英国医学ジャーナルに、チョコレートの摂取による心臓病リスク低下作用を示したメタ解析が、英国のグループ(University of Cambridge)から報告されていました。
(BMJ. 2011 Aug 26;343:d4488)
チョコレートにはカカオポリフェノールが含まれています。
カカオポリフェノールは、カカオ豆由来の抗酸化成分であり、動脈硬化抑制作用を介した機能性が知られています。
(ダークチョコレートには豊富に含まれていますが、ホワイトチョコレートには含まれません。)
近年、年に1回くらいの頻度で、ダークチョコレートの摂取による高血圧改善作用を示したランダム化比較試験が報告されてきました。
さて、今回の研究では、チョコレートの摂取と、心臓病のリスクとの関連が検証されています。
具体的には、各種の医学データベース(Medline, Embase, Cochrane Library, PubMed, CINAHL, IPA, Web of Science, Scopus, Pascal)において2010年10月までの研究が検索され、心血管リスク(冠状動脈疾患と脳卒中)や糖尿病、メタボリック症候群に関して、チョコレートの摂取量との相関関係が調べられました。
7報の研究、114,009名の被験者(6報がコホート研究、1報が横断研究であり、RCTは含まれていません)が対象となり、解析された結果、
5報の研究において、チョコレート摂取による健康増進・疾病予防効果が見いだされました。
チョコレートの摂取量が多い群では、摂取量の少ない群に比べて、心血管疾患リスクが37%低下し、脳卒中リスクが29%低下していました。
(この研究でのチョコレートは、チョコレートバーやチョコレート飲料、チョコレート菓子、サプリメントなどをしめしています。)
以上のデータから、チョコレートの摂取による心血管疾患(心臓病や脳卒中)の予防効果が示唆されます。
------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)
医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
【健康食品FAQ】
【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
×どうおじ
○同時