サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2010年09月  >
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
にんたま
亜鉛による気分障害への作用 (08/13)
最新トラックバック
 (08/26)
ビタミンDの新しい摂取基準(カナダ) [2010年07月24日(土)]
今月のカナダ医師会ジャーナルに,ビタミンDの新しい摂取基準が発表されていました。
(CMAJ. 2010 Jul 12.)


ビタミンDは,骨の健康維持・骨粗鬆症予防の他,免疫賦活作用,抗がん作用,糖尿病リスク低減など多彩な作用が示されています。


必須ビタミンの1つとされますが,その多彩な働きから,体内では重要なホルモンとして働くといってもいいかもしれません。


さて,Osteoporosis Canadaによる新しい摂取基準では,
50歳以上の成人は,骨の健康維持/骨粗鬆症予防のために, 1日あたり2,000 IUのビタミンDが推奨されています。


また,50歳未満の成人で,骨粗鬆症やビタミンDの吸収障害などがない場合,1日あたり400-1,000 IUのビタミンD摂取が推奨されています。


(ちなみに,日本人の食事摂取基準2010年版では,ビタミンDの目安量は,1日あたり5.5μグラム(220 IU)と,例によってかなり控えめな設定です。)


(改訂以前のカナダの古い基準では,50歳未満では400IU,50歳以上では800IUとされていました。)



骨粗鬆症患者では,1日あたり800 IUの摂取は,必要最低限と考えられます。


また,骨の健康維持・骨粗鬆症予防という目的では,ビタミンDの他,カルシウムやビタミンKなども重要な栄養素です。



なお,カナダは全般に,日本よりも高緯度に位置すること,また,日本とは人種構成が異なることなどの理由で,日本よりもビタミンDの摂取目安量が高めに設定されているという解釈もできるでしょう。


一方,近年の研究では,ビタミンDによる免疫賦活作用や抗がん作用などの機能性が確立されています。


ビタミンDがいくつかのがんリスクを減らすというエビデンスに基づき,3年前,カナダがん協会では,新しい摂取基準を設定しました。


具体的には,(特にビタミンDの血中濃度が低下する秋冬の期間に,すべての成人を対象に)1,000IU単位での摂取を推奨しています。



日本でも,単に骨の健康のための最低限の摂取というのではなく,もっと積極的にビタミンDの摂取量が注目されるべきでしょう。




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:52 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
魚油による乳がんリスク低減効果 [2010年07月23日(金)]
今月の腫瘍疫学研究の専門ジャーナルに,魚油の摂取による乳がんリスク低減効果を示した調査研究が,米国のグループ(Fred Hutchinson Cancer Research Center)から報告されていました。
(Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2010 Jul;19(7):1696-708.)



近年の健康志向の高まりおよび魚油(DHAやEPA)の多彩な機能性の発見によって,ビタミンやミネラル以外に,魚油サプリメントが欧米を中心に広く利用されるようになりました。


これまでに,乳がんリスク低下を示した症例対照研究が複数知られています。


今回の研究では,前向き研究として,閉経後の女性を対象に,魚油サプリメントと乳がんリスクとの関係が調べられました。

(VITamins And Lifestyle (VITAL) コホート研究の一環です。)



具体的には,2000年から2002年にかけて,50歳から76歳までの閉経後の女性35,016名を対象に,サプリメントの摂取状況(既往や現状,頻度,摂取期間など)を調査しています。

次に,2000年から2007年までの間,乳がんの頻度が調べられ,880名の乳がんが見出されました。


多変量解析の結果,

現在の魚油サプリメントの利用は,乳がんリスクを32%低下させていました(HR 0.68,95% CI;0.50-0.92)。

(過去の利用は有意差なし)


解析によると,平均10年間の利用によって,有意なリスク低減効果が示されています(P trend = 0.09)。


また,乳がんの種類(腺管がんと小葉がん)に関する解析では,現在の魚油サプリメント摂取は,腺管がんのリスクを低下させましたが(HR 0.56,95%CI;0.38〜0.83),小葉がんのリスクには影響していません(HR 1.08,95%CI;0.59〜1.96)。


一方, 更年期症状の緩和を目的として摂取されるブラックコホシュや大豆,セントジョーンズワートは,乳がんリスクとの関連は示されていません。



以上のデータから,魚油サプリメントの摂取は,乳がんリスクの抑制効果をもたらすことが期待されます。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:54 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
カルシウム代謝と血管の石灰化の関係 [2010年07月22日(木)]
今月の骨代謝研究の専門ジャーナル(電子版)に,カルシウム代謝と血管石灰化との関連を調べた研究が,ニュージーランドのグループ(University of Auckland)から報告されていました。
(J Bone Miner Res. 2010 Jul 16.)


