今月の薬理学の専門ジャーナル(電子版)に,クルクミンのがん予防効果に関するレビューが報告されていました。
(
Arch Pharm (Weinheim). 2010 Aug 19.)
クルクミンは,ウコンに含まれるファイトケミカルの1種です。
抗がん作用や抗炎症作用が知られており,これまでに多くの基礎研究によって,細胞内情報伝達に関与する分子への作用機序が示されています。
具体的には,NF-κBやAP-1といった転写因子,Cox-2やMMPsなどの酵素,細胞周期に関与するcyclin D1,細胞増殖に関与するEGFRやAktなどに作用し,発現を調節する作用が見出されています。
クルクミンについては,第1相から第3相までの臨床試験もすでに進められています。
(第2相,第3相に関しては,すい臓がんや大腸がん,多発性骨髄腫などが対象です。)
機能性食品素材の中でも,クルクミンは,基礎研究から臨床試験にいたるまでのデータがもっとも豊富に揃っています。
なお,クルクミンは,バイオアベイラビリティが高くないため,疾患の治療を目的とした臨床試験での用量は数千ミリグラムになります。
DHCではDHC FOR MEDICシリーズにて,医療機関向けのクルクミン製剤を取り扱っています。
(バイオアベイラビリティを高めた製品です。)
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