サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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抗酸化サプリメントの摂取と乳がんリスクとの関連 [2011年08月30日(火)]
今月の腫瘍学の専門ジャーナルに、抗酸化サプリメントの摂取と、乳がんリスクとの関連を調べた調査研究が、カナダのグループから報告されていました。
(BMC Cancer. 2011 Aug 24;11(1):372)



乳がんに対する抗酸化サプリメントの効果については議論があります。


今回の研究では、抗酸化サプリメントの摂取と、乳がんリスクとの関連が調べられました。


具体的には、病理学的に乳がんと確定診断された2,362名(閉経前866名、閉経後1496名)と、対照群2,462名について、食事およびサプリメントからの抗酸化成分の摂取が測定されています。



解析の結果、
サプリメント非摂取者に比べて、
閉経前の群で、10年以上、亜鉛サプリメントを摂取していた被験者では、リスクが54%低下、
閉経後の群で、10年以上、マルチビタミン、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛を摂取していた被験者では、リスクがそれぞれ、26%、42%、21%、25%、53%低下していました。


なお、食事由来の抗酸化成分(βカロテン、αカロテン、リコピン、ルテイン、ゼアキサンチン、ビタミンC、ビタミンE、セレン、亜鉛)、および摂取期間が10年未満のサプリメントについては、有意差は認められていません。




以上のデータから、
閉経前の女性では、亜鉛サプリメントの摂取、
閉経後の女性では、マルチビタミン、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛のサプリメントの摂取と、
乳がんリスク低下との関連が示唆されます。




なお、今回のデータは、相関関係を調べたものであり、因果関係は明確ではありません。

(つまり、これらのサプリメントによって乳がんが抑制された、という作用機序についての検証ではありません。)


また、食事からの抗酸化成分について有意差が見出されていませんが、実際には、サプリメントだけではなく食事からの成分とのシナジーがあると考えるのが合理的です。





乳がんリスクの低下や再発予防については、大豆イソフラボンを含む大豆製品の摂取が推奨されています。


乳がんに限らず、大豆食品の機能性(健康維持や疾病予防)効果は明らかですので、通常の食事で大豆製品の利用がすすめられます。

また、大豆製品の摂取に準じた種類と量の大豆イソフラボンを利用することは推奨できると考えます。


具体的には、毎日大豆製品を摂取できない場合、(十分な量の大豆製品を摂取しなかった日に)サプリメントを摂取するという補完的な利用法が考えられます。


なおサプリメントでは、グリコシド型とアグリコン型がありますが、食品と同じ成分のグリコシド型を用いた大豆イソフラボンサプリメントを選びましょう。




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