血管の石灰化は,カルシウムの異所性沈着であり,糖尿病や腎臓病(透析患者)における動脈硬化性疾患のリスクとなることから注目されています。


カルシウム代謝に関与する因子として,
血中カルシウムやリン,カルシウムの摂取などがあります。


今回の研究では,腹部大動脈および冠動脈における血管石灰化との関連が調べられました。

具体的には,閉経後の健常女性1471名を対象に,ランダム化二重盲検偽薬対照試験として,1日あたり1グラムのカルシウムが5年間投与されました。


また,健康な中高年の男性323名を対象に,1日あたり,600mgあるいは1200mgのカルシウム(あるいは偽薬)を2年間投与したランダム化二重盲検偽薬対照試験も行われています。


腹部大動脈の状態が投与前後で比較されました。

163名の男性では,試験終了後平均1.5年の時点で,冠動脈の評価が行われました。



解析の結果,閉経後の女性では,腹部大動脈の石灰化は,血中カルシウム(P<0.001),血中リン(P=0.04),カルシウムリン積(P=0.003)と有意に相関していましたが,心血管イベントとこれらの因子の変化の相関は認められていません。



中高年男性では,腹部大動脈および冠動脈の血管石灰化と,これらの因子との関連は認められませんでした。


また,食事に由来するカルシウムの摂取や,カルシウムサプリメントの摂取は,腹部大動脈の石灰化と関連は示されていません。


さらに,カルシウムサプリメントと冠動脈石灰化との間にも関連は認められませんでした。



その他,年齢での補正後,腹部大動脈石灰化と,介入開始時における低い骨密度との間に相関はなく,また,骨密度の変化や骨折頻度とも相関は示されていません。



以上のデータから,血中カルシウム値とリン値は,高齢女性における腹部大動脈石灰化と相関が示唆されます。

ただし,食事に由来するカルシウム,カルシウムサプリメントの摂取とは関係はないようです。



かつて,血管石灰化は,血中カルシウムやリンが血管壁に沈着して生じるという考えがありました。

最近では血管平滑筋細胞が老化して石灰化を生じている可能性が示されています。

また,骨粗鬆症治療薬の医薬品(ビスフォスフォネート)が異所性石灰化を生じ,その過程に最終糖化反応生成物(AGE)が関与することが報告されています。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:56 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
適量のワインが認知機能の改善に有用 [2010年07月21日(水)]
神経学の専門ジャーナルに,ワインの消費と認知機能との関連を検証した疫学研究が,ノルウェイのグループから報告されていました。
(Acta Neurol Scand Suppl. 2010;(190):23-9.)



適量のアルコール消費による認知機能への影響については,議論があります。

(ただし,過剰摂取が好ましくないのはいうまでもありませんが。)


そこで,今回の研究では,異なるアルコール飲料の消費と,認知機能への影響について,大規模な疫学調査が行われています。


具体的には,ノルウェイのトロムソにおいて,喫煙をしない男女5033名を対象に,アルコール消費,認知機能,心血管リスクなどの変化について,7年間のフォローアップが実施されました。


認知機能解析の結果,適量のワイン消費が,認知機能の好ましいパフォーマンスと相関していたということです。


(男女ともに,他の変数とは独立して有意な相関が認められています。)


(なお,認知機能の指標として,verbal memory test,digit-symbol coding test,tapping testが用いられています。)



一方,ビールやスピリッツ(ブランデーやウオツカ類)の消費とは相関は示されていません。


また,今回の研究の被験者では女性において,アルコールを消費しない場合,認知機能の低下との相関が見出されています。



以上のデータから,論文著者らは,軽度/適量のワイン摂取は,好ましい認知機能のパフォーマンスと相関すると,考察しています。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:55 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
アルコールの摂取と膀胱がんの関連 [2010年07月20日(火)]
今月の腫瘍学の専門ジャーナル(電子版)に,アルコールの摂取と膀胱がんとの関連を検証したメタ分析が報告されていました。
(Cancer Causes Control. 2010 Jul 9)



これまでの疫学研究では,アルコール消費と,膀胱がんリスクとの相関について,一致したデータは示されていません。


そこで,今回の研究では,コホート研究と症例対照研究を対象に,アルコール消費と膀胱がんリスクとの関連についてメタ分析が行われました。


データベースから抽出された19報の研究が解析された結果,

アルコール消費全般と,膀胱がんリスクとの間に有意な相関は認められませんでした。

(OR = 1.00, 95% CI 0.89-1.10)


