サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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大豆イソフラボンによる更年期症状改善作用 [2012年03月24日(土)]
今月の更年期研究の専門ジャーナル(電子版)に、大豆イソフラボンによる更年期関連症状の改善作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が、米国等のグループから報告されていました。
(Menopause. 2012 Mar 19.)


大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。





今回の解析では、大豆イソフラボン(抽出あるいは生合成)による、更年期あるいは閉経後のほてりに対する作用が検証されています。


具体的には、2010年12月14日までのPubMedやコクランなどから、二重盲検ランダム化比較試験が検索され、専門家によって、ほてりの頻度と重症度に関する有効性のレビューが行われました。


277報が抽出され、
19報20試験が、系統的レビューの対象となりました。

(ほてりの頻度は13報、重症度は10報、総合スコアは3報)


また、17報がメタ解析の対象になっています。

(大豆イソフラボンによるほてりの頻度13報、重症度9報)



メタ解析の結果、

6週間から12カ月間の大豆イソフラボン(平均54r、アグリコン換算)の投与によって、

ほてりの頻度が、偽薬群に比べて、20.6%減少したということです。

(95% CI, -28.38 to -12.86; P < 0.00001)


また、重症度も、偽薬群に比べて、大豆イソフラボン投与群では、26.2% の有意な減少が認められました。

(95% CI: -42.23 to -10.15, P = 0.001)


さらに用量の解析では、

主要な大豆イソフラボンであるゲニステインの含有量が18.8 mg以上の場合には、それより低い用量での介入に比べて、2倍の有効性が示唆されています。




以上のデータから、

大豆イソフラボンサプリメントの投与による、更年期関連症状の改善作用(ほてりの頻度の有意な減少、重症度の有意な減少)が示唆されます。





DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。





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赤ワインによる脂質代謝への作用 [2012年03月23日(金)]
分子栄養学の専門ジャーナルに、心筋梗塞後の患者において、赤ワインの摂取による脂質代謝への影響を調べた予備的な臨床研究が、フランスのグループ(Universite
de Bourgogne)から報告されていました。
Mol Nutr Food Res. 2012 Feb;56(2):345-51.)




赤ワインによる心臓病予防作用は、フレンチパラドックスとして知られており、赤ワインポリフェノールを介した抗酸化作用による動脈硬化抑制作用と考えられています。


さて、今回の研究では、心筋梗塞後の患者において、赤ワインによる脂質代謝や抗酸化能への影響が検証されました。

(赤ワインによる2次予防効果の検証になります。)


具体的には、

2週間の介入試験として、心筋梗塞後の再適応期間に入院中の患者を対象に、

地中海食をベースにした西洋治療(Western prudent)食を投与し、

2群に分けて、

1日あたり250mLの赤ワイン投与群と、水投与の対照群が比較されています。



身体的および臨床的、血清生化学的評価が、試験開始時と14日後の終了時に行われました。



解析の結果、(今回のような低用量の)赤ワインの摂取は、血清脂質代謝に好影響を与えたということです。

(総コレステロール値の低下、LDLコレステロール値の低下、赤血球膜の流動性改善、抗酸化状態の改善など。)



以上のデータから、適切な量の赤ワインの摂取は、地中海食をベースにした治療食を併用することで、虚血性心疾患後の患者における脂質代謝および抗酸化状態を改善することが示唆されます。




今回の研究では、心血管イベントをアウトカムとしていないので、2次予防効果の厳密な検証ではなく、サロゲートマーカーの解析になっていますが、興味深いと思われます。



心筋梗塞後に入院中の患者を被験者として、赤ワインを飲んでもらうような研究は、日本では認められそうにないので、ワイン生産国(今回はフランス)の大学で行われた研究を追試することは、日本では容易ではないように感じられます。





DHCでは、ワインも取り扱っております。


(注意:
未成年の飲酒は禁止されています。
妊婦の飲酒は胎児に悪影響を及ぼすため、妊娠を考えている場合や妊娠の可能性がある場合には飲酒は控えましょう。
一般成人でも、適量を超える飲酒は有害です。
また、医薬品服用時には相互作用を生じることがあります。)




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ビタミンDサプリメントによる血中濃度の変化 [2012年03月22日(木)]
今週の内科学の専門ジャーナルに、ビタミンDサプリメントの用量依存性について検証した臨床研究が、米国のグループ(University of
Nebraska Medical Center)から報告されていました。
(Ann Intern Med. 2012 Mar 20;156(6):425-37.)



一般に、生体でのビタミンD値を反映する指標として、臨床的には、血中25-ヒドロキシビタミンD値(25-[OH]D値)が用いられています。


今回の研究では、ビタミンD不足(25-[OH]D値が50nmol/L未満と定義)の白人女性において、ビタミンD3サプリメントの経口投与の際の用量依存性が調べられました。


具体的には、健康な閉経後白人女性163名を対象に、2007年の冬から2008年の春にかけて、1年間のフォローアップが行われています。


被験者は、

偽薬投与群、あるいは、

ビタミンD3サプリメント投与(1日あたりの用量は400, 800, 1600, 2400, 3200, 4000, あるいは4800 IU)

