サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2012年02月  >
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
10 (12/25)
あいう (12/04)
イソフラボンによる子宮体がんリスク低下作用 [2011年12月29日(木)]
今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、イソフラボンによる子宮体がん(子宮内膜がん)リスク低下作用を示した疫学研究が、米国のグループ(University of Hawaii Cancer Center)から報告されていました。
(J Natl Cancer Inst. 2011 Dec 12.)




大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。



今回の研究では、子宮体がん(子宮内膜がん)に対するイソフラボン類の影響が検証されました。


具体的には、閉経後の女性46,027名を対象に、13.6年間のフォローアップが行われています。


(被験者は1993年8月から1996年8月までに登録。)

(Multiethnic Cohort (MEC) Studyという研究の一環です。)


合計489名が子宮体がんと診断されました。


食事からの摂取について、
豆類、大豆、豆腐、総イソフラボン量、各イソフラボン(ダイゼイン、ゲニステイン、グリステイン)について、5分位の群で関連が解析されました。



その結果、
子宮体がんは、総イソフラボン量の摂取が多い群では、少ない群に比べて、34%のリスク低下が見出されたということです。

(highest vs lowest quintile, &#8805;7.82 vs <1.59 mg per 1000 kcal/d, RR = 0.66, 95% CI = 0.47 to 0.91)



また、ダイゼイン摂取についても、5分位の最高群は最低群に比べて36%のリスク低下が示されました。

(highest vs lowest quintile, &#8805;3.54 vs <0.70 mg per 1000 kcal/d, RR = 0.64, 95% CI = 0.46 to 0.90)


一方、豆類、大豆、豆腐、グリステインについては、有意な相関は見出されていません。




子宮体がん発症数は、

総イソフラボン摂取量の5分位での最高群と最低群では、

1年間あたり10万人あたり、55例 vs. 107例

となりました。




以上のデータから、閉経後の女性において、イソフラボンの豊富な食品を多く摂取することで、子宮体がんのリスクを低下させることが示唆されます。





なお、適切な食生活とともに、がん検診の受診も大切です。




DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:51 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
カルシウム+ビタミンDによる内臓脂肪の減少効果 [2011年12月28日(水)]
今月の臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、カルシウム+ビタミンDサプリメントの投与によって、内臓脂肪の減少効果を示した臨床研究が、米国のグループ(Massachusetts General Hospital)から報告されていました。
(Am J Clin Nutr. 2011 Dec 14.)



これまでの研究によって、カルシウムとビタミンDによる体重減少効果・ダイエット効果が知られています。


例えば、「ビタミンDとカルシウムの体重減少効果」があります。




さて、今回の研究では、肥満の成人を対象に、カルシウム+ビタミンD添加オレンジジュースによって、肥満の改善、内臓脂肪の減少効果があるかどうか、検証されました。



具体的には、肥満成人171名(平均年齢40.0 ± 12.9歳)を対象に、次の2群に分けて、

・通常のオレンジジュース投与群

・低エネルギーのオレンジジュース投与群

のいずれかが16週間投与されています。




介入群は、240ml×3回の用量で、

・通常あるいは低エネルギーのオレンジジュース(240ml) + 350rのカルシウムと100 IUのビタミンDを投与した群

・対照群は、同様の用量で、
通常あるいは低エネルギーのオレンジジュースを投与した群
です。

(二重盲検偽薬対照試験)


主アウトカムは、内臓脂肪と皮下脂肪の量で、L-4レベルでの腹部CTによって測定されました。


16週間の介入後、平均体重減少は、2.45kgまでであり、各群間に有意差は示されていません。



通常のオレンジジュース投与群では、

カルシウムとビタミンD添加群において、対照群に比べて、

内臓脂肪面積が有意に減少していました。(P = 0.024)

(CaD介入群; -12.7 ± 25.0 cm(2)、 vs. 対照群;-1.3 ± 13.6 cm(2))

(減少は各群とも投与前に比べて。)




また、低エネルギーのオレンジジュース投与群でも同様に、

カルシウムとビタミンD添加群において、対照群に比べて、

内臓脂肪面積が有意に減少していました。(P = 0.039)

(CaD介入群; -13.1 ± 18.4 cm(2)、 vs. 対照群;-6.4 ± 17.5 cm(2))



さらに、2種類のオレンジジュース投与群をまとめて解析したところ、
カルシウムとビタミンDの投与によって、内臓脂肪面積の有意な減少効果が見出されたということです(P = 0.007)。





以上のデータから、カルシウムとビタミンDの併用投与は、内臓脂肪型肥満の改善に有用であることが示唆されます。





この研究は、MGHとコカコーラとの共同研究ですので、カルシウム+ビタミンD添加オレンジジュースが用いられています。


また、この研究は、減量プログラムの一環として行われており、食事療法との併用となっています。



したがって、オレンジジュースの飲みすぎで太ることがないように、コントロールされた研究です。



オレンジジュースには、糖質に由来するエネルギーがありますので、カルシウムとビタミンDのサプリメントの利用が好ましいと思います。



米国のいくつかの州では、学校での炭酸飲料の販売が禁止された結果、大手飲料メーカーは、ソーダ類の代わりに、果汁飲料を自販機で売るようになりました。


この研究には、米国でのこのような背景があるように思います。



言うまでもなく、糖類・単純炭水化物の多い果汁飲料は、肥満の原因となります。




摂取カロリーを気にせずに飲料として推奨できるのは、緑茶あるいはミネラル水でしょう。



DHC製品では、


カルシウム・マグ

ビタミンD

緑茶

海洋深層水


などがあります。


------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:57 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
葉酸とB12による認知機能改善効果 [2011年12月27日(火)]
今月の臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、葉酸とビタミンB12の投与によって、高齢者の認知機能が改善された、という臨床研究が、オーストラリアのグループから報告されていました。
(Am J Clin Nutr. 2011 Dec 14.)




