サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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多発性硬化症の症状とビタミンDとの関連 [2014年12月28日(日)]
今月の神経疾患の専門ジャーナル(電子版)に、多発性硬化症の症状と、ビタミンDとの関連を調べた研究が、フランスのグループから報告されていました。
(Eur J Neurol. 2014 Dec 20.)




多発性硬化症(MS; multiple sclerosis)は、免疫系の関与する神経変性疾患の1種であり、
脳における神経変性に炎症が関与することが示唆されています。




ビタミンDは、さまざまな慢性疾患において低下や不足が示されており、

多発性硬化症でも、ビタミンD欠乏がリスクになることが知られています。



そこで、今回の研究では、

多発性硬化症の症状の程度と、ビタミンDとの関連が検証されました。




具体的には、

ビタミンDサプリメント利用歴のないMS(多発性硬化症)患者181名を対象に、


血中ビタミンD値と、

MS関連指標(MS type, MS activity, Expanded Disability Status Scale (EDSS) )が調べられています。


(EDSSは、総合障害度のスケールの1種で、多発性硬化症で用いられます。
Kurtzke尺度ともいわれます。)



解析の結果、


血中ビタミンD値は、

進行型MSに比べて、

再発寛解型 (relapsing-remitting) MS(急性増悪と寛解を繰り返す病型)のほうが、有意に高値であったということです。

(P = 0.0487)



また、
ビタミンD値と、EDSSスコアとの間には、有意な負の相関が見出されています。
(P = 0.0001, r = -0.33)



さらに、

再発寛解型MSでは、

ビタミンD値とEDSS障害スコアが4未満との間に有意な相関が示されました。
(P = 0.0012)


ビタミンD値が20 ng/ml以上のMS患者では、

EDSS障害スコアが4未満である率が2.78倍であったということです。
(P = 0.0011, 95% confidence interval 1.49-5.00).




以上のデータから、

多発性硬化症(MS)患者において、

ビタミンD欠乏は、MSによる障害のリスクを高めるなど、

MSの病型や障害の程度と、ビタミンDとの関連が示唆されます。




ビタミンDは、抗炎症作用、免疫系への作用など多彩な機序が示されています。

今後、ビタミンD介入試験によるMSにおける臨床的意義の検証が期待されます。







サプリメント・機能性食品に関連した多発性硬化症(MS)の研究として、下記の報告があります。

コエンザイムQ10による抗炎症作用@多発性硬化症患者







近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防の目的で利用されるビタミンD3サプリメントの摂取量は、
1日あたり
25マイクログラム(1,000IU)から50マイクログラム(2,000IU)です。



多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。

米国での関連学会は、下記の推奨をしています。


米国老年医学会は、1日あたり4,000 IUを推奨

米国老年医学会(AGS)では、高齢者における転倒や骨折を予防するために、血中ビタミンD値(25OH-D)が30 ng/mL (75 nmol/L)は必要としています。

そして、ビタミンDの推奨量は、1日あたり4,000 IUとしています。

(これは、食事、サプリメント、日光暴露による総量です。
なお、この量は、現実的には食事のみからでは不可能であるため、サプリメントを利用することになります。)


米国内分泌学会は、1日あたり1,500 IU〜2,000 IUを推奨

米国内分泌学会のガイドラインでは、1日あたりの所要を男女とも年齢によって、次の3段階に分けています。
1歳未満の乳児は400〜1,000 IU、
1歳〜18歳では600〜1,000 IU、
19歳以上では1,500 IU〜2,000 IU


サプリメントでは、ビタミンD3が用いられます。





日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。




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