のいずれかに分けられ、

さらに、カルシウムサプリメントが、1日あたりのカルシウム摂取量が、1200-1400mgになるように調整して投与されました。



主アウトカムは、6ヶ月と12ヶ月時点での、血中 25-(OH)Dと副甲状腺ホルモン値です。


解析の結果、

まず、投与開始の時点では、

25-(OH)D値は、39 nmol/Lでした。



用量依存性は曲線で認められ、
1日あたり3,200 IU以上のビタミンD3サプリメント投与群では、約 112 nmol/L程度でプラトーとなっています。


1日あたり800 IUのビタミンD3サプリメント投与で、 25-(OH)D値は50 nmol/L 以上となり、RDA基準での不足は改善されました。


一方、1日あたり600 IUの用量では個人差が認められたものの、一部ではRDAに到達しうるとされています。


BMIが25未満の普通体重の被験者に比べて、

BMIが30以上の肥満の被験者では、 17.8 nmol/L低い値でした。


副甲状腺ホルモンは、12ヶ月の時点で、ビタミンD3サプリメントの用量が多くなるにしたがって、低下しました(P = 0.012)。



なお、用量に無関係に、高カルシウム血症は被験者の 2.8% 〜9.0%、高カルシウム尿症は 12.0% 〜33.0%に見出されたということです。





以上のデータから、1日あたり800 IUのビタミンD3サプリメントの投与は、97.5%の女性で、25-(OH)D値を指標にした際の推奨量であるRDAを満たすことが推察されます。




ただし、このデータは、閉経後の白人女性で、ビタミンDが低値の人を対象にしていますので、日本人での用量依存性については検証が必要と思われます。





ビタミンDは、骨の健康維持や骨粗鬆症予防の必須栄養素として知られています。



近年、ビタミンDの機能性として、免疫調節作用や抗がん作用、インフルエンザ予防作用なども見出されてきました。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000 IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。



日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。



DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。




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アントシアニンの豊富な果物の摂取が2型糖尿病のリスクを低下させる [2012年03月21日(水)]
臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、アントシアニンの豊富な果物の摂取によって、2型糖尿病のリスクが低下するという研究が、米国のグループ(Harvard School of Public Health)から報告されていました。
(Am J Clin Nutr. 2012 Feb 22.)



これまでの研究によって、植物性食品に含まれるファイトケミカル類では、インスリン抵抗性を改善する作用が示唆されます。


ファイトケミカル/ポリフェノールは、数千種類以上があり、主にカロテノイド系ファイトケミカルと、フラボノイド系ファイトケミカルに分類されます。



さて、今回の研究では、食事由来の主なフラボノイド(フラボノール、フラボン、フラバノン、フラバン-3-オール、アントシアニン)と、2型糖尿病リスクとの関連が調べられています。


具体的には、女性70,359名(NHS)+89,201名(NHS II)、男性41,334名が対象となり、

3,645,585患者-年のデータが解析されました。

(女性はNHS; 1984-2008とNHS II;1991-2007、男性はHealth Professionals Follow-Up Study (1986-2006)の対象者で、かつ、開始時に、糖尿病や心血管疾患、がんに罹患していない人たちです。)



2型糖尿病が、12,611例見出されました。



解析の結果、アントシアニン類の摂取が多いと、2型糖尿病のリスクが有意に低いという相関が見出されたということです。


3つのコホート試験で、交絡因子で補正後、

5分位の最高群は、最低群に比べて、

2型糖尿病のリスクが15%低下しています。

(0.85; 95% CI: 0.80, 0.91; P-trend < 0.001)


アントシアニンの豊富な食品群では、

特にブルーベリーの摂取が、有意なリスク低下を示しました。

(1ヶ月に一皿未満の摂取に比べて、1週間に2皿以上の摂取で23%のリスク低下。)

(95% CI: 0.68, 0.87; P-trend < 0.001)



また、リンゴ/ナシの摂取でも、有意なリスク低下が見出されています。

(1ヶ月に1皿未満の摂取群に比べて、1週間に5皿以上の摂取で23%のリスク低下。)

(95% CI: 0.65, 0.83; P-trend < 0.001)



なお、フラボノイド総摂取量およびその他のフラボノイド類については、糖尿病リスクとの有意な相関は見出されていません。




以上のデータから、
アントシアニンの豊富な果物の摂取による2型糖尿病リスク低下作用が示唆されます。




DHCでは、ブルーベリーポリフェノールを製品化しています。





一般に、果物には、ファイトケミカル・ポリフェノールが豊富に含まれており、それらの抗酸化作用や抗炎症作用を介した健康保持・疾病予防効果が期待されています。


一方、果物には糖質の1種である果糖(フルクトース)が含まれており、糖分の摂取が多くなることで、肥満やメタボリック症候群、糖尿病といった生活習慣病のリスクになるという議論もあります。


最近の研究では、

果糖は太りやすいわけではない

というデータも示されています。



といってもやはり、果糖の摂りすぎには注意が必要でしょう。




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7つの健康習慣が全死亡率と心臓病死を低下させる [2012年03月20日(火)]
今週の米国医師会ジャーナルに、米国心臓協会が提唱する7つの健康習慣を満たすほど、全死亡率および心臓病による死亡率が低下する、という研究が、米国のグループ(Harvard School of Public Health)から報告されていました。
(JAMA. 2012 Mar 16.)




米国心臓協会(AHA, American Heart Association)は、心筋梗塞や狭心症など虚血性心疾患の予防のために、7つの健康習慣を提唱しています。


具体的には、

・たばこを吸わない

・身体活動(運動)を行う

・血圧を正常に保つ

・血糖値を正常に保つ

・コレステロール値を正常に保つ

・体重を適正に保つ

・適切な食習慣を保つ

の7つの習慣です。


(ごく当たり前のことではありますが、継続して行うことは容易ではないかもしれません。)


さて、今回の研究では、心血管の健康習慣と、全死亡率および心臓死亡率との関連が調べられています。


具体的には、1988-1994年、1999-2004年、2005-2010年の全国健康栄養調査(NHANES)から、20歳以上の米国成人44 959名を対象に、主アウトカムである全死亡率、心臓死および虚血性心疾患による死亡に関して、解析が行われました。


その結果、

まず、7つの健康習慣すべてを順守できていた被験者の割合は、

1988-1994年;2.0% [95% CI, 1.5%-2.5%]

