暁（あかつき）に死す？ [2010年04月29日(木)]
１６年生の十六クンと２年生のシロちゃんの間に、去年、生まれたシロちゃんジュニア（念のため、女の子ですヨ！）。
彼女？が本日、短い鳥生を閉じられました。朝の７時に、いつものようにダウンジャケットと大判のタオルを外（と）ると…十六クンとシロちゃん夫妻が「おはようございます」の威嚇（いかく）？「ビリビリビーっ！」で、御座います。
すると、隣の篭で眠っていたシロちゃんｊｒが…篭の底で蹲（うずくま）っておりました。体は既に冷たく、硬直していました。
「白文鳥、特有のテンカンほっさだろうな」新たな蕎麦打ち道具（ツイスト製麺器『麺器』）を入手したと口を滑らせたところ、さっそく遊びにみえた獣医師が続けます。「白文鳥は人間（日本人）が作り出した鳥だからか、鳥に急な刺激を加えたりすると突然フラフラして立てなくなったり、バタつきながら『ギュウギュウ』と声を出して苦しみだして、床でもがき苦しむような動作をするんだ。
急激な温度差や極度のストレスでも、発症の引き金になったりする。
発作が起きた時に刺激を与えたりしてはいけない-飼い主がビックリして大声を出したり、水を飲ませたりするのは厳禁だ」
「って、する暇（ひま）どころか、発作が起きたと思われる時刻に俺は、ジョギングか運動の真っ最中だったんだぜ？」
「大体は、しばらくすると何事も無かったように元に戻る云われているんだが…一度でも発作を起こしたら病院で診てもらった方がいいんだよな」
「って、最初の発作で亡くなっちゃったんだからねえ…」
「日頃から青菜やボレー粉も欠かさず与えて…いたよなあ…」
「当然。じゃなきゃあ、十六クンは生きていないでしょう」
「温度変化に気をつけ規則正しい生活をさせてもいたよな…明け方じゃあ、ビックリさせてもいない。適度な運動で発作を軽減させる事も可能なんだが…水浴びも毎日やってたんだよな…」
「貰ったチニックも、ゴックン・ごっくん飲んでたぞ？」
「運命だな…運命！しょうがねェよ」
「納得できないなあ～今後の２羽のためにも、解剖して原因を徹底的に追究してくれないか」
「自分の可愛がっていたペットだろ？」
「だからこそ、同じ過ちを犯したくないんだ。残りの２羽のためにも、お願いできないか」
「…無理だな、人間じゃなく鳥-文鳥だぜ？設備がない」
「開腹して内臓確認と血液検査だけでいいんだが」
「お前さんには〝情〟というものがないのか？情けない」
「あるからこそ、命を無駄にしたくないんだ。しょうがない、できないで過ごしていたから治せるもの、予防できることも出来ないだろ？」
「それは理屈だ。一介の獣医師にソレを求めちゃあ酷（こく）ってもんだ。大学（獣医学教室）の専門家だって〝興味〟をもたずに『テンカンです。テキスト（＝小鳥の飼い方）をお読み下さい』で終わりだ」
「そっか…じゃあ、俺が自分でやる」
「えっ！アンタ、執刀経験あんの？！」
「昔お世話になった病院でドクターの手が足（た）りずに何度かやらされたから。キットも未だあるんだ」
「人間と文鳥じゃあサイズがちがい過ぎるだろ！？頭、冷やせ…全ての命は老いて行くもの、だ。それが自然の摂理である以上は誰にも、どうしようがない。だろ？
救えるかどうかの判断ができない場合は専門家に任せるしかないだろ。少なくとも俺は専門家だ。この道で飯を食わせてもらっている。この鳥（こ）の命は誰にもどうすることが出来なかった。飼い主が気付かなかったんだ。
いつこうなってもいいように、思いっきり可愛がってあげることしか俺たち人間には出来ないんだよ。自分を責めるな」
「責めちゃいない。責めちゃあいないよ、俺は。ただ、コイツの命から何かを学んであげることが飼い主の責任だと思うんだ。同じ轍（てつ＝わだち）を踏まない。同じ過ちを繰り返さない、ことが亡くなった命と生きている命に対する責任だと思うだけだ」
「ご立派！だが、不遜（ふそん）で傲慢（ごうまん）な考えだな。人間はおろか、完全な生物はない。みんな、『体がナンカおかしいゾ？ヘンだぞ？？』って思いながら逝（い）くようにできているんだ。そのための〝脳内物質〟だろうに」
脳内物質
「脳内物質」は指令を伝える分子言語 戻る ... 脳内物質が発見されるようになったのは、電子機器の発達のおかげです。 ... そこで、感情の動きに直結している脳内物質にはどんなものがあり、その作用とはどんなものかを説明しましょう。 ...
