サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ノコギリヤシ+アスタキサンチンによる男性ホルモンへの働き [2014年09月15日(月)]
栄養学の専門ジャーナルに、ノコギリヤシ+アスタキサンチンによる男性ホルモンへの影響を調べた臨床研究が、米国のグループから報告されていました。
(J Int Soc Sports Nutr. 2014 Aug 23;11:43)




加齢に伴う血中テストステロンの低下は、筋肉量の減少、骨密度の低下、身体活動能の低下などと関連します。



先行研究では、ノコギリヤシ+アスタキサンチン含有複合サプリメントによる男性ホルモンレベルへの影響が示唆されています。



今回の研究では、

ノコギリヤシ+アスタキサンチン含有複合サプリメントによるホルモン類(ジヒドロテストステロン、エストラジオール(E2)、テストステロン)への影響が検証されました。



具体的には、

ランダム化偽薬対照試験として、

健常な男性20名(21歳から70歳)を対象に、


1日あたり800mg

あるいは

1,200mgのノコギリヤシ+アスタキサンチン複合サプリメント

もしくは偽薬群が14日間投与され、

ホルモン類への働きが調べられました。

(クロスオーバー法でのwashoutは14日間)


解析の結果、

800mg/日の複合サプリメント14日間投与後では、


偽薬群と比べて

血中DHT値の有意な低下が認められました。




次に、1,200mgの投与群では、


偽薬群に比べて、

血中ジヒドロテストステロン値およびE2値の有意な低下が見いだされました。




その他、

1,200mgの投与群の被験者では、

偽薬群に比べて、

血中テストステロン値が38%増加しています。
(有意差なし)




以上のデータから、


ノコギリヤシ+アスタキサンチンによる男性ホルモン調節作用が示唆されます。




男性では、加齢に伴って前立腺肥大症(BPH)による排尿障害などの症状が生じます。


良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。



(ノコギリヤシは、多くの臨床試験によって有効性が示されており、安全性の高いハーブです。
医薬品と比べても副作用が少なく、広く推奨できるサプリメント成分です。)



前立腺肥大症(BPH)は、勃起障害(ED)の原因ともなりますし、
BPHの治療に用いられるαブロッカーや5-α-還元酵素阻害薬といった薬の副作用として、EDが生じるリスクもあります。


一方、ハーブサプリメントでは、ノコギリヤシが、軽症から中等度のBPHの症状改善に有用であることが、これまでに多くの臨床研究によって示されています。



DHCでの関連製品としては、

ノコギリヤシ


マカ


トンカットアリ


複合サプリメント

などがあります。






ノコギリヤシに関しての臨床試験や基礎研究では、次のような報告があります。



男性型脱毛症(AGA)に対するノコギリヤシの効果


ノコギリヤシの安全性を示した臨床試験


・ノコギリヤシによる前立腺肥大症と勃起障害の症状改善作用


・前立腺の健康維持にはノコギリヤシ+リコピン+セレン


・ノコギリヤシによる細胞増殖抑制作用


・ノコギリヤシによるBPH症状改善作用



・ノコギリヤシの前立腺肥大症改善作用



・前立腺切除術前のノコギリヤシ投与の効果


・ノコギリヤシ複合サプリによる慢性前立腺炎改善効果


・ノコギリヤシ・カボチャ種子による前立腺肥大症


・前立腺切除術の出血にノコギリヤシは影響しない



・ノコギリヤシでは医薬品との相互作用報告はなし



・男性型脱毛症とノコギリヤシ


・ノコギリヤシの安全性に関する系統的レビュー


・前立腺炎に対する補完療法としてのノコギリヤシ


前立腺炎に対する抗生物質とノコギリヤシの併用投与


ノコギリヤシの前立腺平滑筋への作用



慢性前立腺炎に対するノコギリヤシの効果




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