認知症の予防や改善に対して、ビタミンB群とオメガ3系脂肪酸(EPAやDHA)サプリメントが利用されています。

ビタミンB群については、
脳萎縮進行抑制効果
を示した臨床研究
が話題になりました。



今回の研究では、葉酸とビタミンB12の投与が、精神的苦痛(elevated psychological distress)を有する地域居住の高齢者において、認知機能低下を抑制するかどうか、検証されています。


具体的には、60-74歳の成人900名を対象に、

・1日あたり400μgの葉酸+100μgのビタミンB12を投与した群

・偽薬投与群

の2群に分けて、2年間の介入試験が行われました。




(精神的苦痛を有する基準として、被験者は、Kessler Distress 10-Scale; scores >15に該当します。)


主アウトカムである認知機能の指標として、投与前、1年後、2年後の時点で、

・TICS-M (Telephone Interview for Cognitive Status-Modified;認知状態に関する電話インタビュー)

および

・Brief Test of Adult Cognition by Telephone (processing speed);高齢者の認知機能レベルを評価するために開発された指標

が用いられました。



2年の介入後の時点では
Informant Questionnaire on Cognitive Decline in the Elderly
による評価も行われています。




解析の結果、2年間の時点で、
葉酸+ビタミンB12投与群では、偽薬投与群に比べて、各指標スコアにおいて下記のような改善効果が見出されたということです。

・TICS-M total (P = 0.032; effect size d = 0.17),

・TICS-M immediate (P = 0.046; d = 0.15),

・TICS-M delayed recall (P = 0.013; effect size d = 0.18)




一方、orientation, attention, semantic memory, processing speed, informant reportsといった項目では有意な変化は示されませんでした。





以上のデータから、1日あたり400μgの葉酸、100μgのビタミンB12を長期間(本試験は2年間)、サプリメントとして摂取することで、高齢者における認知機能の改善効果が示唆されます。





今後、テイラーメイド栄養学の提供のために、さらにエビデンスの構築が期待されます。






高用量のビタミンB群をDHCのサプリメントで摂るとすれば、
ベーシックサプリメントであるマルチビタミンに、
ビタミンBミックス葉酸を加えることができます。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:52 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
ビタミンD+カルシウムサプリメントによる骨折予防@高齢女性 [2011年12月26日(月)]
今月の内科学の専門ジャーナルに、ビタミンDサプリメント摂取と、骨折予防との関連を調べた調査研究が、米国のグループ(Tufts Medical Center)から報告されていました。
(Ann Int Med Dec 20, 2011 vol. 155 no. 12 827-838)




ビタミンDは、骨の健康維持や骨粗鬆症予防の必須栄養素として知られています。


近年、ビタミンDの機能性として、免疫調節作用や抗がん作用、インフルエンザ予防作用なども見出されてきました。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。




さて、今回の研究では、成人における骨折およびがんリスクと、ビタミンDサプリメント(カルシウムサプリメント併用の有無別)の摂取との関連について、メタ解析が行われました。




具体的には、2011年7月までに、MEDLINEとCochraneに掲載された英語表記の研究を対象に、RCT、前向きコホート研究、症例対照研究が抽出されています。



19報(がん3報、骨折16報)のRCT(ランダム化比較試験)、28報の観察研究(がん)が解析されました。


その結果、
RCTの限られたデータでは、
1日あたり1,000 IUのビタミンDサプリメント投与によって、
がん全般のリスクが低下しうることが見出されました。


一方、観察研究では、血中25-[OH]Dの高値とがんリスクとの相関が示唆されています。




用量依存的メタ解析によると、
血中25-[OH]D値が10-nmol/L上昇するごとに、大腸がんリスクが6%(95% CI, 3% to 9%)低下するという有意な相関が見出されました。


前立腺がんと乳がんについては、用量依存性について有意差は認められませんでした。




骨折に関するメタ解析では、

ビタミンDとカルシウムサプリメントの摂取は、
高齢者において、骨折リスクを12%低下させたということです。

(RR 0.88 [CI, 0.78 to 0.99])



また、ビタミンDとカルシウムサプリメントによる骨折予防効果は、高齢者によって異なることが示されました。


つまり、施設に入っている高齢者では、29%の有意なリスク低下が認められており、
(RR, 0.71 [CI, 0.57 to 0.89])、

地域居住の高齢者ではリスク低下傾向(有意差なし)が認められました。
(RR, 0.89 [CI, 0.76 to 1.04])





以上のデータから、
ビタミンDとカルシウムサプリメントの併用は、骨折のリスクを減らす効果があることが示唆されます。



今回のデータでは、ビタミンDのがん予防効果については明確な結論は得られていないと論文著者らは考察しています。



(大腸がんリスク低下作用については、用量依存的に有意な効果として示されていますが。)



この研究の限界として、

多くの研究の被験者が65歳以上の閉経後の女性であること、

観察研究では被験者が均質ではないこと

といった点があげられます。





今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:55 | この記事のURL
コメント(1) | トラックバック(0)
整形外科医の知性と握力は低くはない [2011年12月25日(日)]
英国医学ジャーナルのクリスマス特集号に、整形外科医と麻酔科医の知性・握力を比べた研究が掲載されていました。
(BMJ Christmas 2011;343:d7506)



今回の研究は、多施設共同試験として、英国の3か所の病院で行われています。


具体的には、整形外科医の男性36名、麻酔科医の男性40名が対象となり、知性テストと握力テストが行われました。


解析の結果、
握力は、整形外科医のほうが、麻酔科医よりも有意に大きな値でした。

(47.25 ± 6.95 kg vs. 43.83 ± 7.57 kg)



知性テストの平均値も、整形外科医のほうが、麻酔科医よりも高いというデータになっています。

(105.19 ± 10.85 vs. 98.38 ± 14.45)




以上のデータから、整形外科医は、麻酔科医と比べて、握力が強いだけではなく、知性も低くはないことが推察されます。



論文著者らは、

整形外科医の友人をからかうのはほどほどに、

と考察しています。




この論文の参考文献として、youtube(整形外科医vs. 麻酔科医)が挙げられています。


(なお、BMJのクリスマス特集号には、毎年、少し変わった研究成果が掲載されます。)



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:54 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
ビタミンD不足の腎臓移植患者ではタンパク尿が認められる [2011年12月24日(土)]
今月の臓器移植研究の専門ジャーナルに、腎臓移植患者におけるビタミンDとタンパク尿との関連を調べた研究が、米国のグループ(University of Colorado)から報告されていました。
(Transplant Proc. 2011 Dec;43(10):3723-9.)



