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カフェイン入り飲料の摂取が多いと心臓病による死亡率が低くなる [2007年02月26日(月)]
カフェイン入り飲料の摂取が多いと心臓病による死亡率が低くなる、という研究が米国のグループから報告されています。
Am J Clin Nutr 2007 85: 392-398)



この研究は、「カフェインの摂取が、冠状動脈イベントのリスクとなる食後低血圧を改善し、高齢者における心臓病での死亡率を低減させるのではないか」という仮説を検証する目的で行われました。


研究は、前向きコホート研究という疫学の方法で行われています。

研究開始時には心血管疾患を有していない、32歳から86歳までの6,594名が対象となり、8.8年間のフォローアップが行われ、426例の心血管疾患が検証されました。


解析の結果、65歳以上の参加者では、カフェイン入り飲料の摂取が多いほど、心血管疾患のリスクが低減し、心臓病死亡率が低くなるというデータが得られています。


カフェイン入り飲料の摂取(およびカフェイン摂取量)と死亡率との間には用量依存的な関係が見いだされています。


なお、カフェインによる疾病予防効果は、重症高血圧ではない参加者において認められたということです。

また、65歳未満の参加者では有意な効果は示されていません。




このデータからは、カフェイン入り飲料の習慣的な摂取が心臓病のリスク低減に効果がある、と示唆されます。




今回の研究は、食習慣の一つを取り出し、心臓病との相関関係を検討したものです。

つまり、あくまで、習慣的な飲料の摂取との関係を示したというデータです。

カフェインは、不眠を生じたり、交感神経を賦活させ血圧を上げたりといった好ましくない作用も考えられますので、摂り過ぎには注意が必要でしょう。


また、今回のデータは米国での研究に基づいています。
日本人を対象にした場合でも同じことがいえるのかどうかはわかりません。

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12誘導心電計関係でご挨拶申し上げます
Posted by:メディカルテクニカ  at 2007年03月06日(火) 07:32


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