勃起障害に対する複合生薬サプリメントの効果を示した基礎研究が報告されていました。
(Int J Impot Res. 2009 Jun 4. PMID: 19494825)
生薬/ハーブサプリメントでは,男性不妊症の一因である勃起障害(ED)に効果を示すものが知られています。
例えば,近年の予備的な臨床研究では,マカに関するデータが集積されつつあります。
また,伝統医学では,トンカットアリも用いられています。
さて,今回の研究では,複合ハーブサプリメントによるEDに対する効果がモデル動物を用いて検討されました。
具体的には,人参(Panax quinquelotius),トンカットアリ(Eurycoma longifolia),イカリソウ(Epimedium grandiflorum),ツボクサ(Centella asiatica)の複合サプリメントが雄ラットにおける勃起作用を増強するかどうか,調べられています。
7.5mg/kg体重の用量にて単回投与後3時間にわたり,各種の指標が測定された結果,例えば,PEI (penile erection index)は,対照群に比べてハーブ投与群において有意な増加(増強)が認められたということです。
また,ED治療薬(シルデナフィル)との比較では,シルデナフィル0.36mg/kgよりも有意に大きい作用であり,0.71mg/kgのシルデナフィルと同等の作用を認めています。
このとき,急性および亜急性の毒性は認められていません。
以上のデータから,これらのハーブ複合サプリメントによるEDへの有効性および安全性が示唆されます。
今後,臨床的意義の解明が期待されます。
|
情報ありがとうございました。