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コーヒーによる肝臓がんリスク低下作用 [2013年05月11日(土)]
今月の消化器病学の専門ジャーナル(電子版)に、コーヒーの摂取による肝臓がん(肝細胞がん)リスク低下作用を示したメタ解析が、イタリアのグループ(Università degli Studi di Milan)から報告されていました。
(Clin Gastroenterol Hepatol. 2013 May 6)




これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。



例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。


また、コーヒーやお茶などカフェイン含有飲料の摂取と、2型糖尿病リスクの低下との相関を示した研究も知られています。




さて、今回の研究では、コーヒーの摂取と、肝臓がん(肝細胞がんHCC)リスクとの関連について、メタ解析が行われました。


具体的には、1966年から2012年9月までのPubMed/MEDLINEから、

コーヒーの摂取と肝細胞がんあるいはHCCとの相関を調べた症例対照研究とコホート研究が抽出されています。



解析の結果、

まず、

16報のデータから、

コーヒー摂取群は、その量にかかわらず、

コーヒー非摂取群に比べて、

40%のリスク低下が認められました。


症例対照研究8報では合計3153のHCC例があり、
44%のリスク低下、


コホート研究8報では、36%のリスク低下となっています。




次に、用量依存性に関する解析では、

コーヒー非摂取群に比べて、

低用量摂取群では28%リスク低下、

高用量摂取群では56%リスク低下

が見出されました。


また、

1日あたり1杯のコーヒー摂取は、20%のリスク低下という相関が示されています。




コーヒー摂取とHCCリスクとの負の相関は、

被験者の性別や飲酒歴、肝炎や肝臓疾患の既往といった因子とは独立していました。




以上、16報のメタ解析データから、

コーヒーの摂取は、非摂取群に比べて、

HCCリスクが40%低下することが示唆されます。





コーヒーにはファイトケミカルの1種であるクロロゲン酸が含まれており、抗酸化作用を介した生活習慣病予防効果が示唆されています。


(カフェイン以外のコーヒーの主要な成分として、フェルラ酸(ferulic acid)、カフェ酸(caffeic acid,)、クロロゲン酸( chlorogenic acid)が知られており、いずれも抗酸化作用を示します。これらの中ではクロロゲン酸が比較的多く存在します。)



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