サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用 [2011年11月21日(月)]
今月の泌尿器科学の専門ジャーナル(電子版)に、コエンザイムQ10による男性不妊症(乏精子症)に対する効果を示した予備的な臨床研究が、イランのグループから報告されていました。
(Int Urol Nephrol. 2011 Nov 13.)



コエンザイムQ10は、@抗酸化作用、AATP(エネルギー源)産生作用を介して健康保持や疾病予防に働きます。


もともと体内で合成される成分ですが、生活習慣病や加齢によって減少するため、アンチエイジング分野で広く利用されているサプリメントです。



今回の研究では、特発性無精子症・過小精子無力症(OAT;oligoasthenoteratozoospermia)の男性不妊症に対するコエンザイムQ 10サプリメントの効果が検証されています。


具体的には、特発性OATを有する不妊症の男性287名を対象に、1日あたり600r(分2)のコエンザイムQ10を12カ月間投与し、精子機能関連指標が測定されました。


CoQ10投与終了後も12カ月間、フォローアップが行われています。

解析の結果、12カ月間のCoQ10投与によって、
平均精子濃度、精子前進運動率、正常形態の精子が、有意に増加したということです。
(それぞれ113.7%, 104.8%, 78.9%。いずれもP< 0.05)



また、妊娠率は34.1%、期間は8.4±4.7か月となっています。



以上のデータから、コエンザイムQ10投与による精子機能の改善を介した男性不妊症への効果が示唆されます。


今後、さらに質の高い臨床試験による検証が期待される分野です。




作用メカニズムの詳細は不明ですが、CoQ10のATP産生作用の関与などが推察されます。



コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。




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