2005-2010年;1.2% [95% CI, 0.8%-1.9%]

でした。




平均14.5年間のフォローアップ期間中、

死亡例2673例、

CVD例1085例、

虚血性心疾患死亡576例、

が見出されました。




被験者のうち、7つの健康習慣の1つ以下しか順守できていなかった人では、

全死亡率に関する1000患者年は、14.8 (95% CI, 13.2-16.5)

心血管疾患死亡率は6.5 (95% CI, 5.5-7.6)、

虚血性心疾患死亡は3.7 (95% CI, 2.8-4.5)

でした。

(年齢や性別などで補正後の値)




これに対して、6つ以上の習慣を守れていた人の1000患者年は、

全死亡率:5.4 (95% CI, 3.6-7.3)

心血管疾患死亡率:1.5 (95% CI, 0.5-2.5)

虚血性心疾患死亡:1.1 (95% CI, 0.7-2.0)

であり、それぞれ有意に低値が示されています。




1つ以下しか守れていなかった人に比べて、6つ以上守れていた人では、

全死亡率は51%リスク低下、

心血管疾患死亡率は76%リスク低下、

虚血性心疾患死亡率は70%リスク低下、

というデータが示されました。





以上のデータから、これらの疾患のリスク低下には、基本的な生活習慣の改善が有用と考えられます。




(ちなみに、米国では心臓病が死因の第1位です。

日本では、死因の1位はがん、2位が心臓病です。

米国では、喫煙対策を強力に推進し、がんの予防に注力した結果、数年前からがんによる死亡は減少に転じています。)





なお、適切な食生活を補うために、心血管疾患リスク低下に対しては、次のようなサプリメントも有用と考えられます。


抗酸化作用を介した心疾患の予防:コエンザイムQ10

脂質異常症(コレステロール血症)の改善:紅麹

動脈硬化予防:EPA



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クルクミンによる関節リウマチへの作用 [2012年03月19日(月)]
今月の生薬学の専門ジャーナル(電子版)に、クルクミンによる関節リウマチの症状改善作用を示した予備的な臨床研究が、インドのグループ(Nirmala Medical Centre)から報告されていました。
(Phytother Res. 2012 Mar 9.)




ウコンには、ファイトケミカルの1種、クルクミンが含まれており、機能性食品素材・サプリメント成分として広く利用されています。



クルクミン/ウコンは、日本では、飲酒時の肝臓保護というイメージですが、海外の臨床試験では、抗炎症作用、抗がん作用、認知症抑制など多彩な作用が示されています。





さて、今回の研究では、関節リウマチの症状に対するクルクミンの働きが検証されました


具体的には、活動性関節リウマチ患者45名を対象に、

・クルクミン(500mg)単独投与群、

・ジクロフェナクナトリウム (50&#8201;mg) 単独投与群;抗炎症剤

・両者の併用投与群

の3群に分けて、

主アウトカムとして Disease Activity Score (DAS) 28、

副アウトカムとして、ACRの関節スコアの減少

が測定されました。



解析の結果、

3群とも、DASスコアの有意な改善が認められました。



クルクミン投与群において、DASおよびACRスコアの改善率が最も大きかったということです。



このとき、クルクミン投与群では高い認容性が示されています。





以上のデータから、論文著者らは、関節リウマチに対するクルクミンの補完療法としての可能性を考察しています。




今後、さらに質の高い臨床試験による検証が期待されます。






ただし、関節リウマチは、抗リウマチ薬を中心とした医薬品による標準治療が最優先される疾患です。


(関節リウマチの治療では、サプリメントは補完的に用いられる可能性がある、というくらいです。

関節リウマチと診断されたら、医療機関での治療が優先されます。)





一方、関節疾患のうち、変形性膝関節症では、グルコサミンコンドロイチンボスウェリアといったサプリメント成分の有用性が示されています。





DHCのウコン製品では、高吸収タイプ・即効性のものがあります。


医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)でも、高吸収・高用量タイプのクルクミンを扱っています。




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ビタミンDサプリメントの利用は血圧を安定させる [2012年03月18日(日)]
今月の糖尿病研究の専門ジャーナル(電子版)に、ビタミンDサプリメントの利用と、血圧変動との関連を調べた臨床研究が、カナダのグループ(McGill University Health Centre)から報告されていました。
(Diabet Med. 2012 Mar 13.)



ビタミンD値と血圧との間には負の相関が示されています。

(つまり、血中ビタミンD値が低いと、血圧が高くなるという関係です。)


(カナダのように)緯度の高い地域では、皮膚でのビタミンD合成についての季節変動が大きく、冬季には血中ビタミンD値が低下します。

(日本人でも同様の研究が知られています。)



血中ビタミンD値は、皮膚で合成されたビタミンD、および、食事やサプリメントで経口摂取されたビタミンDを反映します。



ビタミンDサプリメントを利用することで、ビタミンDの季節的な変動が抑制され、血圧の変動にも影響することが推察されます。



そこで、今回の研究では、皮膚でのビタミンD合成のための太陽光(紫外線)暴露の不足に対して、食事由来のビタミンD摂取が信頼できる代替の供給源となるかどうか、血圧の変動と、太陽光暴露の高低との視点から解析が行われました。




具体的には、2型糖尿病患者174名を対象に、食事由来のビタミンD摂取量、ビタミンDサプリメント摂取、血圧、体組成が、1年間、各季節において測定されています。



線形回帰分析により、太陽光暴露の高低、収縮期血圧と、ビタミンDの食事因子、サプリメントといった関連が検証されました。


年齢や性別、BMI、喫煙・飲酒、身体活動、降圧剤の服用、栄養摂取状況などで補正後の解析によると、

まず、
食事からのビタミンDの摂取は、年間を通じて十分ではなく、また、血圧との関連は認められませんでした。



次に、サプリメントの利用の有無による解析では、

サプリメント非利用者群に比べて、サプリメント利用者群では、太陽光暴露が少ない季節において、収縮期血圧が5.1mmHg (95% CI 0.5-9.7) 低いことが見出されています。


