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ナットウキナーゼによる抗凝固作用 [2009年04月22日(水)]
栄養学の専門ジャーナルに,ナットウキナーゼによる抗凝固作用を示したヒト臨床研究が,台湾のグループから発表されていました。
(Nutr Res. 2009 Mar;29(3):190-6.)



ナットウキナーゼは,納豆に存在する酵素です。

血栓溶解活性を有することから,脳梗塞などの血栓症の予防に効果が期待されています。




今回の研究では,心血管リスクを有する場合におけるナットウキナーゼの凝固系や脂質代謝への影響が検討されました。



(1)健康なボランティア群,(2)心血管リスクを有する患者群,(3)透析治療中群の3群を対象にしたオープンラベル試験として,被験者はナットウキナーゼ2カプセル/日(2,000 fibrinolysis units /カプセル)を2ヶ月間投与しています。


被験者45名に対してITT解析が行われた結果,投与前に比べて,フィブリノーゲンfibrinogen (P = .003), 第Z因子factorZ (P < .001),第[因子 factor[ (P < .001)の有意な低下が認められました。


ただし,3群間での有意差は認められていません。各群での低下の割合は同程度でした。


(血中のフィブリノーゲンは,第[因子などの作用でフィブリンとなります。易血栓性状態の特徴はフィブリノーゲン上昇であり,フィブリノーゲン低下は抗血栓作用です。)



2ヶ月間のナットウキナーゼ投与の結果,fibrinogen, factor Z, factor [の各減少率は,

--健常者群:9%, 14%, 17%,

--心血管リスク群:7%, 13%, 19%

--透析治療群:10%, 7%, 19%

となっています。


一方,血中脂質および尿酸値には有意な変化はありませんでした。


なお,いずれの被験者にも特に有意な有害事象は認められませんでした。




以上のデータから,ナットウキナーゼの経口投与は血中のfibrinogen, factor Z, factor [を低下させる働きを有し,ナットウキナーゼは心血管疾患に対する機能性食品素材として期待されます。
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