サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ビタミンB群が脳卒中後のうつ病を予防 [2010年10月28日(木)]
今月の神経病学の専門ジャーナルに,脳卒中後のうつ病に対してビタミンB群の摂取が有効であるという臨床研究が,オーストラリアのグループ(University of Western Australia)から報告されていました。
(Ann Neurol. 2010 Oct;68(4):503-10.)



葉酸やB12を含むビタミンB群の摂取は,血中ホモシステイン値を低下させ,生活習慣病を抑制する働きがあります。


(ホモシステイン値の高値は,動脈硬化性疾患や骨粗鬆症といった生活習慣病のリスクを高めます。)


ビタミンB群は,うつ病の標準治療に対する反応性も改善することが示唆されています。



(下記の試験で投与されたビタミンB群は,マルチビタミンに含まれる成分よりも多い量になっています。)


(マルチビタミンは,ベーシックなサプリメントとして,通常の食生活を補う目的で用いられます。

今回の試験のように,疾病の改善や予防を目的とする場合,用量を増やすことがあります。
具体的には,マルチビタミン葉酸ビタミンBミックスという組み合わせが考えられます。)




さて,今回の研究では,ビタミンB群の長期投与が,うつ病の高リスク群である脳卒中患者において効果を示すかどうか,検証されました。


血中ホモシステイン値の低下を目標としたランダム化二重盲検偽薬対照試験として,

脳卒中の既往者を対象に,

ビタミンB群(葉酸;2mg,B6;25mg,B12;0.5mg)が,1年から10.5年の期間,投与されています。



主アウトカムは,DSM-IVによる重症うつ病の発症,副アウトカムはうつ病の罹患率として測定されました。


273名が7.1±2.1年のフォローアップ期間を完了しています。


解析の結果,ビタミンB投与群では,偽薬群に比べて,重症うつ病リスクが有意に低下していました。

(18.4% vs 23.3%, adjusted HR = 0.48; 95% CI = 0.31-0.76)

また,重症あるいは軽症のうつ病リスクも,偽薬群に比べて,ビタミンB群にて,有意に低下しています。

(19.1% vs 27.7%; adjusted OR = 0.58; 95%CI = 0.31-1.09)




以上のデータから,脳卒中後うつ病に対して,葉酸・B6・B12のビタミンB群の長期投与による予防効果・リスク低減効果が示唆されます。




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