(つまり、太陽光暴露が少ない=皮膚のでビタミンD合成が少ない=高血圧のリスク、という関連に対して、サプリメントの利用が予防的に作用することが示唆されます。)



収縮期血圧は、サプリメントの利用群では、太陽光暴露の高低(季節による差)に大きく影響されることなく、比較的一定でした。

(太陽光の少ない時期:135.2&#8195;±&#8195;2.6&#8195;mmHg、および多い時期:134.2&#8195;±&#8195;2.5&#8195;mmHg)



一方、サプリメント非利用群では、 季節による差が大きくなっていました。

(少ない時期:140.2&#8195;±&#8195;2.7&#8195;mmHg、多い時期: 130.5&#8195;±&#8195;2.5&#8195;mmHg)




以上のデータから、年間を通じたビタミンDサプリメントの利用は、安定した供給源となり、2型糖尿病患者における収縮期血圧のコントロールに有用であることが示唆されます。






ビタミンDは、骨の健康維持や骨粗鬆症予防の必須栄養素として知られています。



近年、ビタミンDの機能性として、免疫調節作用や抗がん作用、インフルエンザ予防作用なども見出されてきました。



また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。



(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000 IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。



日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。





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白米の摂取は2型糖尿病のリスクを高める [2012年03月17日(土)]
今週の英国医学ジャーナルに、白米の摂取と2型糖尿病リスクとの関連を調べたレビューが、米国のグループ(Harvard School of Public Health)から報告されていました。
(BMJ. 2012 Mar 15;344:e1454.)



白米は、玄米に比べて、食後の血糖値を上昇させやすく、糖尿病のリスクを高めると考えられています。


同じ炭水化物でも、消化吸収されやすい単純炭水化物よりも、食後過血糖を生じにくい、低GI・低GLの複合炭水化物の摂取が推奨されます。


さて、今回の研究では、白米の摂取と、2型糖尿病リスクとの関連について、前向きコホート研究のメタ解析により用量依存性が検証されました。



具体的には、2012年1月までに発表された論文が検索され、
4報、7つの前向きコホート研究が解析の対象となっています。


アジア人(日本人と中国人)と白人の合計 352,384名が、4〜22年間フォローアップされ、
13,284 名の2型糖尿病患者が見出されました。


アジア人は、白人に比べて、白米の摂取量が有意に多く(平均摂取量はアジア人では3-4サービング/日、白人は1-2サービング/日)なっています。



アジア人では、白米の摂取量が最多の群では、最小の群に比べて、2型糖尿病リスクが55%高くなっていました。

(RR;1.55, 95%CI:1.20 to 2.01)



一方、白人では、白米の摂取量が最多の群では、最小の群に比べて、2型糖尿病リスクが12%高くなっていました。

(RR; 1.12, 95%CI:0.94 to 1.33)




被験者全体を対象に、用量反応性を調べたところ、白米の摂取が1日あたり1サービング増えるごとに、2型糖尿病リスクが11%高くなる、という関連が見いだされました。

(RR;1.11 (1.08 to 1.14) (P for linear trend<0.001))





以上のデータから、

日本人や中国人といったアジア人種では、

白米の摂取量が多くなるほど、2型糖尿病のリスクが高くなるという相関が示唆されます。










いまだに日本では、糖尿病の食事療法は、カロリー計算を中心に行われています。



摂取カロリー(エネルギー)を減らすには、脂質を減らして、炭水化物やタンパク質を相対的に増やすことで、調整できます。


(一グラムあたりのカロリー数は、脂肪が9 kcalに対して、炭水化物とタンパク質はどちらも4 kcalです。)



しかし、炭水化物の量だけではなく、質に注意しないと、摂取カロリーは抑えられているのに、食後過血糖を生じて、糖尿病のコントロールがよくない、ということになりかねません。


例えば、あぶらものの摂取を控えているのに、白いご飯やうどん、パスタといった単純炭水化物を摂取して、食後過血糖を生じている糖尿病予備軍や2型糖尿病の人がたくさんいます。


(病院にとっては、こまめな食事指導をしても収益にならないため、医薬品を処方するほうがいい、というシステムになっています。)



最近になってやっと糖質制限食が選択肢の一つとして認められつつありますが、なかなか一般には浸透していないようです。


(DHC製品の低GI/GL食では、発芽玄米やDHC米こんにゃくがあります。)





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非ベジタリアンでの肉食制限による感情改善作用 [2012年03月16日(金)]
栄養学の専門ジャーナルに、非ベジタリアンでの肉食制限による感情プロフィール改善作用を示した予備的な臨床研究が、米国のグループ(Benedictine University)から報告されていました。
(Nutr J. 2012 Feb 14;11:9.)




