サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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コエンザイムQ10による抗酸化作用@男性不妊症 [2013年01月09日(水)]
今月の男性学の専門ジャーナル(電子版)に、男性不妊症におけるコエンザイムQ10の抗酸化効果を示した臨床研究が、イランのグループ(Shahid Sadoughi University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Andrologia. 2013 Jan 7.)




コエンザイムQ10は、@抗酸化作用、AATP(エネルギー源)産生作用を介して健康保持や疾病予防に働きます。


もともと体内で合成される成分ですが、生活習慣病や加齢によって減少するため、アンチエイジング分野で広く利用されているサプリメントです。



また、男性不妊症に関連して、

精漿(精しょう)中のコエンザイムQ10低値と、精子機能低下との関連が示されており、

臨床的意義が注目されています。





そこで、今回の研究では、特発性無精子症・過小精子無力症(OAT;oligoasthenoteratozoospermia)の男性不妊症に対するコエンザイムQ 10サプリメントの抗酸化効果が検証されました。



具体的には、

ランダム化偽薬対照試験として、

特発性OATを有する不妊症男性患者60名を対象に、

1日あたり200mgのコエンザイムQ10(CoQ10)

あるいは

偽薬が3か月間投与され、

精漿中のSODやカタラーゼ、F2-イソプロスタンへの効果が測定されています。





47名が試験を完了しました。




解析の結果、

まず、精漿中のCoQ10値は、CoQ10投与によって、有意に増加しています。

(44.74 ± 36.47 to 68.17 ± 42.41 ng/ml, P < 0.001)




また、CoQ10投与群では、

偽薬群に比べて、

抗酸化能(カタラーゼ活性およびSOD活性)の亢進が認められました。



さらに、CoQ10値は、

正常な精子形態と有意な相関(P = 0.037)、

カタラーゼとの有意な相関(P = 0.041)、

SODとの有意な相関(P < 0.001)

を示しました。




精漿中の8-isoprostane値についても、両群間で有意な差が認められています(P = 0.003)。




以上のデータから、

特発性無精子症・過小精子無力症による男性不妊症患者において、

コエンザイムQ10の投与による精漿中の抗酸化能の亢進作用が示唆されます。





今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。




特発性奇形精子無力症(asthenoteratozoospermia)は、男性不妊症の原因となります。


これまでの研究では、抗酸化サプリメントやコエンザイムQ10(CoQ10)による精子機能の改善作用が示されています。


例えば、



特発性精子無力症に対するサプリメントの効果




還元型コエンザイムQ10による精子機能改善作用


コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用


αリポ酸による精子機能改善作用


ビタミンDによる精子運動機能の改善作用


などが知られています。




今後、さらに質の高い臨床試験による検証が期待される分野です。



作用メカニズムの詳細は不明ですが、CoQ10のATP産生作用や抗酸化作用の関与などが推察されます。



コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





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