今月の更年期研究の専門ジャーナル(電子版)に、イソフラボンサプリメントによる更年期障害症状・ほてりに対する効果を調べた臨床研究が、米国のグループ(University of Washington)から報告されていました。
(
Menopause. 2013 Mar 18)
大豆には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。
大豆イソフラボンは、更年期に見られる血管運動神経障害/自律神経障害の関連症状を改善する働きが示唆されています。
大豆イソフラボンの代謝物であるエクオールの働きも注目されています。
エクオールは、大豆イソフラボンの1つであるダイゼインから腸内細菌の作用によって産生される代謝物であり、エストロゲン作用による機能性が示されています。
一方、エクオール産生能には、個人差があり、すべての人がダイゼインからエクオールを産生するわけではないことから、エクオールサプリメントも用いられています。
さて、今回の研究では、
イソフラボンによる血管運動神経障害への影響について、
イソフラボンの投与頻度および用量による相違が検証され、エクオール産生能についての関連も調べられました。
具体的には、
更年期(過去3ヶ月間の無月経)あるいは閉経後(12ヶ月以上無月経)の女性で、1日あたり平均5回以上の中等度から重度のほてり症状を有する被験者130名を対象に、
複数の用量・用法でのイソフラボン投与が行われ、
エクオール産生者と非産生者の測定も行われました。
試験期間中、ほてりの頻度と重症度が測定され、
イソフラボンの用量・用法、エクオール産生能との関連が検証されました。
解析の結果、
イソフラボンの投与量が最も多かった群(100-200mg)において、
および
イソフラボンが高頻度に分割投与された群(1日2回あるいは3回投与)において、
ほてり関連スコアが最も低いというデータが示されました。
また、
日中よりも夜間での改善効果が顕著であったということです。
その他、エクオール産生能のある被験者のほうが、非産生者よりも、用量用法の相違による影響が認められています。
以上のデータから、
1日2回あるいは3回の大豆イソフラボンサプリメントの投与は、用量依存的に、更年期関連症状・血管運動神経症状を軽減すると考えられます。
DHCでは、
大豆イソフラボン、
プエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの
複合サプリメントなどを製品化しています。
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