サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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高用量のビタミンEは骨粗鬆症のリスクではない [2015年07月10日(金)]
今月の科学誌プロスワンに、高用量のビタミンE投与は骨喪失を生じないというデータを示した基礎研究が、エーザイの研究グループから報告されていました。
(PLoS One. 2015 Jul 6;10(7):e0132059.)


酸化ストレスは、骨代謝/骨ターンオーバーに影響を与えます。


ビタミンEなどの抗酸化物質は、加齢に伴って生じる骨密度の低下を抑制し、骨折リスクや骨粗鬆症リスクを低下させると考えられています。



一方、2012年には、慶応大学のグループが、ラットやマウスを用いた基礎研究で、

高用量のビタミンEは、破骨細胞の巨大化を介して骨吸収を促進し、骨粗鬆症を生じる、というデータを発表しました。


これは当時、ビタミンEが骨粗鬆症を生じる可能性がある、として、日本でも大きく報道されました。

(例によって、マスメディアは、ビタミンをはじめとしてサプリメントに関して、ネガティブデータだけを大きく取り上げるので、ご記憶の方もいらっしゃると思います。)


(なお、実際の研究発表の当事者らも、

日本国内のビタミンEサプリメントを、ラベルの通りに摂取している場合に問題はない、と述べています。

あくまで、過剰に摂取したり、米国製のサプリメントなど明らかに過剰量になっていたり、という場合にリスクとなりうる、という話です。)



さて、

今回の研究では、

正常ラットを用いて、

αトコフェロール(ビタミンE)による骨密度、骨量、骨微細構造、骨再吸収、骨形成への影響が、定量的コンピュータ断層撮影法(QCT)により検証されました。



具体的には、
正常Wistar雌ラットを用いて、

αトコフェロールが、
0, 30, 120, or 600 mg/kg diet
の用量で、8週間投与され、

骨塩定量として、
定量的コンピュータ断層撮影法(QCT)/末梢骨QCT(pQCT) での評価が行われました。


また、
閉経モデルラットおよびシャム手術ラットを用いた検証も行われています。



解析の結果、

まず、
閉経モデルラットでは、腰椎および大腿骨遠位骨幹端の骨密度が低下していました。


また、
椎体および大腿骨遠位骨幹端の海綿骨において、
骨量の低下や骨微細構造の悪化も検出されました。

さらに、
同部位での海綿骨において、骨量の減少も見出されています。


これに対して、

αトコフェロール(ビタミンE)投与群では、

正常ラットでは、高用量の投与群でも、

腰椎および大腿骨遠位骨幹端の骨密度の低下は認められず、

海綿骨での骨量の低下や骨微細構造の変化も検出されませんでした。


むしろ、
αトコフェロール投与群では、

骨リモデリングが活発な椎体骨の海綿体骨では、

骨形成促進による骨量の増加傾向が見出されたということです。



以上のデータから、

αトコフェロール/ビタミンEの投与は、骨の健康維持に有用であることが示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待されます。



ちなみに、
この研究は、一般のメディアでは、一切、報道されていません。

ビタミンEが健康にいい、などという新たな研究データは、マスメディアはでは報道されずに、
ネガティブなデータであれば、前述の慶応大学の基礎研究のようなものであっても、大きく報道されるというバイアスがあります。

近年のエビデンス構築の結果、
サプリメント・機能性食品の適正使用が、健康長寿社会の実現に寄与することは明らかですが、
サプリメントに対する偏見や報道のダブルスタンダードはまだまだ残っていると感じられます。





一般に、
日本のように、平均的な食生活が比較的豊かな状態では、

マルチビタミンやマルチミネラルといった、機能性作用が緩徐な機能性成分のサプリメント投与による顕著な健康改善効果は実感しにくいと思います。



一方、厚労省の国民健康栄養調査では、

平均的な日本人の食生活では、

カルシウムの摂取不足、

マグネシウムの摂取不足、

亜鉛の摂取不足が報告されています。


特に、

若年女性では、自己流の無理なダイエットによる微量栄養素の潜在的不足のリスクが考えられます。



したがって、過去何十年にもわたって摂取不足が示されているミネラル(カルシウム、マグネシウム、亜鉛)については、「○○の豊富な食材の○○を摂りましょう」というのではなくて、