www.geocities.jp/eastmission7/B-bussitsu.html - キャッシュ
「悪戯（いたずら）に感情を刺激するな。粛々（しゅくしゅく）と現実を受容（うけい）れろ。目で見た事実だけを受容れるんだ。
ダメなものは駄目なんだ。自分を責めずに運命を呪（のろ）え。時として、どうしようもない場面に出くわすことがあるだろ？もがいても、もがいても、苦しくてどうにもできない。そんな時は〝しょうがねェ〟だろ？『しょうがねェ』でやりすごせよ。やりようがないんだもん。だろ？
全てを背負い込めるなんて傲慢な思い上がりは捨てることだ。たかが人間、されど人間。できることと、できないことを見極（みきわ）めろよ。５０だろ？
つまらない感傷（かんしょう＝センチメンタル））は捨てちまえ。それはソレ。これはコレ、なんだからさ」
「医者はドライでいいな」
「医者も人間であり、人間はドライなものなんだ。しょせんは〝自分が可愛い〟もんだよ、俺だってそうだよ。自分が可愛いし、一番、自分を愛しているもん。カッコつけんなよ。
もしもお前が重病になって明日をも知れない体になったところで、誰も助けちゃくれなんぞ？家族も医者もやりようがない病気やケガはある。実際に、イッパイある。
今の俺たちにできることは、今を悔いのないように生きることしかないだろ。やるだけやってダメだったら〝しょうがねェ〟でいいだろ？」
「しょうがねェ、か…」
「八百屋（やおや）やスーパーにも、季節（しゅん＝旬）によっちゃあショウガはねェだろ？」
「しょうがねェ、男だね…」
で、蕎麦は…配合比率が未だに判らず、手捏（こ）ねでパスタマシーン、で御座いました。
ホントに、しょうがねェなあ…。
あなたと貴方の大切な方の毎日が、１秒でも長く、健やかで穏やかなものとなりますように。
彼女？が本日、短い鳥生を閉じられました。朝の７時に、いつものようにダウンジャケットと大判のタオルを外（と）ると…十六クンとシロちゃん夫妻が「おはようございます」の威嚇（いかく）？「ビリビリビーっ！」で、御座います。
すると、隣の篭で眠っていたシロちゃんｊｒが…篭の底で蹲（うずくま）っておりました。体は既に冷たく、硬直していました。
「白文鳥、特有のテンカンほっさだろうな」新たな蕎麦打ち道具（ツイスト製麺器『麺器』）を入手したと口を滑らせたところ、さっそく遊びにみえた獣医師が続けます。「白文鳥は人間（日本人）が作り出した鳥だからか、鳥に急な刺激を加えたりすると突然フラフラして立てなくなったり、バタつきながら『ギュウギュウ』と声を出して苦しみだして、床でもがき苦しむような動作をするんだ。
急激な温度差や極度のストレスでも、発症の引き金になったりする。
発作が起きた時に刺激を与えたりしてはいけない-飼い主がビックリして大声を出したり、水を飲ませたりするのは厳禁だ」
「って、する暇（ひま）どころか、発作が起きたと思われる時刻に俺は、ジョギングか運動の真っ最中だったんだぜ？」
「大体は、しばらくすると何事も無かったように元に戻る云われているんだが…一度でも発作を起こしたら病院で診てもらった方がいいんだよな」
「って、最初の発作で亡くなっちゃったんだからねえ…」
「日頃から青菜やボレー粉も欠かさず与えて…いたよなあ…」
「当然。じゃなきゃあ、十六クンは生きていないでしょう」
「温度変化に気をつけ規則正しい生活をさせてもいたよな…明け方じゃあ、ビックリさせてもいない。適度な運動で発作を軽減させる事も可能なんだが…水浴びも毎日やってたんだよな…」
「貰ったチニックも、ゴックン・ごっくん飲んでたぞ？」
「運命だな…運命！しょうがねェよ」
「納得できないなあ～今後の２羽のためにも、解剖して原因を徹底的に追究してくれないか」
「自分の可愛がっていたペットだろ？」
「だからこそ、同じ過ちを犯したくないんだ。残りの２羽のためにも、お願いできないか」
「…無理だな、人間じゃなく鳥-文鳥だぜ？設備がない」
「開腹して内臓確認と血液検査だけでいいんだが」