慢性腎疾患患者では、ビタミンD欠乏が高率に認められ、さらに、タンパク尿やインスリン抵抗性、心血管疾患も生じることが知られています。


腎臓移植患者も、ビタミンD低値のリスクが高いことが推定されますが、臨床的意義は明確では必ずしもありません。



そこで、今回の研究では、生体腎移植レシピエント95名を対象に、ビタミンD欠乏の頻度と、タンパク尿、インスリン抵抗性、心血管疾患マーカーとの関連が調べられました。


血中ビタミンD値(25(OH)D)は、

19名が低値(&#8804; 30 ng/mL)、

76名が正常範囲(> 30 ng/mL)

でした。

(つまり、被験者の20%がビタミンD欠乏症になります。)




タンパク尿症(尿中タンパク質-クレアチニン[P/C] &#8805; 0.2 mg/mg)は、
ビタミンD欠乏群において、正常群に比べて、高率に見出されました。

(47.4% vs 18.7%; P = .02)




血中ビタミンD値は、尿中P/C比および副甲状腺ホルモン値と負の相関を示しました。

(ビタミンDが低いと、タンパク尿症であり、副甲状腺ホルモン値が高いという相関です。)




一方、ビタミンD値は、インスリン抵抗性(HOMA-IR)や心血管疾患マーカーとの関連は示されていません。


単変量解析の結果、タンパク尿症と副甲状腺ホルモン値は、ビタミンD欠乏症のマーカーとなりうることが認められました。

(P < .01 and P = .03, respectively)



また、多変量解析では、
タンパク尿症は、ビタミンD欠乏の指標であることも示されています。
(OR= 4.526; P = .03)




以上のデータから、
腎臓移植患者では、ビタミンD欠乏症が高率に認められ、タンパク尿症と相関していることが示唆されます。





ビタミンDは、骨の健康維持や骨粗鬆症予防の必須栄養素として知られています。


近年、ビタミンDの機能性として、免疫調節作用や抗がん作用、インフルエンザ予防作用なども見出されてきました。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。



現代では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:58 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
ビタミンCによる頭頸部がんリスク低下 [2011年12月23日(金)]
今月の腫瘍学の専門ジャーナル(電子版)に、ビタミン・ミネラルサプリメントの摂取と、頭頚部がんリスクとの関連を調べた調査研究が、フランスのグループから報告されていました。
(Int J Cancer. 2011 Dec 15.)



ビタミン・ミネラルサプリメントは、ベーシックサプリメントとして年齢・性別に関係なく、広く摂取が推奨されます。


さて、今回の研究では、ビタミンあるいはミネラルのサプリメント摂取と、頭頸部がんリスクとの関連が調べられました。


具体的には、12報の症例対照研究から、頭頸部がん7,002名、正常対照者8,383名を対象に、
ビタミン類、マルチビタミン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、βカロテン、鉄、セレン、亜鉛のサプリメント摂取が検証されています。

(INHANCE consortium)


頭頸部がんの内訳は、口腔がん2,028名、咽頭がん2,465名、口腔/咽頭がん全般874名、喉頭がん1,329名、多重頭頚部がん306名です。



年齢や性別、人種、教育水準、喫煙、飲酒、野菜・果物の摂取などについて補正後、解析が行われた結果、

ビタミンCサプリメントの利用者では、頭頚部がんのリスクが24%低下していました。

(OR=0.76, 95% CI=0.59-0.96)


また、カルシウムサプリメントの利用者では、36%リスク低下が示されています。

(OR=0.64, 95% CI=0.42-0.97)



さらに、

ビタミンCサプリメントを10年以上、利用していた群では、頭頸部がんリスクが28%低下(OR=0.72, 95% CI=0.54-0.97)、

カルシウムサプリメントの累積摂取量が365錠以上の群では、74%リスク低下(OR=0.36, 95% CI=0.16-0.83)

という関連が見出されています。



しかし、どのサプリメントについても、摂取頻度と摂取期間について、リスク低下と線形の関連は示されませんでした。


論文著者らは、ビタミン・ミネラルサプリメントの摂取と、頭頸部がんリスクとの間に、強い相関は観察されなかった、と考察しています。




今回のデータからは、ビタミンCおよびカルシウムサプリメントの摂取と、頭頸部がんリスクの低下には有意な相関が認められています。



考察の表現が結果と異なるのは、ジャーナルのエディターによる恣意的な変更があったのかもしれません。

(症例対照研究データのみでは、サプリメントの摂取でがんが予防できる、という因果関係までの言及は難しいですので。)




これまでのデータを俯瞰的にみるとき、病気の一次予防や二次予防において、マルチビタミンやマルチミネラルは、基本のサプリメントとして推奨できます。



医療専門誌によるマルチビタミン摂取の推奨論文としては、次の2つがよく知られています。

(1)NEJM誌(1998)の論説

「Eat Right and Take a Multivitamin」

『適切な食事を摂り、マルチビタミンも利用しましょう』

(神経管欠損症予防、動脈硬化性疾患予防の意義)


(Oakely GP. NEJM. 1998 Editorial )



(2)JAMA誌(2002)の総説

「Vitamins for chronic disease prevention in adults」

『成人は、毎日、マルチビタミンサプリメントを摂取するべき』

(先進国では欠乏症は稀であるが、至適濃度を下回ることのリスクがある。)

(Fletcher.et al. JAMA. 2002 )





DHCでは、適正な価格で高品質のマルチビタミンマルチミネラル、カルシウム・マグネシウムを提供しています。

http://www.dhc.co.jp/goods/goodsdetail.jsp?gCode=2143



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:56 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
フラバノールによる血管健康維持効果 [2011年12月22日(木)]
今月の科学誌プロスワンに、フラバノールによる血管の健康維持作用を示した臨床研究が、オランダのグループ(Maastricht University)から報告されていました。
(PLoS One. 2011;6(12):e28460. Epub 2011 Dec 8.)



