栄養代謝学の専門ジャーナルに,クリルオイルによる脂質代謝への影響を調べた予備的な臨床研究が報告されていました。
(
Nutr Metab (Lond). 2011 Jan 30;8(1):7)
クリルオイル(krill oil)は,オキアミ油で,
DHAや
EPAといったオメガ3系脂肪酸に加えて,カロテノイド系ファイトケミカルの
アスタキサンチンが含まれています。
アスタキサンチンが含まれるので,DHA+EPAのオメガ3系のみよりも高い機能性があると考えられています。
今回の研究では,DHAとEPAを含む魚油とクリルオイルとの投与時における血中脂質の変化が調べられました。
具体的には,肥満および過体重の被験者を対象に,クリルオイル(309 mg/d of EPA/DHA 2:1)あるいは対照となるオメガ3系と対照オイル群について,4週間の投与が行われています。
介入の結果,クリルオイル投与群では,血中2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)の有意な低下(改善)が認められたということです。
肥満における脂質代謝改善作用として,オメガ3系脂肪酸(EPA+DHA)による抗炎症作用に加えて,アスタキサンチンの抗酸化作用・抗炎症作用によるメカニズムが示唆されます。
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中性脂肪が下がる成分というと今後注目されそうですね。