サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ビタミンEによる前立腺がんリスク低下作用 [2012年07月17日(火)]
今月の科学誌に、ビタミンEによる前立腺がんリスク低下作用を示した疫学研究が、米国のグループ(NCI, NIH)から報告されていました。
(PLoS One. 2012;7(7):e40204. )




ビタミンEは、ビタミンCとともに、抗酸化ビタミンとしての働きを有し、がんなど生活習慣病の予防効果が期待されています。

(ビタミンEは脂溶性、ビタミンCは水溶性という違いがあります。)




ビタミンEの前立腺がんリスク低下については、疫学研究と介入試験との間で一致した結果とはなっておらず、議論があります。

しかし、喫煙者において、ビタミンEが前立腺がんを予防するという点については、支持されています。




さて、今回の研究では、血中ビタミンE値(α-トコフェロール、γ-トコフェロール)と、前立腺がんリスクとの関連が検証されました。

(コホート内症例対照研究 Nested case-control study)




具体的には、前立腺がん患者680名、対照群824名が対象となっています。

(Prostate, Lung, Colorectal and Ovarian Cancer Screening Trialという研究の一環です。)



解析の結果、
前立腺がんリスクに対して、血中α-トコフェロールおよびγ-トコフェロールは、有意な負の相関を示しました。

(r&#8202;=&#8202;-0.24, p<0.0001)




血中α-トコフェロールが高値であると、
前立腺がんリスクが有意に低くなるということです。

(5分位の最高群では、最低群に比べて、37%のリスク低下)



血中γ-トコフェロールについては、有意差は認められていません。



α-トコフェロールによる前立腺がんリスク低下作用は、(現在あるいは過去の)喫煙者において、また、より悪性度の高いがんにおいて、顕著でした。


γ-トコフェロールの高値の場合は、より悪性度の低い前立腺がんに対して、顕著な効果が示されています。





以上のデータから、

α-トコフェロールの高値は、前立腺がんリスクの低下作用を示し、

特に(現在および過去の)喫煙者において、顕著であることが示唆されます。





α-トコフェロールの介入試験では、前立腺がんリスクの低下作用が示されていないデータもありますが、

エビデンスを考慮すると、

テイラーメイドのサプリメント療法として顕著な効果が得られやすいのは、

(北米の一部など)セレンの摂取不足の地域では、セレンサプリメントの投与、

喫煙者の場合には、ビタミンE(α-トコフェロール)サプリメントの投与

などが考えられます。





今後、最も効果的なリスク低下法についての作用機序の解明が期待される分野です。






ビタミンEは、トコフェロールとトコトリエノールに分けられます。

さらに、トコフェロールとトコトリエノールのそれぞれが、α,β,γ,δの4種類であることから、合計8種類になります。




これらのうち、最も多く存在するのは、α-トコフェロールであり、

サプリメントでも、合成ビタミンEを成分とする製品では、α-トコフェロールが用いられています。


ビタミンEは、ビタミンCとともに、抗酸化ビタミンとしての働きを有し、がんなど生活習慣病の予防効果が期待されています。

(ビタミンEは脂溶性、ビタミンCは水溶性という違いがあります。)




これまでの多くの疫学研究によって、ビタミンEの摂取によるがん予防効果が示されてきました。



しかし、SELECT試験など、α-トコフェロールとしてのビタミンEを用いた臨床研究(介入試験)では、抗がん作用が検出できなかったというデータも示されており、ビタミンEのサプリメントとしての効果には議論があります。



基礎研究によると、
γ-トコフェロールおよびδ-トコフェロールは、天然のトコフェロールコンプレックス(混合物)と同様に、がん予防作用を示したということです。

したがって、ビタミンEの抗がん作用は、トコフェロールコンプレックスを含む食事由来あるいは天然型のビタミンEによって示される、と考えられます。





合成ビタミンEサプリメントは、αトコフェロールが一般的であり、低用量による投与によって、抗酸化作用を介した働きが期待できます。


一方、近年、統合医療・抗加齢医学の分野、ビタミンEとして,トコフェロールとトコトリエノールの組み合わせによる摂取が推奨されます。



DHC製品では、


γ(ガンマー)-トコフェロール、

トコトリエノール、

天然ビタミンE

ビタミンE

などがあります。





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