フラバノールは、フラボノイド系ファイトケミカルの1種で、ブドウやワイン、チョコレートに由来するポリフェノールに豊富に存在します。



これまでの疫学研究では、フラバノールの豊富な食品の摂取量が多いと、心血管疾患リスクが低下することが示唆されています。


今回の研究では、フラバノール投与時の血管機能や動脈硬化症関連指標に対する影響が検証されました。


具体的には、男性喫煙者28名を対象に、

・1日あたり200rのブドウ種子由来フラバノール(monomeric and oligomeric)

あるいは

・偽薬

が8週間投与されています。

(二重盲検ランダム化偽薬対照試験)


投与前、4週間、8週間の時点で、脂質代謝や炎症関連指標、血小板機能などが測定されました。


解析の結果、
フラバノール類投与群では、投与前に脂質代謝異常が認められた被験者において、
総コレステロール値およびLDLコレステロール値が有意に低下したということです。

(それぞれ(P&#8804;0.05) by 5% (n&#8202;=&#8202;11)、7% (n&#8202;=&#8202;9))


また、8週間の時点で、フラバノール投与群(n&#8202;=&#8202;15)では、赤血球でのグルタチオン/酸化型グルタチオン比が有意に増加(22%, P<0.05)しました。



さらに、白血球において、炎症惹起関連遺伝子発現の有意な抑制なども見出されています。



なお、マクロおよびミクロの血管機能指標、血小板凝集、NO、エンドセリン-1、CRPといった個別の指標では有意差は認められませんでしたが、それらを統合したvascular health indexでは、偽薬群に比べて、フラバノール投与群では有意な改善効果が示されました(P&#8804;0.05)。




以上のデータから、ブドウ種子由来のフラボノール200r/日の8週間投与によって、血管健康維持に関する多面的な作用が示唆されます。




今後、心血管イベントとの関連といった検証が期待される分野です。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:54 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
シイタケによる免疫細胞への作用 [2011年12月21日(水)]
薬用キノコ研究の専門ジャーナルに、シイタケによる免疫細胞への影響を検討した臨床研究が、ノルウェイのグループから報告されていました。
(Int J Med Mushrooms. 2011;13(4):319-26.)



キノコ類には、ベータグルカンなどの多糖類が含まれており、免疫調節作用を介した抗がん作用や生活習慣病予防作用などが示唆されています。


そこで、食用キノコや薬用キノコには、健康食品・サプリメントの成分として用いられているものがあります。


例えば、アガリクス霊芝などです。




これらのキノコ類に関する研究では、まず、多くの基礎研究で抗がん作用や免疫調節作用が知られています。

臨床研究では、QOL改善作用を示した報告などがあります。

(がんの補完療法としてのRCTを組むのは容易ではありません。)


また、食用キノコとしてシイタケ(Lentinus edodes)には、有効成分としてレンチナン((1-6,1-3)-β-グルカン)が含まれています。



さて、今回の研究では、健康な高齢の白人を対象に、レンチナンを経口投与し、免疫細胞系への影響が調べられました。



具体的には、健常者42名を対象に、2群に分けて、

・1日あたり2.5rのレンチナン(Lentinex)、

あるいは

・偽薬

が6週間投与されています。

(二重盲検クロスオーバー偽薬対照試験。wash-outは4週間)



解析の結果、
B細胞数については、介入群と偽薬群との間に有意な差が認められています。

(シイタケ投与群において、B細胞数が有意に増加。)


NK細胞数は、両群にて有意に増加しており、両群間での有意差は見出されていません。


その他、免疫グロブリン、補体、サイトカイン類には変化は示されませんでした。



安全性に関する指標(CBC、肝機能、腎機能、その他血液生化学検査)には有意な変化は示されておらず、有害事象について両群間で差は認められていません。



以上のデータから、健康な高齢白人において、シイタケ由来のβグルカンであるレンチナンの投与は、B細胞数を増加させることで、免疫系への作用が示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。


------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:58 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
トンカット・アリの成分解析 [2011年12月20日(火)]
今月の分析化学の専門ジャーナルに、トンカット・アリの成分解析に関する基礎研究が、マレーシアのグループ(Universiti Teknologi Malaysia)から報告されていました。
(J Chromatogr B Analyt Technol Biomed Life Sci. 2011 Dec 15;879(32):3909-19)


トンカット・アリ(学名Eurycoma longifolia)は、東南アジア原産のハーブで、マレーシアの民間療法では強壮・催淫薬として用いられてきました。



近年、マレーシアを中心に、トンカット・アリに関する研究が進められています。


最近では、トンカット・アリによる男性更年期障害改善作用を示した臨床研究も知られています。




トンカット・アリ標準抽出物には、主な成分のクワシノイド(quassinoid,変形テルペノイド)として、eurycomanone(ユーリコマノン)やeurycomanolなどが含まれています。



さて、今回の研究では、高分解能の質量分析機器を用いて、トンカット・アリの含有成分および低分子量の代謝物に関する解析が行われています。


具体的には、トンカット・アリ水抽出物を用いて、クワシノイド類、アルカロイド類、トリテルペン、リグナン類が測定されました。


代謝物の解析では、4種類の有意なクラスターが見出されたということです。

また、特異的なペプチドやプロピオン酸化合物なども同定されました。


さらに、パハン州のトンカット・アリ抽出物の特徴として、クワシノイド類の3,4&#603;-dihydroeurycomanoneとトリテルペン類のeuryleneが見出され、

