確で決定的な症状を示すというのが私の見解である。指導的な専門家たちが色々な器官でのガンの決定的な症状を掴もうと努めている(註161)。しかし、ガンの早期発見はまだ当分の間は困難だと私は感じている。
註161:『ニューヨーク医学アカデミー抄録』および『ガンは警告する』のニューヨ−ク市ガン委
員会の複写参照(1957年)
25年以上のガン治療の経験から、私は次のように結論付ける。
1)ガンは部分病ではなく全身病である。それは現代的な農業と食品工業が提供する食品に
よる有害な影響が原因で、起きている。医学は我々(人類)の文明が生み出すダメージに
対処できるようなものにならなければならない。
2)1つの方法は体を解毒し
腫瘍を殺し
吸収し
それを追い出すという目的で工夫された方法である(治癒力の回復)。
3)極度にひどく破壊されていない肝臓ならばそれを回復させ、腫瘍によって引き起こされて
いるダメージを修復させる方法が発見できた。
4)アレルギー反応(治癒力)の回復を確かめるため、カンリジン軟膏を皮膚に週1回、もしく
は、もう少し長い間隔を置いて塗布する。
私の理論は、ガンの一般的科学理論を意図したものではない。また自分の理論を他の理論や解釈と比較してみようとするつもりも、私には無い。医者が適切なガン治療を実施
するうえでのガイドとして役立つことのみを目的としたものである。
P.239
科学の世界に我々(ゲルソン派の医師)が新しい治療のアプローチを提案するのだとするれば、我々も自分自身に2つのことを問わねばならない。
まず第1に我々は化学の世界と病める人類に対し、このアプローチを提案するのを正当化するだけの理由をもっているかどうかである。次に議論と真剣な批評のための時機は熟しているのか?その提案はするに値し、実際の治療のやり方を示し、進歩が約束できる将来の研究への方向を示すだけの充分な事実がそろっているのか!などのことを考えねばならない。
私の治療のやり方は、主に次のようなものから成り立っている。
1)全身の急速かつ徹底的な浄化を進めることが治療の基礎である。
2)消化器官の内と外との、いろいろな代謝の機能の回復を助けること(腸内と腸管外の栄
養の吸収)。
3)浄化された血液を通じてガンの腫瘍と細胞の吸収を可能にする−ガンの腫瘍や細胞を吸
収し排出すること。
4)ガンを破壊する能力を回復することと主要な器官、特に肝臓の機能を回復させること。
5)肝臓や消化器官が完全に回復し得ないとしても、この治療食を続けることがガンの再発を
可能な限り予防するために、部分的にあるいは全面的に役立つし、また必要でもある。
この治療法で治療初期に最も重視するのは、全身を徹底的に解毒することである。
ただ、いつもコーヒー浣腸をするのだけではなく4種類の浣腸を用意し、それを次のように区別して使い分けている。
1)カモマイル(カモミール)茶の浣腸
これはカフェインの10%溶液を30滴、カモマイル茶にたらしたものである。体温と同じ
温度のぬるま湯1クォート(約0.95リットル)にカモマイルの煎じ汁をグラス1杯と、いまの カフェイン30滴を加える。カモマイルの煎じ汁は乾燥したカモマイルの花または葉、または
両者を一緒にしたものを大さじ4杯、1クォートの水に入れる。そして5分間、煮立てた後、2
0分間弱火で煎じたもの。次にこの液を漉し、ちゃんと蓋(ふた)のできる1クォートの牛乳瓶 に入れ冷蔵庫とて置く。
このタイプの浣腸は、軽症あるいは回復期の患者にだけ使う。
