神経病学の専門ジャーナルに、ワインの摂取と、本態性振戦のリスクとの間に負の相関があるという研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(
Mov Disord. 2011 Apr 19. doi: 10.1002/mds.23603)
振戦(しんせん)は、筋肉の収縮と弛緩の繰り返しによって生じる不随意のふるえです。
本態性振戦は、高齢者に多く認められる種類の症状で、原因は不明です。
(アルコール依存症の場合、離脱症状/禁断症状の際に振戦が認められます。)
今回の研究では、喫煙、コーヒー摂取、ワイン摂取と、本態性振戦との相関について、検証されました。
(症例対照研究)
具体的には、イタリアの中部から南部において、本態性振戦を有する83名(男性38名、女性45名、平均年齢68.2歳)と、正常対照群245名(男性113名、女性45名、平均年齢68.4歳)のデータが解析されています。
多変量解析の結果、
本態性振戦とワイン摂取との間に、有意な負の相関が認められたということです。
(本態性振戦発症前のワイン摂取との相関です。)
(OR;0.23; 95% CI, 0.08-0.64; P = .0005))
用量依存的な関連も見出されています。
(1日あたり1-2杯: OR, 0.32; 95% CI, 0.10-0.95; P = .04、
1日あたり3杯以上: OR, 0.14; 95% CI, 0.03-0.62; P = .01).
なお、今回のデータでは、喫煙やコーヒーの摂取と、本態性振戦との間には有意な相関は認められていません。
以上のデータから、ワイン摂取と本態性振戦との間の負の相関が示唆されます。
作用機序としては、ワインによる抗酸化作用を介した神経保護作用が推察されます。
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