ペラ州のトンカット・アリ抽出物では、canthin-6-one-3N-oxideが認められたということです。



解析の結果、クワシノイド類が最も多い成分であり、特に、eurycomanoneとその代謝物が豊富であることが示されました。


なお、トンカット・アリ根を100℃で抽出すると、canthin-6-one とβ-carboline alkaloidsの濃度の有意な増加が認められています。





DHCでは、マカトンカットアリを製品化しています。





------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:56 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
オメガ3系脂肪酸による除細動後の再発予防効果 [2011年12月19日(月)]
循環器病学の専門ジャーナル(電子版)に、オメガ3系脂肪酸の投与によって、除細動後の持続性心房細動の再発が抑制されたという臨床研究が、オーストラリアのグループ(University of Melbourne)から報告されていました。
(Heart Rhythm. 2011 Nov 22. )




持続性心房細動は、除細動後の心房細動再発率が高い病態です。


EPADHAといった魚油などに豊富に存在するオメガ3系必須脂肪酸は、不整脈抑制作用を有しており、心臓突然死の予防効果が知られている他、心房細動再発抑制作用も示唆されています。



今回の研究では、電気的除細動の施行1ヶ月以上前から、オメガ3系脂肪酸を投与することで、持続性心房細動の再発に関する影響が検証されました。


具体的には、1ヵ月を超えた持続性心房細動を有する患者を対象に、

・オメガ3系必須脂肪酸投与群(1日あたり6グラムの魚油)、

あるいは

・偽薬投与群

の2群に分けて投与し、1ヵ月後に除細動が行われています。

(ランダム化オープンラベル試験)


なお、抗不整脈薬として、ソタロールあるいはアミオダロンも併用されました。


魚油投与は、心房細動の再発まで、あるいは1年間、投与され、主エンドポイントを心房細動の再発としてITT解析が行われました。


魚油の平均投与は、除細動前に56日間、フォローアップ期間に242日間でした。


除細動施行時においてEPAおよびDHAは、対照群に比べて、介入群では、それぞれ1.8、2.1倍でした(p<0.001)。



90日の時点での心房細動の再発率は、

オメガ3系脂肪酸投与群では38.5%、

対照群では77.5%

でした。

(HR omega-3 vs. control: 0.38, 95%CI 0.27-0.56, p<0.001)




抗不整脈薬の併用の有無にかかわらず、
オメガ3系脂肪酸投与群では、対照群に比べて、心房細動の再発率が有意に低い値です。




以上のデータから、持続性心房細動に対する除細動術施行の1ヵ月前から、EPAやDHAといった魚油・オメガ3系脂肪酸を投与することで、心房細動の再発が有意に抑制されると考えられます。





EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。

EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。

一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。





------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:53 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
フコイダンによる心筋保護作用 [2011年12月18日(日)]
今月の循環器病学の専門ジャーナルに、フコイダンによる心筋梗塞後の心筋保護作用を示した基礎研究が、フランスのグループ(Paris Descartes University)から報告されていました。
(J Cardiovasc Pharmacol. 2011 Dec;58(6):626-32.)


フコイダンは、モズクやメカブなど食用褐藻類に存在する多糖類です。



基礎研究では、抗がん作用や脂質代謝改善作用が示されています。




今回の研究では、心筋梗塞時のフコイダンによる心筋保護作用が検証されました。


具体的には、心筋梗塞モデルラットを用いて、左冠状動脈の虚血・再還流を生じさせ、

・フコイダン投与群(5 mg/kg, intramuscularly; n = 20) 、

あるいは

・対照群 (saline intramuscularly; n = 20)

の2群について比較が行われました。


(介入は、梗塞の1時間前、および梗塞後は毎日、1ヶ月間投与。)


解析の結果、
心筋における繊維化は、対照群に比べて、フコイダン投与群において有意に抑制されていました。

(フコイダン投与群;9.45% ± 4.27% vs. 対照群;13% ± 5.67%、 P = 0.03)



また、血管密度 (α-actin, RECA-1, or lectin BS1 stained) は、対照群に比べて、フコイダン投与群にて有意な増加を示しました。

(40%、2.18 ± 0.79 mm vs. 1.49 ± 0.42 mm in controls ×200; P = 0.001)



さらに、 虚血組織におけるSDF-1αおよび血管内皮増殖因子の増加も見出されています。



以上のデータから、フコイダンによる虚血時の心筋保護作用が示唆されます。



なお、この研究では投与が経口ではないため、臨床的意義は明確ではなく、今後の研究が期待されます。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:52 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
ウコンによる抗炎症作用を介した抗がん作用 [2011年12月17日(土)]
今月の分子栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、ウコンの抗がん作用について、抗炎症作用に関連した細胞内分子への働きを調べた基礎研究が、米国のグループ(University of Texas MD Anderson Cancer Center)から報告されていました。
(Mol Nutr Food Res. 2011 Dec 7. )





ウコンには、ファイトケミカルの1種、クルクミンが含まれており、機能性食品素材・サプリメント成分として広く利用されています。



クルクミン/ウコンは、日本では、飲酒時の肝臓保護というイメージですが、海外の臨床試験では、抗炎症作用、抗がん作用、認知症抑制など多彩な作用が示されています。





さて、これまでの研究では、ウコンを摂取する地域では、がん罹患率が低いという調査があることから、ウコンと抗がん作用の因果関係を検証する目的で、ウコンによる細胞増殖への作用が調べられました。


具体的には、MTTテストにて細胞増殖や細胞毒性が測定され、炎症惹起因子として、 NF-κB やSTAT3といった因子の活性が調べられています。


解析の結果、ウコンによって、 NF-κB活性が抑制され、 NF-κBによって調整される分子(Bcl-2, cFLIP, XIAP, cIAP1), 細胞増殖に関与する因子 (cyclin D1, c-Myc), 転移に関与する因子 (CXCR4)のダウンレギュレーションが見出されました。


