今月の農芸化学の専門ジャーナル(電子版)に,オリーブリーフ(葉)に含まれるフラボノイド類の抗酸化作用/フリーラジカルスカベンジャー作用を示した基礎研究が,ギリシャのグループから報告されていました。
(
J Agric Food Chem. 2010 Feb 18.)
オリーブリーフには,オレユロペンの他,複数のフラボノイド類が存在し,抗酸化作用を有します。
これまでの予備的な基礎研究や臨床研究では,さまざまな生活習慣病に対する改善作用も示唆されてきました。
今回の研究では,さまざまな条件下で採取されたオリーブリーフを用いて,フラボノイド含有量について,測定されています。
具体的には,まずRP-HPLCを用いて想定され,LC-MSによる検証が行われました。
その結果,フリーラジカルスカベンジャー作用は,全フラボノイド類に依存すること,また,ルテオリン‐7‐O‐グルコシド(Luteolin 7-O-glucoside)がスカベンジャーの主体であることが見出されたということです。
オリーブリーフ(葉)による生活習慣病の予防や改善作用は,オレユロペンやルテオリン-7-O-グルコシドといったファイトケミカルによる働きであることが示唆されます。
今後,臨床的意義の検証が期待される分野です。
------------------------------------------------------------------
医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------