研究デザイン,性別,地域別,喫煙歴といった層別解析でも,有意な相関は示されていません。


次に,アルコールの種類で解析したところ,

ビール(OR = 0.86, 95% CI 0.76-0.96)と

ワイン(OR = 0.85, 95% CI 0.71-1.00)の摂取は,

膀胱がんリスクと用量依存的な負の相関を示したということです。



以上のデータから,アルコール全般では,膀胱がんリスクとの関連は認められませんが,ビールおよびワインの摂取は,膀胱がんリスクの低減と相関することが示唆されます。




(なお,これは,あくまで相関関係であり,因果関係を示すものではなく,仮に適量のビールやワインが膀胱がんリスクを低減するとしても,分子メカニズムの解析が必要です。

したがって,膀胱がんリスク低減を目的として,ビールやワインの摂取を勧めるものではありません。)


------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:54 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
低脂肪・高複合炭水化物食による脂質代謝改善 [2010年07月19日(月)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に,メタボリック症候群において,オメガ3系脂肪酸添加・低脂肪高複合炭水化物食の脂質代謝への影響を検証した臨床研究が,スペインのグループから報告されていました。
(J Nutr. 2010 Jul 14.)



今回の研究は,多施設共同ランダム化比較試験として,メタボリック症候群患者を対象に,次の4群に分けて実施されています。
(LIPGENE研究の一環です。)



高飽和脂肪酸食;HSFA (脂肪エネルギー比38%,飽和脂肪酸エネルギー比16%)

高単価不飽和脂肪酸食;HMUFA (脂肪エネルギー比38%,単価不飽和脂肪酸エネルギー比20%)

低脂肪・高複合炭水化物食;LFHCC(脂肪エネルギー比28%)+オメガ3系脂肪酸1.24グラム(EPA:DHA=1.4:1.0)/日

低脂肪・高複合炭水化物食;LFHCC(脂肪エネルギー比28%)+対照脂質群1.24グラム(サンフラワーオイル)/日


12週間の介入試験の結果,
まず,食後中性脂肪値と高TGリポタンパク質のクリアランスは,HSFAやLFHCC群に比べて,HMUFA群において,より早期により速やかに生じたということです。


また,食後中性脂肪値は,他の食事群に比べて,LFHCC (n-3)において,有意に低下(P < 0.001)しました。



LFHCC(対照)では,中性脂肪(P = 0.04),高TGリポタンパク質(P = 0.01),コレステロール(P < 0.001),パルミチン酸 (P = 0.001) apo B (P = 0.002)のAUCが,介入前に比べて有意に増加しています。


一方,LFHCC (n-3)では,これらの脂質代謝指標に有意な変化は認められていません。



以上のデータから,LFHCC (n-3) およびHMUFAは,メタボリック症候群患者における脂質代謝異常を改善することが示唆されます。



LFHCCによる中性脂肪上昇作用が,オメガ3系脂肪酸とLFHCCの併用によって抑制されるというのは興味深いと思います。


(なお,この試験では,低脂肪・高複合炭水化物食と表現されていますが,脂肪エネルギー比でみると,それほど低脂肪というわけではありません。あくまで,他の試験食との比較による表現です。)



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:58 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
国際統合医学会 [2010年07月18日(日)]
本日,第11回国際統合医学会学術集会に参加してきました



今回のテーマは,

「先端医療としての統合医学」

です。


「医療現場におけるサプリメントの適正使用に向けた展望」

という演題で出講させていただきました。





------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:55 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
暗黒時代の米国 [2010年07月17日(土)]
今日は移動日でした。


移動中,隣に座っていた初老の米国人夫婦(?)が

(窓の外で,路面電車やバス,自転車通勤の人が行き交うのを見ながら)

「これまでに行った国々はすべて,自分たち(米国)よりも,はるかに進んだ交通システムを作り上げている。その点,米国は,(中世の)暗黒時代dark ageだ。」

といった会話をしていました。


一時期の原油の高騰や,最近の海底油田の事故に関する連日のメディア報道などで,ごく普通のアメリカ人の意識にも変化が出てきたのかもしれません。


------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:53 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
アーモンドによる糖代謝改善作用 [2010年07月16日(金)]
今月の肥満研究の専門ジャーナルに,アーモンドによる糖代謝改善作用を示した臨床研究が,米国のグループ(Indiana University)から報告されていました。
(Obesity reviews 2010;11:suppl 1;164: T1:PO.253)


