今月のがん予防研究の専門ジャーナル(電子版)に、グルコサミン・コンドロイチン・コエンザイムQ10(CoQ10)のサプリメント利用者における抗酸化作用を示した疫学研究が、米国のグループ(Fred Hutchinson Cancer Research Center)から報告されていました。
(
Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2013 Aug 5.)
加齢、紫外線、過食、過度な運動など様々な環境要因によって生じる酸化ストレスは、
がんや心臓病をはじめとする生活習慣病の原因となります。
そこで、適切な食生活と運動習慣による酸化ストレスの軽減が健康保持に重要です。
また、抗酸化作用や抗炎症作用を有する機能性食品成分を摂取することで、疾病予防効果が期待できます。
さて、今回の研究では、
サプリメントの利用と、酸化ストレスやDNA障害との関連が調べられました。
具体的には、シアトルに在住の209名を対象に、
グルコサミン、コンドロイチン、魚油、MSM、コエンザイムQ10、高麗人参、イチョウ葉エキス、ノコギリヤシ、食物繊維の各サプリメントについての利用状況が調べられ、
酸化ストレスマーカーとして、尿中の8-isoprostaneとPGF2αが測定されています。
また、白血球中のDNA障害および障害修復活性が解析されました。
(VITamins And Lifestyle (VITAL)バイオマーカー研究の一環です。)
30名以上の対象者が利用していたグルコサミンとコンドロイチンについては、
1週間あたりの摂取量によって、3群(非利用者、14錠未満、14錠以上)に分け、
それ以外のサプリメント成分については、利用者と非利用者の2群の比較が行われました。
解析の結果、
グルコサミンの利用(p-trend:0.01)、
コンドロイチンの利用(p-trend:0.003)、
食物繊維サプリメントの利用(p:0.01)
と、
PGF2αの低下との間に有意な相関が認められました。
また、
コエンザイムQ10(CoQ10)の利用は、DNA障害の減少と有意な相関が見出されています(p:0.003)。
以上のデータから、
グルコサミンやコンドロイチン、コエンザイムQ10、食物繊維といったサプリメント・機能性成分と、
酸化ストレス障害の低下、DNA障害の減少といった効果との関連が示唆されます。
今後、因果関係や疾患イベントにおける臨床的意義の検証が期待される分野です。
DHCでは、
グルコサミン、
コンドロイチン、
コエンザイムQ10、
食物繊維サプリメント
を製品化しています。
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