今月の疫学研究の専門ジャーナル(電子版)に、BCAA(分岐鎖アミノ酸)による糖尿病リスク低下作用を示した研究が報告されていました。
(
Am J Epidemiol. 2013 Sep 5.)
分岐鎖アミノ酸(BCAA)とは、バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類のアミノ酸です。
筋肉を構成する必須アミノ酸ではBCAAの割合が多く、BCAAが筋肉でのタンパク質分解を抑制すると考えられています。
また、BCAAは、筋肉内に蓄積され、運動時にはエネルギー源ともなります。
運動中や筋トレ時に摂取することで、効率的な筋力の増強が可能となり、かつ、疲労を抑制する作用があるために、アスリート向けの機能性アミノ酸として広く利用されています。
一方、BCAAの摂取と、インスリン感受性への影響はよく知られていません。
そこで、今回の研究では、
食事からのBCAAの摂取と、糖尿病リスクとの関連が調べられました。
具体的には、コホート研究(高山研究)として
高山市の住民13,525名を対象に、
1992に試験登録を行い、2002年におけるフォローアップデータが検証されています。
解析の結果、
まず、
女性では、
全タンパク質摂取量に占めるBCAAの割合が多いと、
糖尿病リスクが43%低下する、
という相関が見出されました。
(3分位で最高群と最低群の比較:0.57, 95% CI: 0.36, 0.90; P-trend = 0.02)
次に、
男性では、
ロイシンの摂取による糖尿病リスク低下傾向が見出されました。
(3分位で最高群は最低群に比べて、30%のリスク低下傾向:0.70, 95% CI: 0.48, 1.02; P-trend = 0.06)
以上のデータから、
食事由来の分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)の摂取量が多いと、糖尿病リスクの低下が期待されます。
一般には、各自の体格や運動量、トレーニングメニューに合わせて、BCAAやタンパク質を摂取することが大切です。
健康維持という目的であれば、サプリメントとしては1日あたり1グラムのBCAAが勧められます。
(DHCアミノ酸の1包に相当します。)
また、運動時には、1日あたり2グラムから4グラム程度を体格や運動量に合わせて摂取します。
(DHCアミノ酸の2包〜4包です。)
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