骨代謝研究の専門ジャーナル(電子版)に、コーヒーの摂取と、骨折リスクとの関連を調べたレビューが報告されていました。
(
Bone. 2014 Feb 24)
健康な骨の維持には、カルシウムやマグネシウム、ビタミンD、ビタミンKといった様々な必須栄養素が関与しています。
また、機能性食品成分では、CBPなども利用されています。
したがって、骨の健康にはカルシウムも重要ですが、それだけではありません。
例えば、牛乳悪玉論では、
ノルウェイは牛乳・カルシウムの摂取が世界一なのに、大腿骨頸部骨折も世界一、
という疫学データが、よく引き合いに出されます。
(因果関係の不明な、相関のみのデータです。)
しかし、高緯度の白人では、ビタミンDが低いことが問題です。
また、ノルウェイではビタミンK不足も示唆されており、納豆サプリメント(ビタミンKサプリメント)による臨床研究が行われています。
栄養疫学では、相関関係を示したデータが発表されますが、
因果関係や個人差といった点からの検証が求められます。
さて、今回の研究では、
コーヒーの摂取と、骨折リスクとの関連について、文献検索とレビュー、メタ解析が行われました。
具体的には、
2013年2月までの主要医学データベース(MEDLINE, EMBASE, Cochrane Library, Web of Science, SCOPUS, CINAHL)から関連論文が抽出され、
コホート試験9報と、症例対照研究6報が対象となり、
253,514名の被験者、12,939例の骨折症例データが解析されました
解析の結果、
コーヒーの摂取が最も多い群において、
男性では24%のリスク低下、
(RR: 0.76, 95% CI: 0.62-0.94; I2=7.3%)
女性では14%のリスク増加
(RR: 1.14, 95% CI: 1.05-1.24; I2=0.0%)
が認められたということです。
用量依存性に関する解析によると、
女性では、
1日あたり2杯のコーヒーで2%のリスク増加
(RR; 1.02, 95% CI: 1.01-1.04)
1日あたり8杯のコーヒーで54%のリスク増加
(RR; 1.54, 95% CI: 1.19-1.99)
でした。
以上のデータから、
コーヒーの摂取と、男性における骨折リスクの低下、女性でのリスク増加との相関が示唆されます。
ただし、支持する作用機序が不明であるため、因果関係は明確ではありません。
コーヒーについては、健康維持・生活習慣病予防効果が報告されています。
女性では、ホルモンバランスの変化も関与しますので、
大豆イソフラボンの摂取も重要です。
これまでの研究では、次の報告があります。
ビタミンD+カルシウムサプリメントによる骨折予防@高齢女性
ビタミンKによる高齢女性での骨折予防効果
ビタミンDによる疲労骨折リスク低減作用
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