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葛イソフラボンによるアルコール依存改善作用 [2012年10月22日(月)]
今月の神経薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、葛イソフラボンによる飲酒量減少/アルコール依存症改善作用を示した臨床研究が、米国のグループ(McLean Hospital)から報告されていました。
(Psychopharmacology (Berl). 2012 Oct 16)



大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。


イソフラボンを含むハーブとして、タイの伝統医療で用いられてきたプエラリアミリフィカ (学名Pueraria mirifica)も知られており、プエラリンなどのイソフラボンを含んでいます。



葛根は、アルコール関連障害に対しても用いられてきたということです。


先行研究では、

イソフラボン・プエラリンによる飲酒量の抑制効果


が示されています。

(この先行研究は、葛抽出物(NPI-031)の短期投与による作用の報告です。)



さて、今回の研究では、葛根含有イソフラボンによるアルコール摂取量/飲酒量への影響が調べられました。



具体的には、

1週間あたり27.6±6.5杯の飲酒歴があり、

アルコール依存症と診断された21-33歳の男性17名を対象に、

2週間のベースライン追跡、

4週間の介入試験、

2週間のフォローアップ追跡

が行われました。



介入は、

二重盲検偽薬対照試験として、

750mg/日(分3)のイソフラボン投与

あるいは

偽薬投与

です。




アルコール消費量/飲酒量、

飲酒に対する欲求、

医薬品の服用状況などがモニターされています。




解析の結果、

介入群では、

飲酒回数の有意な減少が認められています。

(1週間あたり34-57 %の減少)



また、大量飲酒の日数も減少し、

禁酒した日数は有意に増加し、

連日禁酒した回数も増加が認められました。



ただし、飲酒への欲求には変化は見出されていません。


なお、服薬コンプライアンスは良好であり、

バイタル徴候や血液生化学所見において有害事象は認められていません。





以上のデータから、

論文著者らは、

未治療のアルコール依存症の若年患者において、

葛由来イソフラボン類の投与は、

アルコール消費量を有意に減少させ、

補完療法としての有用性が示唆されるとしています。




今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。





イソフラボン含有食品では、大豆がよく知られています。

また、ハーブでは、タイ産のプエラリア・ミリフィカがあります。

葛根は和漢生薬で用いられています。


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