今月の栄養学の専門ジャーナルに、ビタミンDサプリメントと炎症マーカーとの関連を調べたメタ解析が報告されていました。
(
Nutrients. 2014 Jun 10;6(6):2206-16)
ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。
多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。
さて、
今回の研究では、
ビタミンDサプリメントと、炎症マーカーのhs-CRPとの関連について、ランダム化比較試験を対象にしたメタ解析が行われました。
具体的には、
2014年2月までの主要医学データベース(PubMed, Web of Science, Cochrane library)を用いて、
ビタミンDサプリメント投与のRCTが対象となり、
10報が抽出され、924名のデータが解析されました。
その結果、
ビタミンDサプリメント投与によって、
血中hs-CRP値が1.08 mg/L 低下していた、
(95% CI, -2.13, -0.03),
ということです。
また、
サブ解析では、
より顕著なhs-CRPの低下(2.21 mg/L (95% CI, -3.50, -0.92))が、
投与前のhs-CRPが5mg/L以上の高値である被験者で認められました。
ただし、今回の解析の対象となったRCTにはheterogeneity(不均質性)があります。
以上のデータから、
ビタミンDサプリメントによる抗炎症作用が示唆されます。
現在、がんや肥満、心血管疾患、メタボなど多くの生活習慣病において、慢性炎症の病態が関与していることが知られています。
今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。
近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。
一般に、
健康保持や疾病予防の目的で利用されるビタミンD3サプリメントの摂取量は、
1日あたり
25マイクログラム(1,000IU)から50マイクログラム(2,000IU)です。
ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。
多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。
日本からの報告では、
ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果
が知られています。
また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。
(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)
今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。
日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。
たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足、
血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い
というデータがあります。
DHCでは、
ビタミンD3サプリメントを製品化しています。
ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、
臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、
という報告もあります。
マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。
------------------------------------------------------------------
医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
業界最大手の責任として――ここまでやるのが、DHC品質
【DHC健康食品相談室】
【DHCの研究開発】
【健康食品FAQ】
DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)
------------------------------------------------------------------