今月の臨床医学系のジャーナルに,ダイエット(減量)リバウンド抑制に,インターネット上での体重管理が有用であったという臨床研究が,米国カイザーのグループ(Kaiser Permanente)から報告されていました。
(
J Med Internet Res 2010;12(3):e29)
減量後のリバウンド(体重の再増加)予防は,減量以上に重要であり,かつ,減量と比べると困難とも考えられます。
(自己流の無理な単品ダイエットであっても,摂取カロリーが十分に少ないと,とりあえず体重は減りますが,除脂肪体重も減るためにリバウンドしやすい体質になります。)
さて,今回の研究では,心血管リスクを有する肥満者(BMI25以上)が被験者となり,20週間で少なくとも4kg減量したインターネットフォローアップ群について,(減量後の)体重維持効果が検証されています。
(減量維持試験(WLM)として,通常のフォローアップ(personal contact)群とインターネットによるフォローアップ群の2群を,非介入群と比較した臨床研究のサブ解析です。)
被験者348名(うち男性は37%)の平均減量幅は8.6kgであり,少なくとも1週間に1回,ネットにログインして,体重を記録するというフォローアップが30ヶ月間行われました。
また,ネットサイト上では,短期間の目標や行動プラン作成,自己管理習慣の補強,動機付け,個別のメッセージといった内容の情報が提供されています。
フォローアップの結果,
50%の被験者が少なくとも107回(30ヵ月)ログインし,ネットサイトを400分利用,1回あたり3-5分間利用,
となりました。
なお,少なくとも1週間に1回の体重記録を行わなかった被験者に対しては,電子メールでフォローアップが行われています。
データ解析の結果,定期的に利用した被験者(n = 212)の特徴として,
高い年齢層(P = .002),黒人以外(P = .02),教育水準が高い(P = .01)
といった項目で有意差が認められています。
介入試験開始時のBMIなど,各種の交絡因子で補正後,
ネットサイトへのログイン回数(P = .001),
ネット利用時間(P < .001),
ネットサイトへの体重記録回数(P = .002),
ネットサイトへの運動の記録回数(P < .001)
体重記録後のネットコンテンツの追加利用(P = .002)
といった点で有意差が得られました。
以上のデータから,減量後の体重維持/リバウンド予防に関して,インターネットを介したフォローアップ方法が有用であり,サイトの利用回数や体重記録回数が多いほど,リバウンド予防に効果的であることが示唆されます。
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そんなことをマジメに調べるかたがいるのですね!
わたしは下半身デブで悩んでいて、体重管理以上にサイズダウンやサイズ維持に興味があります。
そういうのに有効なものってないかなぁと今日もいろいろ探していてこちらにたどり着いたのです。
ブログ内のダイエット情報をこれからゆっくり読ませていただこうと思っております。