サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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フォースコリーの安全性・有効性に関する研究 [2014年07月10日(木)]
「フォースコリー」の安全性と有効性に関する臨床研究をご紹介します。


はじめに:

「フォースコリー」(学名コレウス・フォルスコリColeus forskohlii)は、南アジアに自生するシソ科の植物です。


インドでは、食経験の豊富な食材として用いられています。

(根がピクルスなどとして利用されてきました。)


主な成分として、ジテルペン類のフォルスコリンforskolinが含まれています。



フォルスコリンには脂肪分解促進作用があり、米国や本邦では、コレウス・フォルスコリ抽出物が体重調節のための機能性食品成分として利用されています。


なお、コレウス・フォルスコリの有効成分は、フォルスコリンだけではありません。

(例えば、フォルスコリン以外のジテルペン類として、deacetylforskolin、9-deoxyforskolin、1,9-deoxyforskolin、1,9-dideoxy-7-deacetylforskolin等がコレウス・フォルスコリの根に見出されています。)

(一般に、ハーブの特徴として、単一の成分だけではなく、さまざまな機能性成分が協同して働いています。)



有効性について:

これまでに、海外及び国内で行われた多くの臨床研究において、コレウス・フォルスコリ抽出物(サプリメント)による減量作用が示されています。


コレウス・フォルスコリの作用メカニズムは、次のように考えられています。


・フォルスコリンは、平滑筋や心筋のアデニル酸シクラーゼを活性化し、c-AMP(cyclic AMP)の産生を増加させます。

・ラットやヒトの脂肪細胞を用いた基礎研究において、c-AMPを介する脂肪分解促進作用が示されています。c-AMPは、摂食時の熱産生作用、基礎代謝促進作用、体脂肪利用促進作用に関与する分子です。

・肪細胞における脂肪分解過程では、カテコールアミン類といった脂肪分解促進ホルモンが、脂肪細胞膜に存在するβ-アドレナリン受容体と結合し、Gタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼを活性化し、c-AMPを増加させます。これにより、ホルモン感受性リパーゼがリン酸化され、活性化されることによって、脂肪分解が生じると考えられます。

・なお、コレウス・フォルスコリエキスによる作用は、フォルスコリンだけによるのではなく、それ以外の含有成分の関与も示唆されています。

・したがって、フォルスコリン単独ではなく、コレウス・フォルスコリエキスとして摂取することに臨床的意義があると考えられます。



コレウス・フォルスコリの減量効果のエビデンス:

これまでに、海外及び国内の多くの臨床研究において、コレウス・フォルスコリによる減量作用や高血圧改善作用が示されてきました。



DHCでも臨床研究を実施し、有効性と安全性を確認しています。


例えば、

健康な成人男女12名(男性5名、女性7名、平均年齢32±2.3歳)を対象に、

1日あたり1,000mgのコレウス・フォルスコリエキス末(フォルスコリンを10%含有、1日あたり4粒)を8週間投与した臨床研究では、

体重の有意な減少(p<0.005)、体脂肪量の有意な減少(p<0.005)を認めました。



この研究は、米国生薬学会で発表し、

査読のある専門誌に、英文原著論文としても報告しています。


(DHCによる研究を報告した英文原著論文はこちらです。)



さらに、日本のダイエットサプリメントに関するレビュー論文(大阪大学のグループによる総説)にも、DHCによる原著論文がエビデンスとして収載されています。

(レビュー論文はこちらです。オープンアクセスで無料です。)



安全性について:


海外で行われた臨床研究では、重篤な有害事象や副作用は示されていません。

国内の臨床研究では、被験者の一部において一過性の軟便や鼓腸といった軽度の消化器症状が認められています。


コレウス・フォルスコリエキス末の安全性を調べる目的で行われた漸増試験では、軟便、下痢、鼓腸が示されました。


これらの症状の程度における用量依存性は明確ではなかったことから、消化器症状の発現の有無は、個人の体質や体調によるところが大きいと考えられます。


また、消化器症状の発現と体重の変化との間に相関は認められていません。


したがって、コレウス・フォルスコリエキスによる体重および体脂肪の減少効果は、軟便や下痢といった消化器系への作用とは別の作用部位における機序と考えられます。

(つまり、下痢をするから、見かけ上、体重が減る、というのではなく、体脂肪の減少による減量効果です。)


なお、軟便や下痢といった消化器症状は、摂取継続中に消失・自然軽快、あるいは、摂取終了後、数日以内に消失・自然軽快の経過となっています。


(漸増試験で認められた消化器症状は、軟便、下痢、鼓腸のみであり、いずれも軽度でした。腹痛や下血、イレウスなどは認められていません。また、消化器症状以外の症状も示されませんでした。)



したがって、コレウス・フォルスコリの摂取時には、


最初から、最大の摂取目安量(4粒)を、一度にまとめて摂るのではなく、

少量(1粒あるいは2粒)から開始して、各自の体質に合っているかどうか、確認しながら上手に利用することが好ましいと考えます。


(ちなみに、フォースコリーをダイエットではなく、便通改善のために利用している場合もあります。)



(コレウス・フォルスコリ摂取時に認められる軟便などのメカニズムは、腸管粘膜細胞におけるCFTRを介した働きが考えられています。

コレウス・フォルスコリによるcAMP上昇が、体脂肪組織にて働く場合に抗肥満作用となり、腸管で働く場合に、イオン交換により腸管内腔への水分泌を生じると推定されます。)


コレウス・フォルスコリ摂取に伴う抗肥満作用および消化器症状の発現頻度や程度には個人差があることから、レスポンダーとノンレスポンダーの存在が示唆されます。




その他、コレウス・フォルスコリは、ハーブに由来するサプリメントですので、

他のハーブや食品と同様に、

個人の体質や感受性の違いによって、稀にアレルギー様症状や過敏症などは、想定されます。

(したがって、体調の不調を感じたら、体質に合わないことが考えられますので、中止しましょう。)




まとめ:

肥満の改善や予防には、適切な食事と運動による生活習慣の見直しが最も重要です。


食事療法は、低エネルギー食・低脂肪食が基本ですが、インスリン抵抗性を示す場合には糖質制限食も選択肢となります。


また、肥満関連遺伝子変異を測定し、疾病感受性を知ることも容易に行うことができるようになりました。


コレウス・フォルスコリなど、肥満に対するサプリメント・機能性食品は、これらの統合医療的アプローチの組み合わせの中で、選択肢の一つとして補完的に用いることができます。


(繰り返しになりますが、コレウス・フォルスコリのサプリメントは、
過剰摂取を避けて、適正に使用することが大切です。)



DHCでは、コレウス・フォルスコリ含有サプリメント(フォースコリー、ダイエットパワー)に関する臨床研究の成果を発表しています。



「フォースコリー」の体重減少効果



「フォースコリー」の安全性に関する検証



肥満に対するDHCのアプローチ



「フォースコリー」の安全性




拙稿「メディカルサプリメント」の掲載誌@医と食 vol.5, No.5




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