サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2019年11月  >
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリアーカイブ
最新記事
オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用 [2012年08月10日(金)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用を示した臨床研究が、米国のグループ(Mayo Clinic)から報告されていました。
(Eur J Nutr. 2012 Aug 8.)



オリーブオイル(油)は、単価不飽和脂肪酸に分類され、オレイン酸を主体とする脂質です。


オリーブオイルを多用する地中海食では、動脈硬化抑制作用、心臓病予防作用が示されており、オリーブオイルによる健康保持、疾病予防作用が知られています。


特に、エクストラバージンオリーブオイルは、単価不飽和脂肪酸というだけではなく、オリーブに由来するポリフェノールを多く含み、抗炎症作用や抗酸化作用を介した効果があります。



さて、今回の研究では、オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用を検証する目的で、血管内皮機能や炎症マーカーに対する作用が測定されました。


具体的には、

動脈硬化の初期(血管内皮機能障害)とされた患者82名を対象に、

・1日あたり30mlのオリーブオイル投与群

・1日あたり30mlのオリーブオイル+EGCG(カテキン)併用投与群

の2群について、

血管内皮機能、炎症、酸化ストレスへの影響が検証されています。

(二重盲検ランダム化比較試験)



4カ月間の介入試験を52名が完了しました。


血管内皮機能は、末梢動脈圧測定器(Endo-PAT)にて評価されています。


解析の結果、

4カ月間の投与によって、

オリーブオイル投与群およびオリーブオイル+EGCG併用群のいずれにおいても、

オリーブオイル投与によって、血管内皮機能の有意な改善が認められました。

(RHI, 1.59 ± 0.25-1.75 ± 0.45; p < 0.05)



なお、両群間に有意差は見出されていないことから、EGCGよりも、オリーブオイルの摂取が重要と考えられます。


また、
オリーブオイル投与群のほうでは、
炎症マーカーの有意な低下(改善)も認められています。

sICAM (196 to 183 ng/mL, p = < 0.001);
白血球数(6.0 × 10(9)/L-5.8 × 10(9)/L, p < 0.05);
単球 (0.48 × 10(9)/L to 0.44 × 10(9)/L, p = 0.05);
リンパ球(1.85 × 10(9)/L to 1.6 × 10(9)/L, p = 0.01);
血小板(242-229 × 10(9)/L, p = 0.047).



以上のデータから、

動脈硬化初期病変を有する患者群において、

オリーブオイル(30ml/日)の摂取は、

抗炎症作用を介して血管内皮機能改善効果をもたらすことから、

動脈硬化性疾患の予防に有用であると示唆されます。





地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。
野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。


これまでの研究によって、オリーブオイルの消費と、生活習慣病のリスク低下、特に心血管疾患のリスク低下作用が示唆されています。


オリーブオイルは、単価不飽和脂肪酸というだけではなく、最近の研究では、エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイルに含まれるファイトケミカル・ポリフェノールによる抗酸化作用の有効性も示されています。




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:58 | この記事のURL
この記事のURL
http://www.dhcblog.com/kamohara/archive/2274
プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る