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ウスヒラタケの抗炎症作用 [2010年02月04日(木)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに,ウスヒラタケの抗炎症作用を示した基礎研究が,イスラエルのグループから報告されていました。
(Br J Nutr. 2010 Feb;103(3):393-402.)



ウスヒラタケ(学名Pleurotus pulmonarius)は,ヒラタケ科ヒラタケ属のキノコです。

近縁にはタモギタケがあります。



キノコに含まれるβグルカンなどの多糖類は,抗炎症作用や免疫調節作用を有し,機能性食品素材としてサプリメントに広く利用されています。



今回の研究では,食用キノコであるウスヒラタケに由来する多糖類について,経口摂取による抗炎症作用が大腸炎モデルマウスで検証されました。


具体的には,DSS誘導性大腸炎マウスに対して,2mgあるいは20mg/日/個体の用量で,ウスヒラタケ熱水抽出物あるいは菌糸体抽出物が経口投与され,炎症関連指標が測定されています。


その結果,ウスヒラタケ抽出物投与によって,腸管長の短縮を阻害し,病理組織学的改善が認められました。


また,IL-1β発現増加の抑制といった作用も示されています。



以上のデータから,ウスヒラタケの経口摂取による抗炎症作用が示唆されます。



今後,臨床的意義の検証が期待される分野です。



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