サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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魚油によるアンチエイジング効果 [2012年09月30日(日)]
今月の免疫学の専門ジャーナル(電子版)に、魚油サプリメントによる抗酸化作用とテロメア長の維持効果を示した臨床試験が、米国のグループ(Ohio State University College of Medicine)から報告されていました。
(Brain Behav Immun. 2012 Sep 22.)




テロメア長の短縮は、加齢に伴う疾患や生活習慣病、生存期間の短縮などとの相関が考えられています。


テロメア長は、テロメラーゼ(telomerase)という酵素によって延長することが知られています。


また、炎症惹起サイトカイン類や酸化ストレスとも関連します。



先行研究では、

オメガ3系脂肪酸サプリメントの投与によって、

血中の炎症惹起サイトカイン類の低下効果が示されました。




そこで、今回の研究では、オメガ3系脂肪酸投与による白血球のテロメア長、テロメラーゼ、酸化ストレスへの影響が検証されました。



また、オメガ6系・オメガ3の比率が、吸収や代謝における個人差の評価のために測定されています。



具体的には、二重盲検ランダム化比較試験として、

中高年の過体重の健常者106名を対象に、

・1日あたり2.5グラムのオメガ3系脂肪酸投与群、

・1日あたり1.25グラムのオメガ3系脂肪酸投与群、

・偽薬投与群

の3群について、4か月間の投与介入が行われました。



(食事は、標準的なアメリカン食。いわゆるSADダイエット。)




解析の結果、

オメガ3系脂肪酸投与によって、

酸化ストレスマーカーであるF2イソプロスタンの有意な低下(p=0.02)が示されました。

(偽薬群に比べて、平均15%の低下)




テロメア長およびテロメラーゼに関して、群間での有意差は認められませんでしたが、

オメガ6系:オメガ3系の比率では、比率が低くなるにつれて、テロメア長が延長する

(=オメガ3系脂肪酸の摂取によってテロメア長が延長する)という有意な相関(p=0.02)が見出されたということです。



以上のデータから、オメガ3系脂肪酸の投与、あるいは、オメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸の比率が、細胞の老化に関与することが示唆されます。



今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。





EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸には、抗炎症作用が知られています。

オメガ3系脂肪酸の抗炎症作用のメカニズムとして、以前は、オメガ6系との比率からアラキドン酸カスケードへの機序が考えられていました。

現在では、これに加えて、EPAとDHAの代謝物自体に抗炎症作用があることがわかっています。



EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



一般に、臨床研究におけるオメガ3系脂肪酸の投与量は、1日あたり数百ミリグラムから4グラム程度です。

また、EPA:DHA=2〜3:1の割合です。

日本人の食事摂取基準では、EPAおよびDHAの摂取量を一グラム/日としています。

EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。

一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。





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