サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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紅麹とナットウキナーゼによる脂質異常症改善作用 [2009年10月31日(土)]
栄養学の専門ジャーナルに,紅麹とナットウキナーゼの併用による脂質異常症に対する効果を検討したヒト臨床研究が,台湾のグループから報告されていました。
(Asia Pac J Clin Nutr. 2009;18(3):310-7.)



紅麹は,医薬品のスタチンと同等の効果を有し,スタチン不耐症の患者にも効果があることが臨床研究で示されています。


ナットウキナーゼは,納豆に存在する酵素で,抗凝固作用を介した働きが知られています。



今回の研究では,脂質異常症患者47名を対象に,

1.ナットウキナーゼ(50mg/カプセル)

2.ナットウキナーゼと紅麹(300mg/カプセル)

3.偽薬

のいずれかが,1日あたり4カプセル(分2),6ヶ月間,投与されました。

(ランダム化二重盲検偽薬対照試験)




その結果,ナットウキナーゼ単独投与では,脂質代謝に有意な変化は認められませんでした。


一方,紅麹との併用投与群では,投与1ヶ月後から脂質代謝改善が認められ,

中性脂肪が15%低下,

総コレステロールが25%低下,

LDLコレステロールが41%低下,TG/HDLが29.5%低下,

HDLが7.5%増加,

というデータになっています(p<0.0001)。




以上のデータから,脂質異常症に対しては,ナットウキナーゼ単独よりは,紅麹とナットウキナーゼの長期併用投与が有効であることが示唆されます。



もともとナットウキナーゼは,その抗凝固作用から脳梗塞などの血栓症に対するリスク低減効果が期待されています。

(脂質代謝への直接的な改善効果は考えにくいと思います。)



したがって,今回のデータについては,脂質異常症改善・抗凝固作用を介した動脈硬化性疾患予防という目的での,紅麹とナットウキナーゼの併用について,一定の有効性と許容性が示された,という理解でいいように思います。




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