「お前さんには〝情〟というものがないのか？情けない」
「あるからこそ、命を無駄にしたくないんだ。しょうがない、できないで過ごしていたから治せるもの、予防できることも出来ないだろ？」
「それは理屈だ。一介の獣医師にソレを求めちゃあ酷（こく）ってもんだ。大学（獣医学教室）の専門家だって〝興味〟をもたずに『テンカンです。テキスト（＝小鳥の飼い方）をお読み下さい』で終わりだ」
「そっか…じゃあ、俺が自分でやる」
「えっ！アンタ、執刀経験あんの？！」
「昔お世話になった病院でドクターの手が足（た）りずに何度かやらされたから。キットも未だあるんだ」
「人間と文鳥じゃあサイズがちがい過ぎるだろ！？頭、冷やせ…全ての命は老いて行くもの、だ。それが自然の摂理である以上は誰にも、どうしようがない。だろ？
救えるかどうかの判断ができない場合は専門家に任せるしかないだろ。少なくとも俺は専門家だ。この道で飯を食わせてもらっている。この鳥（こ）の命は誰にもどうすることが出来なかった。飼い主が気付かなかったんだ。
いつこうなってもいいように、思いっきり可愛がってあげることしか俺たち人間には出来ないんだよ。自分を責めるな」
「責めちゃいない。責めちゃあいないよ、俺は。ただ、コイツの命から何かを学んであげることが飼い主の責任だと思うんだ。同じ轍（てつ＝わだち）を踏まない。同じ過ちを繰り返さない、ことが亡くなった命と生きている命に対する責任だと思うだけだ」
「ご立派！だが、不遜（ふそん）で傲慢（ごうまん）な考えだな。人間はおろか、完全な生物はない。みんな、『体がナンカおかしいゾ？ヘンだぞ？？』って思いながら逝（い）くようにできているんだ。そのための〝脳内物質〟だろうに」
脳内物質
「脳内物質」は指令を伝える分子言語 戻る ... 脳内物質が発見されるようになったのは、電子機器の発達のおかげです。 ... そこで、感情の動きに直結している脳内物質にはどんなものがあり、その作用とはどんなものかを説明しましょう。 ...
www.geocities.jp/eastmission7/B-bussitsu.html - キャッシュ
「悪戯（いたずら）に感情を刺激するな。粛々（しゅくしゅく）と現実を受容（うけい）れろ。目で見た事実だけを受容れるんだ。
ダメなものは駄目なんだ。自分を責めずに運命を呪（のろ）え。時として、どうしようもない場面に出くわすことがあるだろ？もがいても、もがいても、苦しくてどうにもできない。そんな時は〝しょうがねェ〟だろ？『しょうがねェ』でやりすごせよ。やりようがないんだもん。だろ？
全てを背負い込めるなんて傲慢な思い上がりは捨てることだ。たかが人間、されど人間。できることと、できないことを見極（みきわ）めろよ。５０だろ？
つまらない感傷（かんしょう＝センチメンタル））は捨てちまえ。それはソレ。これはコレ、なんだからさ」
「医者はドライでいいな」
「医者も人間であり、人間はドライなものなんだ。しょせんは〝自分が可愛い〟もんだよ、俺だってそうだよ。自分が可愛いし、一番、自分を愛しているもん。カッコつけんなよ。
もしもお前が重病になって明日をも知れない体になったところで、誰も助けちゃくれなんぞ？家族も医者もやりようがない病気やケガはある。実際に、イッパイある。
今の俺たちにできることは、今を悔いのないように生きることしかないだろ。やるだけやってダメだったら〝しょうがねェ〟でいいだろ？」
「しょうがねェ、か…」
「八百屋（やおや）やスーパーにも、季節（しゅん＝旬）によっちゃあショウガはねェだろ？」
「しょうがねェ、男だね…」
で、蕎麦は…配合比率が未だに判らず、手捏（こ）ねでパスタマシーン、で御座いました。
ホントに、しょうがねェなあ…。
あなたと貴方の大切な方の毎日が、１秒でも長く、健やかで穏やかなものとなりますように。
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