サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ボスウェリア・セラータによる変形性膝関節症の症状軽減作用 [2015年06月18日(木)]
ボスウェリア・セラータ含有サプリメントによる変形性膝関節症(膝OA)の症状改善作用を示した臨床研究が、イタリアのグループ(Chieti‑Pescara University)から報告されていました。
(Minerva Med. 2014 Dec;105(6 Suppl 2):9-16.)


関節対策のサプリメント成分では、グルコサミンやコンドロイチンがよく知られています。

これらは、変形性膝関節症など加齢に伴って生じる関節症状の改善に有用であり、これまで多くの臨床研究で、有効性と安全性が報告されてきました。



関節対策のサプリメントとしては、ボスウェリア・セラータ(Boswellia serrata、 商品名5-ロキシン)というハーブもあります。



ボスウェリア・セラータは、アラビアからインドに自生するカンラン科ボスウェリア(ニュウコウ)属の生薬です。

アーユルヴェーダにおいて利用されてきました。


有効成分としてボスウェリア酸boswellic acidが含まれており、5-リポキシゲナーゼ阻害作用を介して抗炎症作用を示します。


さて、
今回の研究では、
ボスウェリア・セラータ抽出物含有標準サプリメントによる症候性変形性膝関節症に対する働きが検証されました。

具体的には、

4週間の介入試験として、

放射線学的に診断された変形性膝OA患者を対象に、

標準治療のみの対照群(28名)、

標準治療+ボスウェリア・セラータ含有サプリメント併用投与群(27名)

の2群について比較が行われています。


トレッドミルによる歩行試験やWOMACスコアにより評価されました。


併用投与群では24名が試験を完了しました。


まず、安全性評価では、特に問題は見出されていません。


カルノフスキー尺度(Karnofsky scale)では、4週間後の時点で、両群とも有意な改善が認められました。
(ボスウェリア併用群;74.3;3.1 to 88.9;5.3, P<0.05)
(標準治療単独群;75.3;5.2 to 79.4;3.3, P<0.05)

ただし、
ボスウェリア併用投与群のほうが、より顕著な改善を示しています。
(P<0.05)

次に、WOMACスコアは、

ボスウェリアサプリメントの併用投与群において、
疼痛や関節のこわばり、身体機能といった点において有意な低下(改善)が認められました。
(P<0.05)

社会的/感情機能でも、サプリメントの併用投与群において、有意な改善が示されました。
(P<0.05)


トレッドミルでの歩行距離は、
4週間後の時点で、
両群とも有意な延長(改善)が見出されています。

この改善についても、ボスウェリアサプリメント投与群のほうで、より顕著な効果が見出されました。

その他、
他の医薬品の必要性に関しても、
ボスウェリアサプリメント投与群において、有意な減少が認められています。


以上のデータから、
変形性膝関節症の症状に対して、
標準治療に加えて、
ボスウェリア・セラータ含有サプリメントの併用によるシナジーが示唆されます。


今後、
補完療法としての臨床的意義の検証が期待されます。



DHCでは、
ボスウェリア・セラータ含有サプリメント 5(ファイブ-ロキシン)を製品化しています。





なお、
ボスウェリア・セラータの作用機序は、抗炎症作用です。

したがって、
加齢に伴う関節軟骨の構造的な変化による変形性膝関節症に対しては、
グルコサミン、コンドロイチンが第一選択になります。

ボスウェリア・セラータ(5ロキシン)やウコンなどの併用も可能です。



変形性膝関節症の症状改善や予防方法として、下記の組み合わせが推奨できます。


抗炎症作用を有する機能性食品成分の豊富な食事
(オメガ3系脂肪酸、エクストラバージンオリーブオイル、ウコンなど各種のファイトケミカルなどを含む食事。)

運動療法による適正体重の維持と筋力・筋量の維持

抗炎症作用を有するサプリメントの利用、
(ウコン/クルクミン、ボスウェリア・セラータ/5-ロキシン)

変形性膝OAに対するサプリメントとしてグルコサミン、コンドロイチン、U型コラーゲン、の併用も可能です。





最近の研究では、次の報告があります。


変形性膝OAの疼痛に対してグルコサミン+コンドロイチンはセレコキシブと同等の効果



グルコサミン・コンドロイチンの関節裂隙狭小化抑制効果




グルコサミン・コンドロイチンによる関節軟骨保護作用@膝関節症





コンドロイチンによる変形性膝関節症改善作用




グルコサミンはNF-κBを抑制し抗炎症作用を示す



グルコサミン・コンドロイチン利用者は炎症マーカーが低い




グルコサミンによる寿命延長効果




グルコサミンはジアセレインと有効性が同じで、副作用が少ない:メタ解析




DHCでは、関節機能訴求に関連したサプリメントとして、次の製品を扱っています。




パワーグルコサミン



極らくらく



らくらく(グルコサミン、コンドロイチン、II型コラーゲン、CBP、MSM(メチルスルフォニルメタン)、コラーゲンペプチド、ヒドロキシチロソール)



グルコサミン



コンドロイチン



グルコサミン&コンドロイチン



II型コラーゲン+プロテオグリカン




グルコサミンは、変形性膝関節症などの関節疾患に広く利用されているサプリメントです。



作用メカニズムとして、アミノ糖であるグルコサミンが関節軟骨の成分であることから、構成成分を経口摂取することによる直接的な修復機構が想定されていました。



一方、最近の研究では、グルコサミンやコンドロイチンは、情報伝達機構における調節因子であることが示されており、変形性膝関節症に対する改善効果のメカニズムとして、構成成分自体を直接摂取する作用というよりは、シグナル伝達物質を摂取することによる作用が考えられています。



膝OAなどの変形性関節症に対して、
サプリメントでは、グルコサミンやコンドロイチンが最もエビデンスが豊富であり、欧州の学術団体EULARではグレードAの推奨になっています。
(一方、ACRではGAIT1のみを解析対象としたため、偽陰性データのバイアスによってネガティブになっています。)


2014年以降に発表された最新の研究―MOVES研究やLEGS研究--では、

グルコサミンやコンドロイチンの効果が示されています。





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