サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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チョコレートによる心臓病予防効果 [2011年09月01日(木)]
英国医学ジャーナルに、チョコレートの摂取による心臓病リスク低下作用を示したメタ解析が、英国のグループ(University of Cambridge)から報告されていました。
(BMJ. 2011 Aug 26;343:d4488)




チョコレートにはカカオポリフェノールが含まれています。


カカオポリフェノールは、カカオ豆由来の抗酸化成分であり、動脈硬化抑制作用を介した機能性が知られています。

(ダークチョコレートには豊富に含まれていますが、ホワイトチョコレートには含まれません。)



近年、年に1回くらいの頻度で、ダークチョコレートの摂取による高血圧改善作用を示したランダム化比較試験が報告されてきました。



さて、今回の研究では、チョコレートの摂取と、心臓病のリスクとの関連が検証されています。



具体的には、各種の医学データベース(Medline, Embase, Cochrane Library, PubMed, CINAHL, IPA, Web of Science, Scopus, Pascal)において2010年10月までの研究が検索され、心血管リスク(冠状動脈疾患と脳卒中)や糖尿病、メタボリック症候群に関して、チョコレートの摂取量との相関関係が調べられました。



7報の研究、114,009名の被験者(6報がコホート研究、1報が横断研究であり、RCTは含まれていません)が対象となり、解析された結果、
5報の研究において、チョコレート摂取による健康増進・疾病予防効果が見いだされました。



チョコレートの摂取量が多い群では、摂取量の少ない群に比べて、心血管疾患リスクが37%低下し、脳卒中リスクが29%低下していました。


(この研究でのチョコレートは、チョコレートバーやチョコレート飲料、チョコレート菓子、サプリメントなどをしめしています。)





以上のデータから、チョコレートの摂取による心血管疾患(心臓病や脳卒中)の予防効果が示唆されます。



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コメント
誤字申し訳ないです。

×どうおじ
○同時
Posted by:naito yo  at 2011年09月02日(金) 14:22

初めまして。
大学の医学図書館で見つけて、中公新書の“代替医療 効果と利用法”を読ませていただきました。興味深い記述が多く、参考にさせていただきました。
医学生として、2つ質問をさせていただいてよろしいでしょうか。

1.

基礎医学の分野では、1988年、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」が白血球の活性に対するホメオパシー治療薬の効果を報告して話題になった。このとき、この現象に科学的根拠はないとするコメントもどうおじに発表された。この問題は未解決のまま残されている。

との記述(P.54)がありますが、この報告の再試験をネイチャー編集長を含めた調査チームが行ったところ、元論文のような結果は得られなかったとの記事( http://www.criticandokardec.com.br/benveniste02.pdf )が掲載されたことは有名ですが、“未解決”とは具体的に何を指してのことでしょうか。

2.

臨床医学では、ホメオパシーの効果を示した臨床報告や臨床試験は数多く報告されている。しかし、ヒトの場合はプラセボ(偽薬)効果も確実に存在するため、ホメオパシー自体について検証するには、更なる臨床試験が必要である。

との記述(P.55)がありますが、プラセボ効果も考慮に入れた、充分な数の臨床試験のメタ解析を行った論文は既に複数あります(一例 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16125589 )。ホメオパシーの効果が“検証”されるには現時点で具体的に何が不十分だとお考えになりますか。
Posted by:naitou yo  at 2011年09月02日(金) 14:05


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