東日本大震災により被害を受けられた皆様に,心からお見舞いを申し上げます。
被災地の一日も早い復旧,復興を心よりお祈り申し上げます。
なお,私どもDHCによる支援活動は,
こちら
「東日本大震災 被災地への支援活動について」
からご確認いただけます。
今月のミトコンドリア研究の専門ジャーナル(電子版)に、コエンザイムQ10による繊維筋痛症の改善作用を示した予備的な臨床研究が、スペインのグループ(Universidad de Sevilla)から報告されていました。
(
Mitochondrion. 2011 Apr 7.)
線維筋痛症は,全身の疼痛を主訴とする原因不明の難病です。
コエンザイムQ10は,体内で産生される成分ですが,加齢により減少します。
抗酸化作用とATP産生作用を介した生活習慣病予防効果が知られており,アンチエイジング分野では基本となるサプリメントです。
いくつかの慢性疾患や生活習慣病でも、内在性コエンザイムQ10の低下が認められます。
コエンザイムQ10は、細胞内のミトコンドリア呼吸鎖で作用する抗酸化成分です。
線維筋痛症(fibromyalgia)患者では、内在性コエンザイムQ10の低下が示されています。
今回の研究では、線維筋痛症患者に対してコエンザイムQ10を投与し、症状への影響が調べられました。
具体的には、患者5名に対して、1日あたり300mgのコエンザイムQ10を9ヶ月間投与し、VASおよびFIQ(線維筋痛症質問票Fibromyalgia Impact Questionnaire)を指標として評価が行われています。
解析の結果、コエンザイムQ10の投与によって、症状の有意な改善が示されたということです。
以上のデータから、繊維性筋痛症に対する対症療法・補完療法の一つとして、コエンザイムQ10投与の臨床的意義が示唆されます。
コエンザイムQ10には,酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。
還元型CoQ10のほうが,酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は,体内に吸収された後,いったん還元されてから,利用されます。)
コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは,酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。
したがって,一般的には,生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して,
酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。
一方,特定の疾患に対して用いる場合,あるいは,体内の生理機能が低下している高齢者の場合には,
還元型CoQ10の利用が推奨されます。
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