サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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スタチン長期投与時の動脈硬化壁硬化改善にコエンザイムQ10 [2011年06月08日(水)]
動脈硬化研究の専門ジャーナル(電子版)に、スタチン長期投与時における内在性コエンザイムQ10および血管機能関連指標を調べた臨床研究が、ニュージーランドのグループ(University of Otago)から報告されていました。
(Atherosclerosis. 2011 May 5.)



スタチンは、脂質異常症に対して用いられる医薬品であり、LDL(悪玉)コレステロールの合成を阻害します。


この時、内在性コエンザイムQ10の生合成も抑制されることから、スタチンを服用中の脂質異常症患者では、コエンザイムQ10サプリメントの摂取が推奨されています。


さて、今回の研究では、家族性高コレステロール血症患者におけるスタチン治療の影響が調べられています。


具体的には、臨床的な高コレステロール血症を示し、LDLR変異のない患者と、変異を有する患者30名を対象に、
同用量のスタチンが投与されました。




変異を有する群と有してない群について、スタチン投与後の血中CoQ10と総コレステロール比、LDL値等について、有意差は認められませんでした(p>0.05)。


一方、動脈壁の効果を示す指標は、変異を有していない患者で有意に悪化(p=0.04)、変異を有する患者群でも悪化傾向が示されています(p=0.09)。



家族性高コレステロール血症患者では、全身血管の指標であるAugmentation Index(脈波増大係数)と、血中コエンザイムQ10との有意な負の相関を認めました(p<0.05)。



以上のデータから、家族性高コレステロール血症などの脂質異常症では、動脈硬化の進展と内在性コエンザイムQ10の低値が相関することが示されます。




スタチン服用中の脂質異常症患者では、コエンザイムQ10サプリメントの併用が推奨されます。



コエンザイムQ10には,酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが,酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は,体内に吸収された後,いったん還元されてから,利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは,酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって,一般的には,生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して,酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方,特定の疾患に対して用いる場合,あるいは,体内の生理機能が低下している高齢者の場合には,還元型CoQ10の利用が推奨されます。





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コメント
健康のために高すぎる悪玉コレステロール値を下げようとする時に、大事なCoQ10を減らしてしまうことがあるのは知りませんでした。
勉強になりました。
Posted by:コレステロール  at 2011年06月13日(月) 23:22


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