ベジタリアンあるいはベジタリアン食の摂取が、生活習慣病の予防や改善に有用であるという臨床研究は数多く報告されています。




一方、獣肉類を摂取する非ベジタリアン食では、ベジタリアン食に比べて、炎症惹起に関与するアラキドン酸の摂取量が多く、気分障害リスクへの関与が想定されます。


また、魚類を摂取する場合には、EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸の摂取により、アラキドン酸によるネガティブな影響を抑える、という考えも可能です。



しかし、最近のベジタリアンのメンタルヘルスに関する研究によると、ベジタリアンでは、オメガ3系脂肪酸の摂取量が少ないにもかかわらず、気分・感情プロフィールは、非ベジタリアンよりも良好であることが示されます。

【ベジタリアン食は良好な気分・感情と相関】




そこで、今回の研究では、非ベジタリアンにおいて、獣肉類、家禽類、魚類の摂取を抑えることによる気分プロフィールへの影響が調べられました。


具体的には、非ベジタリアン39名を対象に、

・対照群:肉・家禽・魚を摂取する非ベジタリアン食群

・1週間に3−4回、魚類を摂取する群(肉と家禽は非摂取)

・ベジタリアン食群(肉・家禽・魚を非摂取)

の3群に分けて、

2週間の介入の前後で、気分・感情プロフィールが比較されています。


(Profile of Mood States questionnaire および Depression Anxiety and Stress Scalesにて評価。)



食事調査の結果、介入後のベジタリアン食群では、

EPA、DHA、アラキドン酸の摂取量が有意に減少し、

魚類摂取群では、EPAとDHAの摂取が増加したことが示されています。





次に、気分プロフィールのスコアの解析によると、

非ベジタリアン食摂取群と魚類摂取群では、変化は示されなかったのに対して、

ベジタリアン食摂取群では、2週間の介入後に、複数の気分関連スコアでの有意な改善が認められたということです。





以上のデータから、
肉類や魚類を摂取する非ベジタリアンにおいて、
ベジタリアン食を導入することによる気分プロフィールの改善作用が示唆されます。






一般に、動物性脂質に多い飽和脂肪酸、リノール酸などのオメガ6系不飽和脂肪酸は、炎症を惹起し、動脈硬化などを生じて、生活習慣病のリスクを高めます。



一方、EPAやDHA、α-リノレン酸などのオメガ3系必須脂肪酸は、摂取が推奨されます。


EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。




また、単価不飽和脂肪酸のオリーブオイルでは、エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイルに含まれるファイトケミカル・ポリフェノールによる抗酸化作用の有効性も示されています。






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Jリーグ@ジャパン・タイムズ [2012年03月15日(木)]
今日付の『ジャパン・タイムズ』(The Japan Times、March 15, 2012)の15面に、


Jリーグに関する記事があり、


DHCのロゴが入った写真が掲載されていました。





DHCは、J1のサガン鳥栖を協賛しています。








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共役リノール酸とPPARγ遺伝子多型の関係 [2012年03月14日(水)]
今月の遺伝栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、共役リノール酸(CLA)によるインスリン感受性への作用と、PPARγ遺伝子多型との関連を調べた臨床研究が、ドイツのグループから報告されていました。
(Genes Nutr. 2012 Mar 8.)




共役リノール酸(CLA、異性化リノール酸)は、体重減少効果を有する機能性食品成分としてサプリメントに利用されています。



近年、複数の臨床試験によって、共役リノール酸(CLA)摂取による体重減少・ダイエット効果が示されてきました。



CLAは、抗肥満作用の他、抗がん作用や動脈硬化抑制作用、免疫調節作用、抗糖尿病作用などさまざまな働きが知られています。




一方、CLAは、脂肪細胞の核内受容体型転写因子であるPPARγのリガンドであり、ヒトの代謝への作用において、PPARγの遺伝子多型による違いを生じる可能性が考えられます。




そこで、今回の研究では、CLAの異性体と、PPARγの多型(PPARγ2 Pro12Ala)との関連が調べられました。



具体的には、男性35名を対象に、4週間の介入試験(クロスオーバー法)として、

各遺伝子多型の被験者に、

・CLA(c9, t11異性体)、

・CLA(t10, c12異性体)、

・CLA(2種類の異性体の1:1)

・対照(リノール酸)

が投与されています。


アディポサイトカイン類、インスリン、血糖値、TGが、空腹時および標準食摂取後に測定されました。



解析の結果、
遺伝子多型にかかわりなく、食後のインスリン感受性は、CLA(c9, t11異性体)投与群とCLA(2種類の異性体の1:1)投与群において有意な改善(p = 0.025)が認められたということです。




一方、CLA(t10, c12異性体のみ)では感受性の低下が見出されました。


次に、
Ala12Ala多型の被験者では、CLA(t10, c12異性体のみ)投与によって、体重増加や食後インスリン値の上昇が示されています。



Pro12Pro多型の被験者では、t10, c12の投与によって、ウエスト周囲径の有意な減少(改善)が認められました。



その他、空腹時および食後のインスリン値、HOMA-IR、レプチン値において、介入後に変化が示されています。




今回のデータから、

CLA(c9, t11異性体)および市販のCLA(2種類の異性体の混合)のサプリメント投与は、

リノール酸(対照)やCLA(t10, c12異性体)の投与に比べて、


インスリン感受性の改善効果を示すと考えられます。










DHCでは、共役リノール酸を製品化しています。







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ビタミンKによる高齢女性での骨折予防効果 [2012年03月13日(火)]
今月の骨粗鬆症研究の専門ジャーナル(電子版)に、ビタミンKによる骨粗鬆症・骨折の1次予防効果について、費用対効果を検証した研究が、カナダのグループ(University of Toronto)から報告されていました。
(Osteoporos Int. 2012 Mar 8.)