これまでの研究によって,ナッツ類の消費は,2型糖尿病のリスクを軽減する可能性が示唆されています。


今回の研究では,朝食時のアーモンド摂取と,血糖値,インスリン,GLP-1,NEFAなどとの相関が検証されました。


具体的には,耐糖能異常を有する成人13名を対象に,高GIの朝食単独投与群,アーモンドナッツの併用群,アーモンドバター併用群,脱脂アーモンド粉併用投与群,あるいはアーモンドオイル併用群として介入が行われています。

(ランダム化クロスオーバー法。1週間間隔。すべての食事には炭水化物75グラムの負荷。)


解析の結果,アーモンドナッツ併用群とアーモンドオイル併用群において,二食目と全日の血糖値AUCの有意な低下が認められたということです。さらに,二食目のインスリン反応の抑制やNEFAの低下が示されました。


その他,アーモンドナッツ投与群では,満腹感の継続が見出されています。


一方,GLP-1値には有意な変化は示されていません。



以上のデータから,論文著者らは,朝食時のアーモンド摂取は,耐糖能異常の患者における糖代謝を改善すると考察しています。



(ちなみに,この研究は,米国カリフォルニアアーモンド協会の研究サポートにより行われています。)

(ただし,消費者としては,利害の衝突に過剰反応する必要はなく,情報公開の重要性を認めることが大切です。)



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:56 | この記事のURL
コメント(1) | トラックバック(0)
低GI食によるリバウンド予防が効果的な体質 [2010年07月15日(木)]
今月の肥満研究の専門ジャーナルに,食事療法のタイプ別にリバウンド予防の効果の有無について,プロテオミクス解析を行ったデータがネスレの研究グループから発表されていました。
(Obesity reviews 2010;11:suppl 1;5: T1:RS2.3)



Omics研究の考え方では,

ゲノム情報は,これから起こるかもしれない可能性を示唆するデータであり,

トランスクリプトームは,起こりつつある状態についての情報,

プロテオミクスは,現在の病態を反映した情報

となります。




(メタボロームは,現時点の病態を反映するさらに的確な情報ですが,ペプチドのみを対象とするプロテオミクス解析に比べると,解析対象が複雑であり,まだ十分な実用段階にあるとはいえない状況です。)


さて,今回の研究では,
低エネルギー食で減量後,高GI食や低GI食に分けて,リバウンド予防のための食事療法を行い,プロテオミクス解析が行われました。


その結果,特定のGI食によって,リバウンド予防のレスポンダー群とノンレスポンダー群に関連するペプチドが見出されたということです。


まだ予備的なデータですが,肥満に対するテーラーメイドの食事療法確立に向けた有用なアプローチと考えられます。



(私共の研究でも,血症の網羅的なプロテオミクス解析によって,生薬の減量効果に対するレスポンダーとノンレスポンダーの差異を見出しています。)


------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:57 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
ダイエットのためのグループ相談 [2010年07月14日(水)]
通常の医学ケアよりも,Weight Watchersによる介入方法が減量に有用であるというデータが,ドイツ,イギリス,オーストラリアでの研究で示されていました。
(Obesity reviews 2010;11:suppl 1; T3.PO64)



(Weight Watchersは,1960年代から行われている民間のダイエットです。

食事療法・運動療法・行動療法を主体に,グループカウンセリング,個人カウンセリングによるダイエット法を指導しています。)



具体的な介入方法は,

食事指導

グループカウンセリング

食事・フォーミュラ食(置き換え食)

などの組み合わせです。

(なお,Weight Watchersでは,BMI27〜35が最も有効な対象と考えています。)



一般に,通常の医療の範囲における肥満対策としては,欧米主要国でも(日本でも),十分な説明の時間をとることができずに,「食事と運動に気をつけて」といったレベルのアドバイスにとどまり,結果として有効性が認められにくい状態です。


(日本でも一定の食事指導は,保険診療の中で認められているにせよ,Weight Watchersなど民間レベルの細かなフォローアップには及ばないのが現状です。)


フォーミュラ食については,十分なエビデンスがあり,かつ,グループカウンセリングも必ずしも医療機関で保険診療として行う必要性はありません。



個人にとって費用対効果の高い方法として,民間サービスを利用したダイエット方法(電話やインターネットを介した個別相談とフォローアップ,フォーミュラ食,サプリメントの組み合わせ)が選択肢として考慮されるのに十分なエビデンスが構築されつつあると考えます。