また、ウコンは、 STAT3活性化を抑制し、細胞増殖を抑えたということです。


さらに、ウコンによって、がん細胞の化学療法剤(capecitabine や taxolといった抗がん剤)感受性の亢進も認められました。


以上のデータから、ウコンによる細胞増殖抑制作用、抗がん作用が示唆されます。



この10年ほどの間に、この論文の著者ら(MDアンダーソンがんセンター)によって、ウコンおよびクルクミンの抗がん作用について、NF-κB抑制を中心とした細胞内分子のクロストークが明らかにされています。

すでに、臨床試験第1相および第2相が何報か報道されており、さらに、大腸がんやすい臓がんなどについての臨床研究が進行中です。






DHCのウコン製品では、高吸収タイプ・即効性のものがあります。

医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)でも、高吸収・高用量タイプのクルクミンを扱っています。


------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:55 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
脳卒中を予防する果物は [2011年12月16日(金)]
脳卒中の専門ジャーナルに、色によって分類した果物・野菜の摂取と、脳卒中(脳梗塞や脳出血)リスクとの関連を調べた研究が、オランダのグループ(Wageningen University)から報告されていました。
(Stroke. 2011 Nov;42(11):3190-5)




果物・野菜には、色や香りの成分であるファイトケミカルが豊富に存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を介して、健康維持や疾病予防に効果があると考えられます。


ファイトケミカルには、カロテノイド、フラボノイド、アントシアニンなどがあります。



今回の研究では、果物・野菜の摂取と、10年間の脳卒中リスクとの関係について、摂取した果物・野菜を色別に分類した上での相関が調べられています。


具体的には、試験開始時に心血管疾患を有していない20-65歳の男女20,069名を対象に、178項目の食事摂取調査が行われました。
(前向きコホート研究)



果物・野菜は、色別に、
1.緑、
2.オレンジ/黄色、
3.赤色/紫色、
4.白色
の4群に分類されています。



フォローアップ中の10年間で、233例の脳卒中が認められました。


摂取量は、

1.緑、2.オレンジ/黄色、3.赤色/紫色、4.白色の4群について、

1日あたり、それぞれ62g, 87g, 57g, 118 gでした。



年齢、性別、ライフスタイルなどで補正の結果、
1.緑色群(キャベツやレタスなど緑葉野菜が中心)、2.オレンジ/黄色(柑橘系果物が主体)、3.赤色/紫色(赤色の野菜)の3群は、脳卒中リスクとの関連は認められませんでした。



一方、白色群では、脳卒中リスクとの負の相関が見出されています。

(つまり、白色の果物・野菜の摂取が多いほど、脳卒中が予防された、ということになります。)



白色群では、4分位の最高群は、最低群に比べて、52%のリスク低下が示されました。

(Q4, >171 g/d, versus Q1, &#8804;78 g/d; HR, 0.48; 95% CI, 0.29-0.77).



白色群の摂取量が1日あたり25グラム増えると、脳卒中リスクが9%低下しました。
(HR, 0.91; 95% CI, 0.85-0.97)



白色群に属する果物・野菜として、もっとも摂取量が多かったのは、リンゴとナシです(55%)。




以上のデータから、リンゴやナシなど白色の果物・野菜の摂取量が多いと、脳卒中の予防効果が示唆されます。






今回の研究では、他の色では有意差が示されませんでしたが、これまでの研究成果を俯瞰すると、様々な色の野菜や果物を摂取することで、ファイトケミカルの機能性を介した健康増進・疾病予防効果が期待できます。


また、果糖が多い果物は、肥満や糖尿病が疑われる場合には、過剰摂取を避ける必要があります。


リンゴやナシには、ポリフェノール、フラボノイド系ファイトケミカルが含まれており、今回の有意差に現れたのかもしれません。


あるいは、直接的な因果関係というよりは、(調査対象となった集団において)リンゴやナシを多く摂取する人々は、健康に留意したライフスタイルを有しているために、結果として脳卒中の発症が少なかったという推定もできます。



リンゴやナシをたくさん食べる、ということではなく、彩の異なる旬の野菜を十分に摂ることが大切でしょう。



毎日摂れない場合には、野菜不足を補うために、健康食品も利用できます。


DHCの関連製品としては、

パーフェクト野菜

DHC野菜ミックスジュース

DHC青汁+豆乳

DHC青汁パウダー

ポリフェノール


などがあります。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:56 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
炭酸飲料の摂取が多いと攻撃的に [2011年12月15日(木)]
傷害予防の専門ジャーナル(電子版)に、炭酸飲料の摂取が多い若年者ほど攻撃的であるという調査研究が、米国のグループ(University of Vermont)から報告されていました。
(Inj Prev. 2011 Oct 24.)




これまでの研究によって、炭酸飲料やスナック菓子に代表されるジャンクフードの摂取と、攻撃的・暴力的な行動との相関が示唆されています。


今回の論文のタイトルは、

'トゥインキー・ディフェンス(Twinkie Defense)';ボストンの高校生における(ダイエット飲料以外の)炭酸飲料の摂取と暴力的行為

です。


トゥインキー・ディフェンスの「トゥインキー」とは米国のスナック菓子で、若年者に好まれているタイプです。

1970年代の事件に関連して、被告側が、「ジャンクフードの摂取が原因で、善悪の判断能力が低下していた」という主張によって減刑が認められたという例があり、トゥインキー・ディフェンスとして知られています。



さて、今回の研究では、10代の若年者における炭酸飲料の摂取と、攻撃的・暴力的行為との相関が検証されました。


具体的には、ボストンの公立学校22校の10歳代の1,878名を対象に、
過去7日間の炭酸飲料摂取量が調べられています。

(355mL缶を1単位として計算。なお、人工甘味料を用いたダイエット飲料は除外。)