ビタミンKは、カルシウムとともに作用し、骨の健康維持、骨折予防に効果があります。


ビタミンKは納豆に多く含まれており、日本の疫学調査では、納豆の消費量が多い東日本では、西日本に比べて、大腿骨頸部骨折リスクが低いことが示されています。



これまでの研究では、ビタミンK、ビタミンD3、カルシウムの適切な摂取は、閉経後の女性において、骨折リスクを低下させ、生存率を上げると考えられています。


今回の研究では、骨粗鬆症を有していない50歳の閉経後の女性において、ビタミンKの骨折に対する1次予防の作用について、費用対効果の検討も含めた効果が調べられました。



具体的には、

・サプリメント非投与群

・ビタミンD3(800 IU/day)+カルシウム(1,200 mg/day)

・ビタミンK2(45 mg/day)+ビタミンD3(800 IU/day)+カルシウム(1,200 mg/day)

の3群で比較が行われ、

さらに、ビタミンK2とビタミンK1(5 mg/day)も比較されました。







解析の結果、

ビタミンD3+カルシウムに加えてビタミンK2サプリメントを投与することで、

少なくとも1イベントの骨折リスクが25%低下し、

QALY(生活の質を考慮して調整した生存年)が0.7増加(改善)しました。



また、コストの低減効果も$8,956として示されており、

QALYを1年間延長させるコストは、$12,268でした。




なお、ビタミンK1サプリメントを利用した場合は、

骨折リスクは20%リスク低下、

0.4 QALYs (95% CrI -1.9; 1.4)、

コスト低減は$4,014、

ICERは$9,557/QALY

でした。






以上のデータから、閉経後の女性では、ビタミンK、ビタミンD3、カルシウムの利用による骨折リスク低下作用が、質調整生存年(QALY)の延長にも有用であることが示唆されます。






今後、日本での費用対効果の検証が期待される分野です。




もっとも、

ビタミンD3

ビタミンK

カルシウム/マグ

は、いずれも手ごろな価格のサプリメントです。




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スイカ抽出物による高血圧改善効果 [2012年03月12日(月)]
今月の高血圧研究の専門ジャーナル(電子版)に、スイカ抽出物投与による高血圧の改善効果を示した臨床研究が、米国のグループ(Florida State University)から報告されていました。
(Am J Hypertens. 2012 Mar 8)



高血圧症や動脈狭窄の指標であるABI(足関節・上腕血圧指数)や足関節血圧は、頸動脈反射波の増加と関連しており、動脈硬化合併症のリスクを示唆します。



(ABI検査とは. 足首と上腕の血圧比を測定し、血管の狭窄を示します。)




アミノ酸の1種であるL-シトルリンは、循環改善作用が示唆されており、血管機能の改善、高血圧予防を目的としたサプリメント成分として利用されています。



シトルリンは、スイカ抽出物に豊富に含まれます。)




経口摂取されたL-シトルリンは、L-アルギニンに変換され、血管内皮型NO合成に関与することが知られています。

また、これまでの研究では、L-アルギニンサプリメント投与によって、上腕動脈の血圧を低下させるという報告があります。


さらに、生合成あるいはスイカ由来のL-シトルリンやL-アルギニンの経口投与によって、上腕動脈の血圧、大動脈圧、大動脈AIxの低下(改善)作用も知られています。





さて、今回の研究では、スイカ抽出物によるankle BPおよびcAIx(carotid AIx)への作用が調べられました。


具体的には、

高血圧前症あるいはステージ1高血圧症患者(153 ± 4 mm Hg)の14名(男性3名、女性11名、平均年齢58歳)を対象に、

・スイカ抽出物サプリメント投与群(L-citrulline/L-arginine, 6 g/日)、

あるいは

・偽薬投与群の

いずれかに分けて、

6週間の介入試験がクロスオーバー法(2週間のwash-out)にて行われ、

足関節と上腕動脈における収縮期、拡張期、平均血圧、cAIx、ABI、心拍数が、仰臥位にて測定されています。




解析の結果、

スイカ抽出物サプリメント投与群では、偽薬群に比べて、介入後に、

足関節と上腕動脈の

収縮期血圧:-11.5 ± 3.8 and -15.1 ± 2.8 mm Hg

拡張期血圧:-7.8 ± 2.3 and -7.6 ± 1.8 mm Hg

平均血圧:-9.8 ± 2.6 and -7.3 ± 1.8 mm Hg

はそれぞれ有意に低下し(P < 0.05)、

cAIx (-8.8 ± 2.6 %)も有意な低下(P < 0.05)を認めました。



なお、ABIや心拍数には有意な変化は示されませんでした(P > 0.05)。





以上のデータから、L-シトルリン含有スイカ抽出部投与による高血圧前症や軽症高血圧症の改善作用が示唆されます。





L-シトルリンは、循環改善を目的としたサプリメントとして製品化されている他、血行改善という視点から強壮系の機能性食品にも含まれています。


(数年前に、L-シトルリンがサプリメントの成分として認められたとき、「スイカ抽出物がEDに効果的」などといった見出しがありました。)








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DHCは被災地への支援活動を継続して参ります [2012年03月11日(日)]
昨年3月11日に発生しました東日本大震災より、本日で1年の節目を迎えました。



改めまして、被災された皆様、ご家族の皆様に対して、謹んでお見舞い申し上げます。




DHCは被災地への支援活動を継続して参ります。



一日も早い復旧、復興を心からお祈り申し上げます。





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血中ビタミンD値が低いと全死亡率が高い [2012年03月10日(土)]
今月の糖尿病学の専門ジャーナル(電子版)に、血中ビタミンD値と、全死亡率および心血管死亡率との関連を調べた研究が、英国のグループ(University of Birmingham)から報告されていました。
(Diabetes Care. 2012 Mar 7.)