(個別の方法についての特異的なエビデンスがすべて揃っているというよりは,ジェネリックな方法として確立しているという意味です。)


(もちろん,民間の提供するダイエット法には,医療の有資格者による個別のサービスが受けられることが重要です。)



日本でも,Weight Watchersのような民間のダイエットサポートとして,既に選択肢があります。



(たとえば,DHCでは,ダイエット相談室により個別アドバイスサービスを行っています。)



グループカウンセリングとフォーミュラ食の有効性が確立している一方,(保険財政が厳しい状況なので)保険診療で認めるのは容易ではないと思います。

(なお,Weight Watchersの研究の一部は,英国NHSとの共同で行われています。)



一方,各企業のレベルでは,社員を対象にしたメタボ対策として,これらの民間のサービスを活用する方法も考えられます


(効果が十分に期待できない日本の保険診療に頼るよりは,社員の健康管理・メタボ対策という点で,企業側の効果も大きいと考えます。)




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:56 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
肥満対策としてのジャンクフード税 [2010年07月13日(火)]
今月の肥満研究の専門ジャーナルに,肥満対策としての公衆衛生学的介入方法について検証した研究が,米国のグループから報告されていました。
(Obesity reviews 2010;11:suppl 1;18: T5:RS1.1)


一般に,肥満対策として,個別化医療の視点からは,個人の体質に応じて,食事療法や運動療法,抗肥満薬,サプリメントによる補完療法,フォーミュラ食(代替食)といった介入方法が用いられます。



一方,公衆衛生学の見地からは,政策に対する介入によって肥満対策を行う考え方があります。


具体的には,ジャンクフード課税,野菜や果物への補助金による値下げ,学校でのソーダ類の販売禁止などです。


実際に,米国などでは,フードラベル(食品成分表示など)の規制からジャンクフード課税までさまざまな議論が行われています。



(おそらく日本では,課税方式には心理的な抵抗があると考えられ,食育やフードラベルといった正攻法が一般的な印象です。)


特に,カリフォルニア州では積極的な取り組みが試みられています。


ただし,今回の研究では,南カリフォルニアでの食料品店,レストラン,SES(社会経済状況)との関連を検証した結果,

--最貧層はジャンクフードを購入していない(購入できない)

--(ファストフード店ではなく)レストランで提供される食事が健康にいいとも限らない

といった点が明らかとなり,(エネルギー量や食塩量などに関する)フードラベルやメニュー表示の規制が好ましいという示唆でした。



さらに,数%のジャンクフード税では,肥満対策としては十分な効果は認められなかったというデータも示されています。

(ジャンクフード税がまったく無効かどうかは議論があります。)




肥満は医学生物学的な要因だけではなく,心理的な面,社会や環境の変化による要因も考えられるため,公衆衛生学的視点の政策介入も(最終的な国民負担を軽減するという意味で)必要と考えられます。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:57 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
骨密度と血中ホモシステイン値の関連 [2010年07月12日(月)]
閉経後の女性における骨密度と血中ホモシステイン値との関連を検証した臨床研究が,イタリアのグループ(University of Milan)から報告されていました。
(Eur J Intern Med. 2010 Aug;21(4):301-305.)



高ホモシステイン値,低葉酸値,低ビタミンB12値が,高齢者における骨粗鬆症のリスクになるかどうか,議論があります。


今回の研究では,骨密度と,血中ホモシステイン値,葉酸値,ビタミンB12との関連が検証されました。


具体的には,閉経後のイタリア人女性446名(平均年齢65.1±9.4歳)を対象に,骨密度(大腿骨,腰椎),血中ホモシステイン値などが2年間にわたって測定されています。



その結果,正常な骨密度の女性では,血中ホモシステイン値が9.96±1.29μmol/Lであったのに対して,骨密度の低い女性では11.06±1.32,骨粗鬆症の女性では11.88±1.35と有意に高い値でした(p<0.0001)。


年齢,BMI,葉酸値,ビタミンB12,クレアチニンクリアランス,喫煙や飲酒といった交絡因子で補正した重回帰分析でも,血中ホモシステイン値は,大腿骨の骨密度と負の相関を示したということです。


一方,骨密度と,葉酸値およびビタミンB12の間に有意な相関は示されませんでした。
(一般に,葉酸値とホモシステイン値は,負の相関を示します。)



論文著者らは,血中ホモシステイン値による骨密度の差への貢献度は約2%と大きくはないものの,臨床的には有意であり,骨粗鬆症のリスク群である閉経後の女性に対しては,ホモシステイン値の低下を目的としたビタミンサプリメントの利用が考慮されるべきと考察しています。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:57 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
クルクミンによる心臓リモデリング抑制作用 [2010年07月11日(日)]
今月の循環器病学の専門ジャーナル(電子版)に,クルクミンによる心臓リモデリング抑制作用を示した基礎研究が報告されていました。
(Am J Physiol Heart Circ Physiol. 2010 Jul 2.)



