サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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転移性乳がん・進行性乳がんに対するウコン(クルクミン)の投与 [2009年11月12日(木)]
がん治療学の専門ジャーナル(電子版)に,転移性乳がん・進行性乳がんに対して,ウコン抽出物(クルクミン)を化学療法と併用した臨床試験が,フランスのグループから報告されていました。
(Cancer Biol Ther. 2010 Jan 21;9(1))



乳がんに対する標準治療では,外科療法の他,化学療法として分子標的薬などが開発されています。


一方,サプリメント研究の分野では,ウコン(主成分はクルクミン)による抗がん作用に関する知見が集積されており,例えば,進行性膵臓がんで化学療法に反応しない患者に対する臨床試験が行われています。


さて,今回の研究では,乳がんなどの治療に用いられるドセタキセル(docetaxel)と,クルクミン(ウコン,Curcuma longaの根塊由来)の併用投与に関する臨床試験(安全性の検証)が行われています。


転移性乳がんあるいは進行性乳がんの患者14名を対象に,オープンラベルの第1相臨床試験として,ドセタキセルが3週間毎に6サイクル投与され,クルクミンは500mg/日の用量で7日間連続投与から開始し,許容量設定のために漸増されました。


まず,主アウトカムである標準治療としてのドセタキセルとクルクミンの併用時におけるクルクミンの最大許容量の設定では,1日あたり8,000mgとされました。


次に,副アウトカムである安全性,VEGFおよび腫瘍マーカー,主観的および臨床的反応に関しては,多くの患者において,生物学的あるいは臨床的な改善効果が示唆されたということです。



以上のデータから,論文著者らは,ドセタキセルの標準治療(用量用法)との併用に際しては,クルクミンを6,000mg/日の用量で3週間毎に7日間連続投与するプロトコールを推奨しています。



今後,第2相臨床試験による検討が期待される分野です。


(なお,他の癌や慢性疾患に対するウコン/クルクミンの第2相臨床試験は既に開始されており,1日あたり8,000mgといった投与量が設定されています。)



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医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
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