至適な血中ビタミンD値(25-OH-D値)は、心血管疾患による死亡率および全死亡率を低下させることが知られています。



そこで、今回の研究では、メタボリック症候群リスクと死亡率、ビタミンD値との関連が検証されました。


具体的には、1997年から2000年の間に心カテ目的で紹介された1,801名のメタボリック症候群患者を対象に、平均7.7年間のフォローアップが行われ、死亡率が調べられています。

(Ludwigshafen Risk and Cardiovascular Health (LURIC)というコホート研究の一環です。)



解析の結果、
被験者(メタボリック症候群患者)の多く(92%)が、血中ビタミンD値が低値(25(OH)D (<75 nmol/L))でした。


22.2%では、ビタミンD欠乏(<25 nmol/L)が認められました。



フォローアップ中、462例の死亡例が見出され、

267例(57.8%)は、心血管疾患に起因する死亡でした。



交絡因子で補正後、
至適な血中ビタミンD値は、ビタミンD欠乏に比べて、全死亡率の顕著な低下との相関が認められました。

(75%のリスク低下)


また、心血管死亡率では、67%のリスク低下となっています。

(至摘なビタミンD値は、ビタミンD欠乏に対して。)



さらに、心臓突然死では85%のリスク低下、心不全では76%のリスク低下が見出されています。


なお、心筋梗塞リスクとビタミンD値との間に有意な相関は示されませんでした。



死亡率の低下作用は、それぞれ用量依存的(血中ビタミンD値依存的)でした。



以上のデータから、
至摘なビタミンD値は、メタボリック症候群における全死亡率および心血管疾患死亡率の低下と相関すると考えられます。



今後、ビタミンDサプリメント投与による血中濃度の改善で、死亡率の低下が認められるかどうか、検討が期待される分野です。






ビタミンDは、骨の健康維持や骨粗鬆症予防の必須栄養素として知られています。


近年、ビタミンDの機能性として、免疫調節作用や抗がん作用、インフルエンザ予防作用なども見出されてきました。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000 IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)


今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。



DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。








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ビタミンDによるアトピー性皮膚炎改善作用 [2012年03月09日(金)]
今月の皮膚科学の専門ジャーナルに、ビタミンDサプリメントによるアトピー性皮膚炎の症状改善効果を示した臨床研究が報告されていました。
(J Drugs Dermatol. 2012 Mar 1;11(3):327-30.)



さまざまな生活習慣病や慢性疾患において、血中ビタミンDの低値が見出されており、
ビタミンDサプリメント投与による改善作用が知られています。



今回の研究では、アトピー性皮膚炎におけるビタミンDサプリメントの意義が検証されました。


具体的には、アトピー性皮膚炎患者60名を対象に、

・1日あたり1,600 IUのビタミンDサプリメント投与群(n=30)、

・偽薬投与群(n=30)

の2群について、

60日間の介入が行われています。

(ランダム化二重盲検偽薬対照試験)



アトピー性皮膚炎の重症度が、

SCORAD (Scoring Atopic Dermatitis) と

TIS (Three Item Severity score)

の2種類の指標にて評価されました。



介入の前後で指標が解析された結果、

SCORAD と TISのいずれのスコアも、

ビタミンD投与群の被験者において有意な改善が認められたということです (P<0.05) 。


(この効果は、アトピー性皮膚炎の重症度にかかわりなく見出されています。)



このとき、偽薬群では、有意な変化は示されていません(P>0.05)。



以上のデータから、ビタミンDサプリメント投与によるアトピー性皮膚炎の症状改善効果が示唆されます。




ビタミンDは、骨の健康維持や骨粗鬆症予防の必須栄養素として知られています。



近年、ビタミンDの機能性として、免疫調節作用や抗がん作用、インフルエンザ予防作用なども見出されてきました。



また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。



(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000 IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。



日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。








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ビタミンDによる疲労骨折リスク低減作用 [2012年03月08日(木)]
今月の小児科学の専門ジャーナル(電子版)に、少年期女子における、ビタミンDやカルシウムの摂取と、疲労骨折リスクとの関連を調べた疫学調査が、米国のグループ(Harvard Medical School)から報告されていました。
(Arch Pediatr Adolesc Med. 2012 Mar 5.)



今回の研究では、

少年期女子において、

カルシウム、ビタミンD、乳製品の摂取と、疲労骨折リスクとの間の関連が調べられました。

(前向きコホート研究です。)





具体的には、9歳から15歳の女子6,712名を対象に、

1996年から2001年にかけて、12ヶ月あるいは24か月ごとに、

カルシウム、ビタミンD、乳製品の摂取状況についての食事調査が行われ、

1997年から2004年の間に発生した疲労骨折イベントが集められています。




解析の結果、

7年間のフォローアップ中、

3.9%の被験者で疲労骨折が見出されました。



まず、
乳製品およびカルシウムの摂取は、疲労骨折との間に相関は認められませんでした。




次に、
ビタミンDの摂取は、疲労骨折リスクと負の相関傾向が見出されたということです。



五分位の最高群は、最低群に比べて、51%のリスク低下傾向というデータが示されています。

(95% CI, 0.24-1.01; P(trend) = .07)





さらに、層別解析の結果、

ハイインパクト系の活動を行う被験者では、

ビタミンDの高摂取は、疲労骨折の低リスクに対しての予測因子として有意性が認められています(P(trend) = .04)。





以上のデータから、少年期女子では、カルシウムや乳製品の摂取よりもビタミンDの摂取が、疲労骨折リスク抑制に効果があると示唆されます。





ビタミンDは、骨の健康維持や骨粗鬆症予防の必須栄養素として知られています。



近年、ビタミンDの機能性として、免疫調節作用や抗がん作用、インフルエンザ予防作用なども見出されてきました。



また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。



(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000 IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。



日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。








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緑茶の摂取による胃がんリスク低下作用 [2012年03月07日(水)]
臨床腫瘍学の専門ジャーナル(電子版)に、日本人における緑茶の摂取と胃がんリスクとの関連に関するレビューが国立がんセンターのグループから報告されていました。
(Jpn J Clin Oncol. 2012 Feb 27.)


