補完代替医療のレビュー誌に、ウコン(クルクミン)による炎症性腸疾患の改善作用を調べた総説が発表されていました。
(
Altern Med Rev. 2011 Jun;16(2):152-6.)
クルクミンは、ウコンに含まれる黄色の色素であり、抗炎症作用を有することから機能性食品素材として用いられています。
クルクミン/ウコンは、日本では、
飲酒時の肝臓保護というイメージですが、海外の臨床試験では、抗炎症作用、抗がん作用、認知症抑制など多彩な作用が示されています。
さて、今回の研究では、クルクミンによる炎症性腸疾患への作用が検証されました。
具体的には、1980年1月から2009年5月までの論文について、クルクミン・ウコン、潰瘍性大腸炎・クローン病、炎症性腸疾患などをキーワードに検索されています。
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎とクローン病)に対するクルクミンの作用を調べた2報、99名の被験者データについて解析された結果、
クルクミンは、標準治療としての薬物治療(sulfasalazineやmesalamine、あるいはステロイド剤)との併用投与によって、症状の改善や医薬品の減量といった有効性が見出されたということです。
また、被験者が10名の小規模な研究では、一部の患者で医薬品(ステロイド剤あるいはmesalamine)を休薬できた、と報告されています。
以上のデータから、臨床研究報告は限定されているものの、クルクミンは、炎症性腸疾患に対する補完療法、標準治療の医薬品との併用による一定の効果が期待されます。
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