心臓の機能が低下した慢性心不全では,繊維芽細胞の増殖により心臓が肥大します。これが心臓リモデリング(改変)という現象で,心筋収縮力の低下を生じます。


心臓リモデリングには,アンジオテンシンなどさまざまな生理活性物質が関与します。

また,一部の医薬品(ACEやARB)は,心臓リモデリングを抑制し,慢性心不全の進行を遅らせることから,心不全治療の早期に用いられるようになっています。



今回の研究では,慢性腎不全に続発する心臓リモデリングに対するクルクミンの効果が検証されています。


(慢性腎不全を伴う腎疾患末期の患者では,心肥大のリスクが高まることが知られています。)


具体的には,慢性腎不全モデルラット(5/6腎臓切除ラット)を用いて,

1.対照群

2.慢性腎不全モデル群

3.慢性腎不全+クルクミン(150mg/kg×2)

4.慢性腎不全+エナラプリル(15mg/kg×2);ACEの1種

の4群について,7週間の試験が行われました。


慢性腎不全モデル群では,タンパク尿,血中尿素窒素増加,血中クレアチニン増加といった腎不全の症状を呈し,心肥大所見や下大静脈の拡張が認められています。


一方,クルクミンあるいはエナラプリル併用群ではこれらの変化が抑制されています。


また,心肥大に伴う細胞内分子の変化(GSK-3βリン酸化, βcatenin発現, calcineurin, pNFAT, pERK, pAKT)に対して,クルクミンおよびエナラプリルは抑制的に作用したということです。


以上のデータから,クルクミンは,慢性腎不全モデルにおいて心肥大および心臓リモデリングの抑制作用があると推察されます。


今後,臨床的意義の検証が期待される分野です。


------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:51 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
クランベリー果汁による大腸菌付着抑制作用 [2010年07月10日(土)]
分子栄養学の専門ジャーナル(電子版)に,クランベリー果汁による,大腸菌の尿路上皮細胞への付着抑制作用を示した基礎研究が,米国のグループから報告されていました。
(Mol Nutr Food Res. 2010 Jun 21.)



クランベリーの果実(果汁)は、有効成分としてアントシアニン類やキナ酸、トリテルペン類、カテキン類、タンニン類、フラボノール類を含み、膀胱や尿道への細菌付着を抑制する作用があります。


尿路感染症の再発予防および治療に対して用いられており、これまでの臨床研究でも有効性が示されてきました。




さて,今回の研究では,原子間力顕微鏡(AFM;Atomic Force Microscope)を用いて,クランベリー果汁曝露の状態における大腸菌とヒト尿路上皮細胞の付着力がナノスケールで測定されています。


具体的には,P線毛保有大腸菌HB101pDC1あるいは,(非保有の)大腸菌HB101に対して,0, 2.5, 5, 10, 27 wt%のクランベリー果汁存在下で,大腸菌とヒト尿路上皮細胞との付着力が調べられました。


解析の結果,大腸菌HB101pDC1とヒト尿路上皮細胞の付着力は,クランベリー果汁のない状態の9.32±2.37 nNから,クランベリー果汁27 wt%存在下での0.75±0.19 nNへ,濃度依存的な低下が認められています。


また,大腸菌HB10とヒト尿路上皮細胞の付着力は,対象液中において低値(0.74±0.18 nN)であり,クランベリー果汁存在下でも有意な変化は示されませんでした(0.78±0.18 nN in 27 wt% CJC; P=0.794)。



以上のデータから,クランベリー果汁は,P線毛保有大腸菌のヒト尿路上皮細胞への付着を濃度依存的に阻害すると考えられます。





クランベリー果汁は酸味が強いため、そのままでは食用に向かず、一般に甘味料が添加されます。


尿路感染症の再発予防に対して,果汁の代わりにクランベリーのサプリメントも広く利用されています。




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:58 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
レスベラトロールによる抗がん作用 [2010年07月09日(金)]
今月の細胞生物学の専門ジャーナルに,レスベラトロールによる抗がん作用を示した基礎研究が,フランスのグループから報告されていました。
(J Cell Biochem. 2010 Jul 1;110(4):893-902.)



