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バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用 [2012年08月06日(月)]
今月の内分泌代謝学の専門ジャーナル(電子版)に、バージンオリーブオイルと地中海食による骨代謝改善作用を示した臨床研究が、スペインのグループから報告されていました。
J Clin Endocrinol Metab. 2012 Aug 1.)



地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。

野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。



これまでの研究によって、オリーブオイルの消費と、生活習慣病のリスク低下、特に心血管疾患のリスク低下作用が示唆されています。


また、基礎研究では、オリーブオイルによる骨粗鬆症予防効果が示唆されています。



そこで、今回の研究では、血中オステオカルシンを指標として、地中海食+バージンオリーブオイルによる骨代謝への影響が検証されました。

(オステオカルシンとは、骨芽細胞により合成されるタンパク質の1種です。骨の代謝回転状態を把握する指標として用いられます。

オリーブオイルによるオステオカルシンへの作用に関するヒト臨床研究は知られていません。)



具体的には、

心血管リスクを有する高齢男性127名を対象に、

・低脂肪対照食投与群(n = 34)、

・地中海食+種実類添加群(MedDiet+nuts, n = 51)、

・地中海食+バージンオリーブオイル添加群(MedDiet+VOO, n = 42)

の3群に無作為に割り付けが行われ、

2年間の追跡調査が行われました。



介入前の3群で、年齢やBMI、脂質代謝、インスリン値、骨形成/吸収マーカーは類似しています。



総オステオカルシン、低カルボキシル化オステオカルシン、C-telopeptide of type I collagen、P1NP(procollagen I N-terminal propeptide)などが測定されています。



解析の結果、

地中海食+バージンオリーブオイル添加群では、

総オステオカルシン値が有意に増加(P = 0.007)、

P1NP 値が有意に増加(P = 0.01)、

HOMA-βが有意に増加(P = 0.01)
しました。



一方、
低脂肪対照食投与群(P = 0.32)と地中海食+種実類添加群(P = 0.74)では、有意な変化は見出されませんでした。



オリーブの消費量は、介入前の総オステオカルシン値(r = 0.23, P = 0.02)と、2年後のオステオカルシン値(r = 0.21, P = 0.04)と有意な相関を示しています。



以上のデータから、

バージンオリーブオイルを増やした地中海食の摂取は、

心血管リスクを有する高齢男性において、

血中オステオカルシンやP1NP値を増加させることから、

骨代謝の改善作用が示唆されます。







オリーブオイルは、単価不飽和脂肪酸というだけではなく、最近の研究では、エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイルに含まれるファイトケミカル・ポリフェノールによる抗酸化作用の有効性も示されています。



オリーブオイルを多用する地中海食は、心臓病などの生活習慣病の予防効果を示し、抗炎症作用を有する抗炎症ダイエットであることがわかっています。





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