今月の脳血管疾患の専門ジャーナルに,日本人を対象にした若年性認知症の調査研究が発表されていました。
(
Stroke. 2009 Aug;40(8):2709-14.)
今回の研究では,若年性認知症に関して,茨城県の2475医療機関から得られた回答が検討されています。
若年性認知症患者617例が同定され,発症率は10万人当たり42.3例(95% CI, 39.4 to 45.4)と推計されました。
患者の平均年齢は56.9±7.3歳,発症時の年齢は53.4±7.9歳です。
若年性認知症の原因は,
42.5%が脳血管性認知症,
25.6%がアルツハイマー病,
7.1%が頭部外傷,
6.2%がレヴィ小体型認知症/認知症を伴ったパーキンソン病(dementia with Lewy bodies/Parkinson disease with dementia)
2.6%が前頭側頭葉変性症
16.0%がその他
という結果でした。
脳血管性認知症の原因は,
脳出血
脳梗塞
くも膜下出血
で9割を占めています。
以上のデータから,若年性認知症の発症率は西欧諸国と同程度であるものの,日本では脳血管性認知症が多いという特徴が示唆されます。
脳血管疾患に関連して,動脈硬化予防や血管の健康維持に有用性が示されている機能性食品成分として,
DHAや
EPAなどの
魚油,
赤ワインポリフェノール
ポリフェノール
などがあります。
また,認知機能に関しては,
イチョウ葉エキス,
PS
といった成分が知られています。
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