レスベラトロールは,ブドウ由来のポリフェノールで,健康長寿やアンチエイジング作用に関して注目されている機能性食品成分です。



今回の研究では,抗がん剤抵抗性のメラノーマ細胞に対するレスベラトロールの効果が検証されています。


具体的には,抗がん剤のドキソルビシン(doxorubicin)に抵抗性のメラノーマB16細胞(B16/DOX)に対して,レスベラトロール(0-500μM)を投与した結果,腫瘍細胞の増殖が抑制されたということです。
(IC(50) = 25 μM after 72 h, P < 0.05)


このとき,cyclin D1/cdk4のダウンレギュレーションと,p53発現の更新が認められています。


また,レスベラトロール(10-100μM)処置によって,B16/DOX細胞では,G1期におけるアポトーシス誘導が観察されています。



次に,12.5mg/kgの用量でマウスに投与したところ,B16/DOXメラノーマ細胞の増殖が抑制され,生存期間の延長(対照群に比べて32%)が認められました。



以上のデータから,レスベラトロールは,化学療法抵抗性の腫瘍に対して,補完療法として用いることができる可能性が示唆されます。


今後,臨床的意義の検証が期待される分野です。




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:55 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
サゴと大豆タンパクによる運動耐用能の向上 [2010年07月08日(木)]
スポーツ栄養学の専門ジャーナルに,サゴと大豆タンパクの併用投与によって運動耐用能が改善したという臨床研究が,マレーシアのグループから報告されていました。
(Int J Sport Nutr Exerc Metab. 2010 Jun;20(3):216-23.)



今回の研究の目的は,中等度の運動強度による自転車運動負荷時において,サゴ(sago,タピオカ)と大豆タンパク質を併用摂取させた場合に,サゴと偽薬の併用(炭水化物投与)に比べて,続く高負荷の運動時の耐用能を改善させるかどうか,検証することです。



具体的には,男性8名(年齢21.5±1.1歳,体重63.3±2.4 kg,VO2max 39.9±1.1 ml/kg/min)を対象に,自転車エルゴメーターによる60分間の運動負荷(60%VO2max)を行い,続いて, 90%VO2maxの運動負荷が疲労に至まで継続されました。

(ランダム化二重盲検偽薬対照クロスオーバー法)


炭水化物60グラムに相当するサゴ,あるいは,炭水化物52.5グラムとタンパク質15グラムに相当するサゴと大豆タンパクの組み合わせが,運動負荷中に投与されています。


介入試験の結果,
疲労に至までの時間(Times to exhaustion)は,

偽薬群:4.09 ±1.28分

サゴ投与群:5.49 ± 1.20分

サゴ+大豆タンパク投与群:7.53 ± 2.02分

となり,

サゴと大豆タンパクの併用投与によって,運動耐用能の有意な改善が認められました。

(偽薬群に比べて84% (44-140%; p < .001),サゴ投与群に比べて37% (15-63%; p < .05))




ただし,マレーシアなどでは,サゴと大豆の組み合わせが安上がりかもしれませんが,今回の研究では安価で実用的な食材として用いられているだけで,日本でわざわざ用いる必要はないと感じます。

ちなみに,今回の研究をもとに,DHC製品から選ぶと,プロティンダイエット,ヘルシーピース,アミノ酸あたりの組み合わせが妥当と思います。


------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:52 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
重症うつ病に対するCAM療法の意義 [2010年07月07日(水)]
臨床精神医学の専門ジャーナルに,重症うつ病に対するCAM療法を検証した総説が,米国のグループ(MGH)から報告されていました
(J Clin Psychiatry. 2010 Jun;71(6):669-81.)


重症うつ病は難治性であり,医療用医薬品であっても効果は限定的です。


サプリメントでは,セントジョーンズワートの投与によって重症うつ病の改善を認めたという臨床研究などが知られています。


(ただし,一般に,セントジョーンズワートは,軽症から中等度のうつ病に対して用いられます。
軽症から中等度のうつ病に対して,セントジョーンズワートは,SSRIなどの医薬品と同等の効果を有し,かつ,副作用は医薬品よりも少ないことが示されています。)



さて,今回の研究では,重症うつ病に対するCAM療法の効果について,論文レビューが行われ,各CAM療法に関する有効性と安全性が検証されています。

(American Psychiatric Association's Task Force on Complementary and Alternative Medicineによる総説です。)