2)コーヒー浣腸
挽いたコーヒー大さじ3杯を1クォートの水に入れ、3分間煮たてた後に20分、またはそれ
以上弱火で煎じてから漉し、体温の温かさにして使う。1日分を1度に作り起きして構わな い。
3)ひまし油療法
これには次のようなことが必要である。午前10時に大きなテーブル・スプーン2杯のひま
し油と赤(=黒)砂糖で甘くしたブラック・コーヒーをカップ1杯飲む。5時間後に次のようにし
てひまし油浣腸をする。
1クォートのぬるま湯に化粧石鹸を混ぜ(石鹸の小さな塊りも残らないように注意するこ
と)、これに大さじ3,4杯のひまし油を加えて乳液状になるまで掻きまわす。ここに30滴の
カフェインを加え、脂肪を抜いた雄牛の胆汁の粉末を小さじ2分の1入れる。この粉末の代 わりにルーバイル(脂肪抜きの乾燥した粉末の胆汁)を使ってもいい。ここで使ったぬるま
湯の代わりに、同量のコーヒー浣腸液を使うことも出来る。
4)これは本当の浣腸とは違って、1つの治療上の処置と言うべきもの。
結腸のガンの場合には、飲むジュースと同じ普通の青葉野菜のジュースを体温と同じ温
度にして半クォート使う。ウンとゆっくり体に流し込み、出来るだけ長く体内に留めて置くよう
にする。結腸から完全に吸収されるのがベストだからである。結腸造瘻(けっちょうぞうろう) 術をやった患者には、私はカテーテル(医療処置に用いる管)を使って患部にごくゆっくり流
し込ました。
膣や子宮頚管・膀胱の病気の場合は、もっと少量のジュースを患部に流し、壊死した組 織が出す悪臭を放つ分泌物を体から排出するのを促すようにする。少量の出血があって
も、それは禁忌ではない。この処置は実際に患者から要求される。痛みや不快・嫌な匂い
などから救われるからだ。
患者は更に1時間ごとに搾りたてのジュースを飲む必要がある。ニンジンとリンゴを同量混ぜたジュース、青葉野菜のジュースがそれぞれグラス4杯ずつだ。このジュースはみな活性のある酸化酵素が豊富だがカリウム・グループのミネラル(グルコン酸カリウム、酢酸カリウム、蓚酸(しゅうさん)度が1の燐酸カリウム)の10%溶液を加え強化したものである。このジュースの参加酵素はいったん細胞から追い出されると活性化して、空気中の酸素で簡単に破壊されてしまうし、光や温度でも変化してしまう。30分のうちに活性のある酸化能力の60%がなくなり得る。だから搾ったらすぐに飲まなければならない。
●肝臓をノーマルに戻すのには1年を覚悟せよ!
専門家の中には、腫瘍の成長が出来るだけ長い間ストップさせられただけで満足する人もいた。私は当初から、腫瘍は消滅させねばならないものだと考えて来た。
私は1つの論文で正常細胞とガン細胞の11点の違いについて、延べたことがある。この中で最も重要なポイントは、
ガン細胞は(イオン化された)ナトリウムをより多くもち
(通常の酸化ではなしに)発酵で生命を保ち
電気的には負の電荷を持ち
血液や血漿とノーマルな交換関係を持たず、無軌道に成長し、拡がるということである。
これらのことを調べて私は、発酵を防ぐ手がある≠ツまり発酵がそれによって成り立ち、かつ機能できるだけの基本的な要素の方を取り除く手があると感じた。発酵こそはガン細胞生命の維持のための、決定的な条件なのだ。我々(ゲルソン派の医師)が更に進んだ実験や研究をベースに出来たのは、こう云う事実の上にたってのことであった。
では、どのようにそれは実際にすることが出来たのか?
