サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2010年11月  >
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
一トレーニー
クレアチンの2型糖尿病改善作用 (10/06)
にんたま
亜鉛による気分障害への作用 (08/13)
最新トラックバック
大豆イソフラボンの高血圧改善作用 [2010年06月29日(火)]
今月の循環器病学の専門ジャーナル(電子版)に,大豆イソフラボンの血圧への影響を調べた総説が報告されていました。
(J Hypertens. 2010 Jun 23.)



今回の研究では,ヒト(成人)における大豆イソフラボンの収縮期血圧および拡張期血圧への影響を検証する目的で,主なデータベース(PubMed, CENTRAL, ICHUSHI, CNKI)から2009年6月までの論文が解析されています。



3740報の論文,14報のRCT(789名の被験者)が抽出され,解析が行われた結果,

偽薬群に比べて,大豆イソフラボン投与群(25-375mgのアグリコン相当量/日)では,

2-24週間の投与によって,収縮期血圧が1.92 mmHg (95% CI; -3.45 to -0.39; P = 0.01)低下したということです。


サブグループ解析では,3ヵ月以上の投与によって,より大きな降圧効果が示されています。


ただし,用量依存性は明確ではありません。


また,拡張期血圧については,低下傾向が示唆されますが,有意差は認められていません。
(-0.13 (95% CI; -1.03 to 0.78) mmHg, P = 0.78)



以上のデータから,大豆イソフラボンの摂取は,収縮期血圧の低下作用を有することが示唆されます。




一般に,今回のようなレビューでは,対象となる研究において被験者の特性や用法用量の不均一性が高いのに対して,介入の大きさが比較的小さくかつ緩徐であるため,顕著な有意差は認められにくい傾向があります。


この点を考慮すると,大豆イソフラボンによる降圧効果は確からしいと考えられます。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:58 | この記事のURL
コメント(1) | トラックバック(0)
この記事のURL
http://www.dhcblog.com/kamohara/archive/1497
トラックバック
この記事へのトラックバック
URL http://www.dhcblog.com/kamohara/tb_ping/1497
コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク

コメント
女性なのでイソフラボンは長いこと飲んでます。
血圧への影響もあるのですか。
とても大切なことですよね。普通にサプリメントに入ってますけど、こういうのって言わなくていいのでしょうか。
知らずに飲んでるのもちょっと怖い気がしますね。
Posted by:サプリメント育毛  at 2010年08月22日(日) 16:24


プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る