具体的には,1965年から2010年1月までのMEDLINE,PsycINFOといったデータベースに基づき,研究の抽出が行われました。


専門家のタスクフォースチームによる議論の結果,

--オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)

--セントジョーンズワート

--葉酸

--SAMe(S-adenosyl-l-methionine)

--鍼

--光療法

--運動

--マインドフルネス(心理療法)

といった治療法において一定の効果が認められたということです。



論文著者らは,今後,質の高いランダム化比較試験による検証が必要であるとし,また,これらの治療法に関してはさらに検証するに値する,と考察しています。





通常の近代西洋医学を行う専門家チームがCAMを検証する場合,ネガティブなトーンの結論や考察になることが多い印象があります。


それに対して,今回の精神医学の専門家チーム・タスクフォースによるレビューは,科学的に公正な立場からの妥当な考察になっているようです。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:55 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
アレルギー性鼻炎の症状軽減作用 [2010年07月06日(火)]
植物療法研究の専門ジャーナル(電子版)に,ピクノジェノールによるアレルギー性鼻炎の症状軽減作用を示した臨床研究が,カナダのグループから報告されていました。
(Phytother Res. 2010 Jun 14)


昨日に続いて,フランス海岸松に由来するピクノジェノールに関するヒト臨床研究です。



今回の研究では,アレルギー性鼻炎(花粉症)に対するピクノジェノールによる症状軽減作用が,二重盲検偽薬対照試験で検証されています。


具体的には,まず,2008年に,被験者19名を対象に,カナダオンタリオ州の花粉(カバの木の花粉)飛散開始時期前の3週間にわたって,ピクノジェノールあるいは偽薬を投与しました。


このときは,両群間の症状に有意な差を認められなかったため,ピクノジェノールの作用発現に必要な時間が十分ではなかったと考察しています。


そこで,次に,2009年に,39名の被験者を対象に,花粉症飛散開始時期前の5-8週間にわたって,ピクノジェノールあるいは偽薬が投与されました。


その結果,ピクノジェノール投与群では,偽薬群に比べて,眼の症状スコアは35%軽減(改善),鼻の症状スコアは20.5%軽減したということです。


このとき,アレルギー特異的IgEは,偽薬群では31.9%増加したのに対して,ピクノジェノール投与群では19.4%の増加にとどまっています。


その他の指標に関する解析でも,アレルゲン曝露前のピクノジェノール投与は,症状軽減効果を示しています。


花粉症シーズンの7-8週間前からのピクノジェノールの摂取が,最も良好な改善効果を示したということです。



以上のデータから,ピクノジェノールは,花粉飛散時期前の十分な期間に摂取することで,花粉症症状改善作用を示すと考えられます。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:54 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
ピクノジェノールによる静脈機能不全・浮腫の改善作用 [2010年07月05日(月)]
生薬学の専門ジャーナル(電子版)に,ピクノジェノールによる慢性静脈機能不全の改善作用を示した臨床研究が,イタリアのグループから報告されていました。
(Phytomedicine. 2010 Jun 23.)



ピクノジェノールは,フランス海岸松に由来する機能性食品素材で,フラボノイド類が主成分です。


抗炎症作用や抗酸化作用を介して,病気の予防や症状の改善に働き,これまで多くの臨床研究によって多彩な作用が示されています。



今回の研究では,慢性静脈機能不全症に対するピクノジェノールの効果が検証されています。


具体的には,重症の慢性静脈機能不全による症状を示す患者98名を対象に,


--ピクノジェノール投与群:150mg/日のピクノジェノール

--弾性ストッキング利用群

--ピクノジェノール+弾性ストッキング併用群


の3群に分けて,介入試験が行われました。


なお,被験者の所見は,

-平均静脈圧(AVP;average ambulatory venous pressure);58±7 mmHg (range 48-60mmHg),

-静脈再充満時間(VRT);12秒未満(平均7±2秒)

-平均罹病期間 6.0±3.1年

です。


臨床所見,AVP,VRTに関して3群間に差はありません。



8週間の介入試験の結果,3群すべてにおいて

足首腫脹の有意な減少(改善),

環流(resting flux)の有意な改善,

臨床所見の有意な改善

が認められています。


特に,併用群において,これらの効果が顕著に認められたということです。


また,ピクノジェノール単独投与群は,弾性ストッキング単独群よりも,すべての所見において有意な改善作用を示しています(p<0.05)。


このとき,副作用は報告されておらず,高い安全性・認容性が示唆されました。



以上のデータから,ピクノジェノールは,慢性静脈機能不全の症状改善に有用であると考えられます。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:56 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る