我々は徹底的にナトリウムを取り除いた食事を患者に与えた。それは血液やリンパ液の流れを通じ、ガン細胞からナトリウムを引き出すためである。ナトリウムの代わりにカリウムや酸化酵素が、アレルギー的な炎症の助けを借りながら、体内に持ち込まれねばならない。解毒された体の中で再活性化されたこの力を、最高度にまで高めねばならなかった。究めて強い負の電荷を持ったガン細胞は、発酵によって維持されている自分たちの力を脅かすものに、協力に反発する能力を持っているからだ。
詳細はあちこちで書いて来た。だからここでは腸管外の栄養吸収と云う実際のガン治療にとって、最も重要な側面のことを中心に述べよう。
最近6年間(1952年から58年)は果物や野菜の質の一層の劣化が問題になって来たので、新鮮な子牛の肝臓のジュースをグラス2,3杯分を追加した。このジュースには酸化酵素やカリウム・グループのほとんどのミネラルが最高にたくさん含まれ、特に鉄・銅・コバルトの含有量が高い。またホルモンやビタミンも最も活性化された組成になっている。レバージュースは(冷凍ではない)新鮮な子牛の肝臓とニンジンを同量一緒にして作る。phを変化させないために、これにはどんな葉を混ぜてもいけない。
食事やジュースの作り方、色々な患者の反応や様々な訴え、特にガンの進んだ患者のそれなどに関し、私はなるべく詳しく述べねばなるまい。
ガンの進んだ患者の働きを、出来るだけノーマルに近い状態まで戻すには、長い時間、1年ないしは1年半がかかる。最初の数週間、あるいは数ヶ月は肝臓は弱りきっていて、通常の働きは出来ないものと考えねばならない。特に有害物質の解毒や酸化酵素の再活性化という機能(R.シェ―ンハイマー)については、そうである。だからコーヒー浣腸やひまし油療法を続けながら、それをごく少しずつ減らして行くというやり方で、この機能面で肝臓を助けてやる必要がある。それは病気の進行状況に応じてなされねばならない。また、大きな塊りの腫瘍が吸収され触知されなくなり、臨床的に外からは判らなくなったとしても、まだ成熟していないガン組織が体の中にあったり腺・リンパ管・壊死組織などの中に隠れたガン細胞が在ったりするのだということを、忘れてはならない。こういう未成熟なガン細胞は私の臨床経験では、成熟したガン細胞のようには早くは反応しない。通則としてより悪性な(正常細胞とより違ってしまった細胞)細胞ほど早く反応するものなのだ。未成熟なガン細胞は早く反応するほどには、アブノーマルの方向にまだ発達しきってないと思われる。良性の腫瘍・傷跡・癒着なども成熟したガン細胞のようには、早く反応しないのも同じ理由からである。
ガンで破壊された部分も、慢性の潰瘍や肺結核の空洞に肉芽(にくが)組織は形成されるのと同じような仕方で治る。この新しい細胞は最後に収縮して傷跡を形成し、この傷跡はしばらくはそのままではあるが、その後で一部は吸収されて消える。
フォン・ベルクマンは、「ガン患者は治療のための炎症を起こせない」と信じていて、「それゆえにガンはなせないガンの代謝が始まると体は治癒の炎症を起こすのに必要な代謝を起すことが出来なくなるので、ガンはならないままで終わるのだ」と考えていた(註160)」」
註160:V.ベルクマン『臨床における病理学的生化学』
しかし、私の臨床経験から言うと「そうではない」。体全体に強力な浄化・解毒作用が起こり、進んだガンの患者でもそれがある期間続いた後では、患者は能動的充血・微熱・軽度の腫れと共に、炎症が起こせるようになる。そしてこういう患者はそれ以前には浮腫・チアノーゼ(皮膚の一部が青ざめたり紫色になる無酸素状態)・色々なかたちの硬変・あるいはこれらが全部一緒に起こった結果、体の退化を示す症状を多く呈していた。しかし体の解毒により循環が回復した後では、浮腫やチアノーゼも消える。
フィッシャー・ヴァーゼルは、ガンを全身が毒された病気の1種として、背後の隠れた関連を発見しようとした、最初の1人だった。だが彼の研究助手は「彼の云う毒された状態は、特別の1つの物質が原因だ」ったと推測して、後になって彼は「その物質を発見した」と、考えた。だがこの物質は他の研究者によって裏づけがなされなかった。かくして原因は「別の何か」だと考えられるようになり、ガン治癒の正しい方向への第1段階は脇に寄せられることになってしまった。また残念ながら(一般の)医師たちは「病気の原因もそれに対する医術も、何か特別なもの≠ナなければならない」と云う考え方で教育されているのである。
