糖尿病の患者や予備軍が増えるにつれて、糖尿病治療薬を持つ製薬会社など関連ビジネスが隆盛しています。
しかし、糖尿病の予防と改善には、食生活と運動習慣が基本でありすべてです。
糖尿病の診断基準が変更になるたびに、糖尿病患者が増えています。
診断基準は改定のたびに、厳しくなってきました(つまり、糖尿病と診断される血糖値が、改訂のたびに低くなっています)。
これは、早期に診断し治療を開始すれば、合併症を防ぐなど予後がよくなるから、という考えに基づいています。
10年以上の糖尿病歴を有し、HbA1cが8%以上の患者1万人以上を対象にした大規模な臨床試験(ACCORD)によると、厳密な血糖コントロールを行った患者群のほうが、むしろ死亡率が高くなった、という結果も得られています。
(この臨床試験は、途中で中止になりました。)
したがって、長期間、高血糖の状態から、無理に血糖を下げることにはリスクがあると考えられます。
(低血糖の頻度も関係します。)
日本糖尿病学会は、医師向けに「糖尿病診療ガイドライン」を発刊しています。
残念ながら、多くのページが薬物治療の説明になっており、診療ガイドラインというよりは、「薬の使い方」という印象です。
そのため、個別化医療としての栄養指導が十分ではなく、薬が安易に処方されがちです。
糖尿病の予防や改善には、食事と運動が基本です。
患者の多くは、食生活の改善で血糖値が改善します(ただし、糖尿病になりやすい体質は変わりませんので、その体質とうまく付き合っていくという考えが大切です。
また、ごく少数の患者では、専門医による厳密な管理が必要な場合もあります)。
大多数の2型糖尿病患者は、単純炭水化物の摂取を控えて、低GI・GLの玄米食の利用で改善できるでしょう。
(発芽玄米や
米こんにゃくなども利用できます。)
早期に診断し治療を開始するほうが、予後がよい、という意見に基づき、糖尿病の診断基準が変更されるたびに患者数が急増しています。
しかし、早期診断として基準を厳しくするのは、単なる「リードタイム・バイアス」(早期に発見・診断された病気の患者群の余命が、発症時点方向へ向かって余命計算の開始点がシフトされることにより延長し、過剰推定されるエラー)であるとの指摘もあります。
ADAのStop Diabetesのロゴです。
個人的には、生活習慣への介入によって糖尿病の予防を進め、その結果として、ADAなど糖尿病関連学会ビジネスが衰退することが、人類の健康増進のゴールになると思っています。
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