次に、過去1年間の友人や家族に対する暴力歴、銃刀類の所持歴などが調査されました。



1週間に4缶以下の低摂取群と、
1週間に5缶以上の高摂取群の2群に分けたところ、約30%が高摂取群に分類されました。


低摂取群に比べて、高摂取群では、

友人、家族、交際相手等への暴力行為(p<0.001)、

銃刀類の所持(p<0.01)

と有意な相関が見出されたということです。




この相関は、年齢や性別、人種、BMI、睡眠パターン、喫煙・飲酒、家族との食事の頻度といった交絡因子で補正後も認められています。



炭酸飲料の摂取量を4群に分けた場合でも、攻撃性と、炭酸飲料の摂取との間に、用量依存的な相関が見出されています。


以上のデータから、若年者において、(人工甘味料を用いたダイエット飲料以外の)炭酸飲料の摂取と、攻撃的・暴力的行為との相関が示唆されます。



ただし、作用メカニズムについては、必ずしも明確ではありません。


炭酸飲料の成分に原因を探る場合には、砂糖やカフェインなどの影響が推察されます。


一方、炭酸飲料の摂取自体ではなく、それをもたらす他の社会的経済的要因が、行動変容に関与している可能性もあります。




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:51 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
オメガ3系脂肪酸(EPA・DHA)による血栓症抑制効果 [2011年12月14日(水)]
栄養学の専門ジャーナルに、オメガ3系必須脂肪酸による血栓症抑制効果を示した臨床研究が、オーストラリアのグループ(University of Newcastle)から報告されていました。
(J Nutr Biochem. 2011 Nov 30)




EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。


EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。


一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。




オメガ3系必須脂肪酸の摂取は、心筋梗塞や脳梗塞(脳卒中)など血栓性疾患リスクの低下との相関が知られています。


例えば、心筋梗塞発症後の患者において、オメガ3系脂肪酸の投与は、血小板マイクロパーティクル(MP)の増加を抑制し、凝固活性を抑えます。


(血小板マイクロパーティクル(MP)とは、血小板顆粒内容物を含み、膜表面に血小板膜由来タンパク質を発現した粒子です。*詳細は後述)




一方、健常者では、オメガ3系脂肪酸による血小板機能や血小板MPへの作用は十分に検証されていません。



そこで、今回の研究では、健常者におけるEPAあるいはDHA投与時の血小板機能への作用が調べられました。

(つまり、一次予防としての意義の検討になります。)



具体的には、健康な男女(n=30)を対象に、EPA、DHA、あるいは偽薬のいずれかが単回投与され、投与前と24時間後の時点で、MP活性、MP値、血小板凝集といった指標が測定されています。

(偽薬対照の単回投与試験です。)



解析の結果、
偽薬群に比べて、
EPAあるいはDHAの投与群のいずれも、24時間後の時点で、血小板凝集を有意に抑制しました。

(EPA;-13.3%, P=.006、DHA;-11.9%, P=.016)


一方、MP活性は、EPA投与群においてのみ低下しています。

(EPA;-19.4%, P=.003)



男女別のサブ解析では、EPA投与後に、
男性では、血小板凝集抑制とMP活性低下の両方が認められました。
(-20.5%, P=.008; -22%, P=.008)

これに対して、女性では、血小板凝集抑制作用のみが有意でした。
(-13.7%, P=.04)



以上のデータから、EPAおよびDHAによる血小板凝集抑制効果およびMP活性抑制効果を介した血栓症抑制作用が示唆されます。


サブ解析データからは、男性のほうが、また、EPAのほうが、より大きな効果を得ると推察されます。

(したがって、EPAが血管の栄養素であること、つまり、動脈硬化予防の働きを有することが支持されます。)




(血小板MP:

血小板が活性化されると、ライソゾーム顆粒やα顆粒といった顆粒内に存在するP-セレクチン、CD63などの分子が放出され、血小板膜表面に発現します。

これらの顆粒内容物の一部は、膜にくるまれた状態で膜小胞体となり、血中に放出されます。

これが、血小板マイクロパーティクル(MP)と呼ばれる微粒子です。

MPは、それ自体が血栓形成促進作用を有しており、血小板や白血球、血管内皮細胞を活性化させ、これらの細胞間での接着を促進させる作用を示します。)



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:56 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
イチョウ葉エキスの有効性と安全性 [2011年12月13日(火)]
精神薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、イチョウ葉エキスの認知症に対する有効性と安全性を調べた臨床研究が報告されていました。
(Pharmacopsychiatry. 2011 Nov 15.)



イチョウ葉エキスは、抗酸化作用や血小板凝集抑制作用、循環改善作用を有し、認知症の予防や閉塞性硬化症の改善に用いられるハーブサプリメントです。



イチョウ葉エキスには、特有のフラボノイド系ファイトケミカルが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用、血小板凝集作用などを介して、効果を発揮します。



これまでに多くの臨床研究が行われており、認知症などに対して有効性と安全性が示されています。





さて、今回の研究では、イチョウ葉エキスによる認知症に対する有効性と安全性が検証されました。



具体的には、
軽症から中等度の認知症(SKT 9-23)と診断された50歳以上の外来患者404名を対象に、

・1日240rのイチョウ葉エキス(EGb 761) (1回投与)、

・偽薬

のいずれかが24週間投与されています。
(ランダム化偽薬対照試験)


被験者は、神経精神症状を有しています。(NPI total score&#8805;5)

診断によるサブグループでは、
アルツハイマー病患者333名、血管性認知症患者71名
でした。


解析の結果、
イチョウ葉エキス投与群は、偽薬群に比べて、有意な改善効果を示しました。

・SKT総スコア (drug-placebo differences: 1.7 for AD, p<0.001, and 1.4 for VaD, p<0.05)

・NPI総スコア(drug-placebo differences: 3.1 for AD, p<0.001 and 3.2 for VaD, p<0.05)


イチョウ葉エキス投与群は、偽薬群に比べて、多くの副アウトカムでも有効性を示しており、アルツハイマー病群と血管性認知症群の両群では差は認められていません。




有害事象の発生率は、イチョウ葉エキス投与群と偽薬投与群の両群にて、同率でした。



以上のデータから、イチョウ葉エキス標準化製剤の投与(240r/日×24週)は、軽症から中等度の認知症(アルツハイマー病および脳血管性認知症)に伴う症状を改善することが示唆されます。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:55 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
アルギニンによる高血圧改善作用 [2011年12月12日(月)]
今月の循環器病学の専門ジャーナルに、アルギニンによる高血圧改善作用を示したメタ解析が報告されていました。
(Am Heart J. 2011 Dec;162(6):959-65.)