前ガン状態とは、どんな種類の皮膚ガンの前期状態を意味するものでもない。しかし「前ガン状態」とは、「主要な器官の組織からカリウム群のミネラルやヨードがなくなって、体が次第に毒されていることを意味する」と言うことを忘れてはならない。これらのミネラルが慢性的に欠乏すると、細胞の中にナトリウム・塩素・水分が入り込み、一種の浮腫を起す。私はナトリウムとヨードは、胎児にもガン患者にも観られるように、幼若細胞のような未分化状態や細胞の速い成長のために一役買っている云うものだということは間違いの無い法則だと推測している。
これに対してカリウムとヨードは正常細胞に対し、分化とゆっくりとした成長を保障していると考えられる。ナトリウムとカリウムは反対の電気を持つ2つのミネラル群の代表者で内臓神経系・ホルモン・ビラ民・酵素などと協力し体に正常な均衡状態を保持させている。そして慢性的に体が毒されると、そこに浮腫も伴い、体の全てが非常にゆっくりだが、ひどくかき乱されることになる。
ガデナスのオタマジャクシの実験は、ヨードは細胞の高度な文化や酸化促進に必要で、それゆえにガンの成長を抑えるのにも役立つ、しかし抑制するのはヨードだけではないと云うことを示唆している。
私の治療の初期で体の浄化を今ほどやらなかった頃には、腫瘍が消えた後に患者はガンで死なずに肝性昏睡と云う、深刻に体が毒される病気で死んだ。これは壊死したガン組織が体に給されて起きるもので、いくつかの剖検でもそれが確かめられた。この失敗は後には体の浄化を充分に長く強力に続け、カリウムとヨードが体に行き渡った状態にすれば起きるものではなくなった。私の治療の役割とは、全身の機能を再活性化することで、これはつまり治癒の力の全ての再活性化も意味する。そしてこれは内臓神経系・網状織および網内系と有害物質の排出と回復促進のための最重要器官としての肝臓を、再活性化することである。浄化された体のみが抵抗力と治癒の能力を持ち続けるのだ。
私の治癒例がこれまで述べて来たようなやり方によって得られたものであることを証明するために、現在、次の3つの実験が進行中である。
1)血漿や組織のカリウム含有量の検査。これらの血漿や組織は治癒の力の一部は組織の中のカリウムが充分に回復し、その力を発揮することをベースにしていることを示している。
2)肝臓の穿刺(せんし)検査を長くやっても、顕微鏡に肝臓のダメージが判るものではない。
しかしミネラルや酵素含有量といった生化学的な変化が判る。
3)ガンのネズミを外科手術で健康なネズミと結びつける。これは健康なネズミのノーマルな
代謝が、結びつけたガンのネズミのガンを治すことが出来るということを証明するためであ
る。
〈実際に私の治療をやるための要点〉
食事に関する簡略な指示でも、治療実験のためのガイドにはなるだろう(必要な医療処置のことは除く〉。医者はこれらの食事と云う治療実験≠扱い、応用することに完全に通じていなくてはならない。
私の療法は医者に対して、この新しくかつ、まったく無視されてきた分野において徹底的な知識を持つことを要求する。
ガンの臨床的な発現は、最初は霧に隠されたように明瞭ではない。核心は隠れていて見つけにくい。肝臓だけが全ての蓄積を使い果たして、壊滅寸前になってから正確で決定的な症状を示すというのが私の見解である。指導的な専門家たちが色々な器官でのガンの決定的な症状を掴もうと努めている(註161)。しかし、ガンの早期発見はまだ当分の間は困難だと私は感じている。
註161:『ニューヨーク医学アカデミー抄録』および『ガンは警告する』のニューヨ−ク市ガン委
員会の複写参照(1957年)
25年以上のガン治療の経験から、私は次のように結論付ける。
1)ガンは部分病ではなく全身病である。それは現代的な農業と食品工業が提供する食品に
よる有害な影響が原因で、起きている。医学は我々(人類)の文明が生み出すダメージに
対処できるようなものにならなければならない。
2)1つの方法は体を解毒し
腫瘍を殺し
吸収し
それを追い出すという目的で工夫された方法である(治癒力の回復)。
3)極度にひどく破壊されていない肝臓ならばそれを回復させ、腫瘍によって引き起こされて
いるダメージを修復させる方法が発見できた。
4)アレルギー反応(治癒力)の回復を確かめるため、カンリジン軟膏を皮膚に週1回、もしく
は、もう少し長い間隔を置いて塗布する。
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