サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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中高年のライフスタイルと肥満リスクとの関連 [2014年12月14日(日)]
今月の肥満研究の専門ジャーナルに,ベジタリアン食などのライフスタイルと,肥満リスクとの関連を調べた研究が,米国のグループから報告されていました。
(Obes Res Clin Pract. 2014 Nov-Dec;8(6):e549-57.)



様々なライフスタイルが,肥満やメタボリック症候群のリスクとなることが知られています。


今回の研究では,

中高年世代の男性におけるBMIの変化と,生活習慣との関連が検証されました。



具体的には,

40−60歳の男性9,864名を対象に,

20−40歳の時の体重と,

現在の食事,テレビ,身体活動,睡眠などが調べられています。

(Adventist Health Study IIという研究の一環です。)
(被験者は,米国とカナダにおいて,教会に通う習慣のある人々です。)



解析の結果,

20−40歳の間でのBMIの平均以上の増加(2.79kg/m(2))は,


平均以下の増加の被験者に比べて,


非ベジタリアン食の摂取,

長時間のTV視聴,

身体活動の低さ,

といった因子との間に有意な相関が認められました。
(all p<0.001)


また,
多変量解析の結果,

現在のBMIと,
これらの生活習慣の因子との間にも,すべて有意な相関が見出されています。
(all p&#8804;0.005)



体重増加に対して,

ベジタリアン食の摂取,
(OR 0.939; 95% confidence interval [CI] 0.921-0.957)

1週間に150分以上の身体活動
(OR 0.979, 95% CI 0.960-0.999).

がそれぞれ有用であることが見出されました。


以上のデータから,

中高年の男性での体重増加は,

非ベジタリアン食の摂取,

長時間のTV視聴,

不十分な身体活動といった生活習慣がリスクになると考えられます。



これまでの多くの研究によって、栄養学的にバランスの取れた、適切なベジタリアン食は、生活習慣病の予防や改善に有効であることが示されています。

また、AICRなどがん予防指針では、赤肉や加工肉の摂取によるがんリスク増大が示されています。

さらに、最近では、エコロジー、環境保護、環境負荷の少ない食事、持続可能性・サステナビリティといった視点から、ベジタリアン食という選択が注目されるようになりました。

生活習慣病とライフスタイルとの関連については,下記の研究が知られています。



地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



ベジタリアン食による心血管疾患リスク低下作用





なお、ベジタリアン食であれば何でも健康的になる、というわけではありません。


(例えば、野菜はナシで、パスタにチーズ、パンの組み合わせでも、ラクトオボにはなりますが。)


もちろん、栄養学的にバランスの取れた、適切なベジタリアン食を摂取することが重要です。



一般に、植物性食品の摂取が多いベジタリアン食では、ファイトケミカル・ポリフェノールの摂取が多く、抗酸化作用を介した生活習慣病の予防効果が想定されます。


北米の栄養士会が共同で発表した見解によると、「適切に準備されたベジタリアン食は、健康に有益であり、必要な栄養素を満たしており、いくつかの疾患の予防や治療にも利点がある」とされています。


実際、これまでの疫学研究によって、肉食をする人々に比べて、ベジタリアンでは生活習慣病が少ないことが示されています。

ベジタリアン食による具体的な効果として、肥満、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、高血圧、脂質異常症、糖尿病、前立腺がん、大腸がんの発症リスクが低下します。

また、日本人ベジタリアンを対象にした調査でも、ベジタリアンは、非ベジタリアンと比べて、体格指数(BMI)、血圧、血中総コレステロール値、中性脂肪値が有意に低いことが見出されています。




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