緑茶には、EGCG(エピガロカテキンガレート)などポリフェノール(緑茶カテキン)が含まれており、抗酸化作用を介した生活習慣病予防効果が示唆されています。


また、緑茶カテキンには抗がん作用があり、疫学研究では緑茶の摂取と胃がんリスク低下作用が示唆されています。


一方、有意な相関を認めなかったとする研究もあります。



一般に、機能性食品成分の摂取による介入の効果は比較的小さく、緩徐であるため、交絡因子の補正が十分ではないと、個人差のために効果が検出できないことが推定されます。


(緑茶カテキンの場合、非臨床研究では、抗がん作用に関するエビデンスは確立しており、議論の余地はありません。
一方、疫学調査での結果は必ずしも一致しているわけではありません。)



そこで、今回の研究では、日本人における胃がんリスクと緑茶摂取との関連について系統的レビューが行われました。


具体的には、PubMedと医中誌を用いて、コホート研究8報、症例対照研究3報が解析されました。


その結果、
コホート研究では、胃がん予防効果は見出されていません。


一方、6報のコホート研究では、女性において、一貫した胃がんリスク低下作用が認められたということです。

(1日あたり緑茶を5杯以上飲む場合に21%のリスク低下。)



また、症例対照研究では、緑茶の摂取と胃がんリスクとの間に弱い負の相関が見出されています。

(つまり、胃がん患者と正常対照者との比較で、胃がん患者では緑茶摂取量が少ないという相関です。)




以上のデータから、論文著者らは、

女性では、緑茶の摂取による胃がんリスク低減効果が考えられるが、

男性では、疫学研究データからは十分な効果は示されていない、

と考察しています。






DHCでは緑茶製品も扱っています。


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DHAが脳の老化を抑制 [2012年03月06日(火)]
神経学の専門ジャーナルに、体内のDHA(ドコサヘキサエン酸)値が低いと、脳の老化が進行する、という相関を示した臨床研究が、米国のグループから報告されていました。
(Neurology. 2012 Feb 28;78(9):658-64.)





これまでの研究によって、DHAおよびEPAについて、食事からの摂取が多いほど、また、血中濃度が高いほど、認知症のリスクが低下することが示唆されています。



今回のコホート研究では、中高年において、赤血球中のオメガ3系脂肪酸の値と、脳画像を含む認知機能関連指標との関連が調べられました。


具体的には、認知症を有していない平均年齢67歳の 1,575名(うち女性は854名)を対照に、認知機能テスト、脳MRI検査、年齢性別、教育水準、ApoEε4遺伝子変異の有無、血中ホモシステイン値、身体活動、BMI、心血管リスクといった指標が測定されています。


(被験者はFramingham Studyの被験者の一部。)




解析の結果、
赤血球中のDHA値が、四分位で、最低群は、他の群に比べて、白質病変が大きく、脳容積が小さいことが見出されたということです。



また、赤血球中のDHA値およびオメガ3系脂肪酸(EPA+DHA)について、四分位で最低群は、他の3群に比べて、視覚記憶能や抽象的思考など認知機能関連指標が、有意に低いスコアでした。



これらの有意差は、交絡因子で補正後でも、DHA値と有意な相関として見出されています。




以上のデータから、論文著者らは、
臨床的な認知症ではない高齢者でも、DHA値が低いと、脳容積が小さく、認知機能障害が示唆されると、考察しています。









EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。


EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。


一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。




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ビタミンEを100倍摂るのは要注意です [2012年03月05日(月)]
今週の医学誌に、ビタミンEの過剰摂取が骨粗鬆症のリスクになるという基礎研究が、日本のグループから報告されていました。
(Nat Med (2012) doi:10.1038/nm.2659)


これは、今日、マスメディアでニュース報道されたようですので、ご覧になった方もおられるかもしれません。



今回の研究では、マウスを用いて、摂取上限量に相当するビタミンE(αトコフェロール)を2か月間、投与したところ、破骨細胞が活性化され、骨量が減少、骨粗鬆症を呈した、ということです。




ビタミンEは、ビタミンCなどとともに、抗酸化作用を有するビタミン類として広く利用されています。

脂溶性ビタミンであるEは、例えば細胞膜や血中リポタンパク質において不飽和脂肪酸の酸化を抑制する作用を示します。


日本人の食事摂取基準2010年版では、ビタミンEの摂取基準として

成人男性では、

目安量は7.0mg/日、

耐用上限量は750-900r/日(年齢によって異なる)

とされています。



したがって、今回のマウスを用いた研究がヒトにもあてはまると仮定すると、

目安量の100倍に相当するビタミンEのみを、長期間、継続して摂取する、

という前提になります。





今回のデータから推定されることは、

過剰量のビタミンEを、単独で長期間摂取することは、骨代謝に好ましくない影響を与える、

ということです。



(もしあなたがマウスであり、かつ、他のすべての栄養摂取を標準のエサから摂る場合、それに加えて、ビタミンEの1種のαトコフェロールを推奨量の100倍量もの量を継続して摂取することは好ましくないと思います。)





現時点のエビデンスを俯瞰的に検証すると、
健康保持のためのマルチビタミンやビタミンEといったサプリメントの継続利用に問題はありません。






骨代謝には、多くの栄養素が関与します。


骨の健康維持には、

カルシウム・マグネシウム、

ビタミンD、

CBP、

ビタミンK


といった成分をバランスよく摂取することが大切です。






ビタミンEについては、メタ解析でもネガティブなデータがよく報道されます。


これらのメタ解析では、論文の異質性が誤った結論を導き出しているという研究がすでに知られており、欧米の臨床医の間では過剰反応はみられません。


(日本でも米国でも、メディアが、サプリメントの有効性を報道することはまれであり、報道内容の多くはネガティブデータです。)



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