正常な血管内皮機能の維持には、L-アルギニン/NO(一酸化窒素)の経路が重要です。


血管において、NOは、eNOS(内皮型NO合成酵素)の作用によって、L-アルギニンを基質として産生されます。


NOは、血管拡張因子の1種です。


したがって、L-アルギニンを投与することで、血管内皮機能の改善、高血圧の改善が期待されます。



これまでの臨床研究では、L-アルギニン投与による高血圧症の改善作用を示した報告がありますが、研究の質にはばらつきがあります。


そこで今回の研究では、L-アルギニンの経口投与による高血圧症への作用を調べたランダム化二重盲検偽薬対照試験を対象に、メタ解析が行われました。



具体的には、PubMed, Cochrane Central Register of Controlled Trials, the ClinicalTrials.govといったデータベースを用いて、2011年6月までの臨床研究が検索されました。


ランダム化二重盲検偽薬対照試験11報が抽出されました。

被験者数は387名、
L-アルギニンの用量は、1日あたり4グラム〜24グラムでした。


偽薬投与群に比べて、

L-アルギニン投与群では、

収縮期血圧が有意に低下;5.39 mm Hg (95% CI -8.54 to -2.25, P = .001)、

拡張期血圧が有意に低下; 2.66 mm Hg (95% CI -3.77 to -1.54, P < .001)

したということです。


試験期間が4週間以上、および、降圧薬を服用していない被験者群に限定した感応度分析でも、同様の結果が得られています。


なお、メタ回帰分析では、収縮期血圧の変化について、有意性は認められていません(P = .13)。





以上のデータから、論文著者らは、

今回のメタ解析によって、L-アルギニンサプリメントの経口摂取は、収縮期血圧と拡張期血圧の療法を有意に低下させることが示された、

と考察しています。




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------


posted at 23:56 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
MSMによる変形性膝関節症の改善 [2011年12月11日(日)]
補完代替医療の専門ジャーナルに、MSM(メチル・スルフォニル・メタン)による変形性膝関節症の症状改善作用を示した臨床研究が、イスラエルのグループ(Assaf Harofeh Medical Center)から報告されていました。
(BMC Complement Altern Med. 2011 Jun 27;11:50.)



MSM(メチル・スルフォニル・メタン)は、植物に由来する有機硫黄化合物の1種です。


近年、関節炎や花粉症に伴う症状に効果があるとして注目されています。


サプリメントとしてのMSMに関して、関節炎・関節痛に効果があったという例が多数知られています。


グルコサミンやコンドロイチンとの併用による効果も報告されてきました。


DHC製品では、MSMの他、複合サプリメントの成分にも含まれています。)





さて、今回の研究では、MSMによる変形性膝関節症への効果が検証されました。


具体的には、ACRの診断基準による膝OA症を有し、放射線学的に確定診断された、45-90歳(平均年齢68歳)の男女49名を対象に、

・MSM投与群(1.1253g×3回/日)

あるいは

・偽薬投与群

の2群について、12週間の介入が行われています。


(二重盲検ランダム化偽薬対照試験)



主アウトカムは、WOMAC、ALF、SF-36、VAS(疼痛)です。

(WOMAC Osteoarthritis Index for pain, stiffness and physical function,
Aggregated Locomotor Function (ALF) テスト、
SF-36、
VAS for pain)


副アウトカムは、KSKSスコアが設定されました。

(Knee Society Clinical Rating System for Knee Score (KSKS)とFunction Score (KSFS))



投与開始時、6週間、12週間の時点で評価が行われています。


解析の結果、
WOMAC physical functionスコアにおいて、両群間で有意な差が認められました。

(14.6 mm [CI: 4.3, 25.0]; p = 0.04) and in WOMAC total score (15.0 mm [CI: 5.1, 24.9]; p = 0.03)


一方、WOMAC pain(疼痛) (12.4 mm [CI: 0.0, 24.8]); p = 0.08)
および
WOMAC stiffness (関節のこわばり)(27.2 mm [CI: 8.2, 46.2]; p = 0.08)では、
有意差は認められていません。


また、SF-36全スコアでは、両群間に有意差は見出されませんでした。
(11.6 [CI: 1.0, 22.1]; p = 0.54)


しかし、VAS for pain では、両群間において有意な差が示されています。
(0.7 s [CI: -0.9, 2.4]; p = 0.05)



副アウトカムについては、両群間で有意差はありませんでした。




以上のデータから、
MSMの12週間の投与は、変形性膝関節症の症状改善に有用であることが示唆されます。






------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:53 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
「統合食養学」「ベジタリアン食」掲載誌 [2011年12月10日(土)]
拙稿の掲載誌が2冊、届きました。



1冊目は、

「ライフサイエンス」(社団法人生命科学振興会、2011年11月発行 Vol.47 No.4)という医学誌で、

拙稿は、

「座談会 統合医療学と統合食養学 あたらしい統合医療の枠組みを求めて」(p5-48)
での記録です。


2冊目は、

「医と食」(日本抗加齢協会誌、社団法人生命科学振興会、2011年12月1日発行 Vol.3 No.6)という医学誌で、

拙稿は、

「ベジタリアン食を学ぶ(2)--ベジタリアンの定義と分類--」(p329-332)
という連載です。




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:58 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る