安全性、有効性、経済性(1か月分で数百円程度)のバランスに優れたマルチミネラルサプリメントを上手に利用するほうがいいと考えます。




一方、先進国の臨床研究では、ビタミンやミネラルサプリメントの投与によって、健康増進や疾病予防効果を見出した例は、限られており、多くが検出力不足でネガティブデータとなっています。



(なお、

フランスの男性喫煙者では抗酸化ビタミンサプリメント投与による全がん死亡率の低下、

米国の男性医師ではマルチビタミンサプリメント投与による全がん死亡率の低下、

といった効果が報告されています。)





一般に、マルチビタミンやマルチミネラルのサプリメントは、食事で不足しがちな必須栄養素を補う目的で用いられます。


したがって、よほど栄養状態に問題がある地域の対象者でないと、

マルチビタミンサプリメントで、がん予防や死亡率低下、という結果にはなりません。


(日本人の場合、現代の食生活では潜在的な栄養素の不足という問題は想定されますが、

マルチビタミンの投与で死亡率低下というデータまでは検出できないと思います。)



(なお、

マルチビタミン・ミネラルサプリメントによる抗がん作用や死亡率低下のメカニズムとしては、

ビタミンCやビタミンE、セレンといった抗酸化作用を持つ成分が、

酸化障害の抑制を介して、抗がん作用および生活習慣病予防効果を示す、

となります。)




マルチビタミンサプリメントとがんに関して、


50歳以上の米国の男性医師14,641名を対象にした研究で、

マルチビタミンによるがんリスク低減効果

というデータが報告されています。

(今回のレビューです。)



また、

マルチビタミン・ミネラルと死亡率の関係:メタ解析


という報告もあります。




なお、健康増進及び疾病予防には、適切な食習慣や運動習慣が基本であり、サプリメント・健康食品がそれらに置き換わるわけではありません。


医療専門誌によるマルチビタミン摂取の推奨論文としては、次の2つがよく知られています。

(1)NEJM誌(1998)の論説

「Eat Right and Take a Multivitamin」


『適切な食事を摂り、マルチビタミンも利用しましょう』

(神経管欠損症予防、動脈硬化性疾患予防の意義)

(Oakely GP. NEJM. 1998 Editorial )


(2)JAMA誌(2002)の総説

「Vitamins for chronic disease prevention in adults」


『成人は、毎日、マルチビタミンサプリメントを摂取するべき』

(先進国では欠乏症は稀であるが、至適濃度を下回ることのリスクがある。)

(Fletcher.et al. JAMA. 2002 )




DHCでは、適正な価格で高品質のマルチビタミンマルチミネラルカルシウム・マグネシウムを提供しています。




また、各種カロテノイドを含むマルチカロチンの他、リコピンルテインなども製品化しています。




中高年以上の疾病予防・健康増進のためには、


下記のサプリメントは、すべてベーシックサプリメントとして摂取が推奨できます。


すべての摂取にかかるコストは1か月分で、2,000円程度から、ですので、

安全性・有効性に加えて、経済性(費用対効果)にも優れています。



マルチビタミン、
(マルチビタミン 徳用90日分 \886(税込\956)) ⇒1ヵ月分は約300円。



マルチミネラル、
(マルチミネラル 徳用90日分【栄養機能食品(鉄・亜鉛・マグネシウム)】\1,239(税込\1,338))  ⇒1ヵ月分は約450円。



ビタミンC ハードカプセル(1,000mg)
(ビタミンC(ハードカプセル)徳用90日分【栄養機能食品(ビタミンC・ビタミンB2)】\629(税込\679)) ⇒1ヵ月分は約210円。




ビタミンD3
(ビタミンD3 30日分 \286(税込\308))   ⇒1ヵ月分は約300円。




コエンザイムQ10、
(コエンザイムQ10 包接体 徳用90日分  通常価格\2,143(税抜))  ⇒1ヵ月分は約700円。






↑ 上記は、合計で一か月分が約2,000円ほどです。中高年以上の全員に推奨できるベーシックな成分です。






↓ 下記の成分は、上記に加えて追加する場合に、優先されるサプリメントです。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))





DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))




乳酸菌
(届くビフィズス 30日分 通常価格 \1,429(税抜))







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